矢島文夫のレビュー一覧

  • ギルガメシュ叙事詩

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    ネタバレ

    ウルクの王ギルガメシュが、神の創造したエンキドゥとともに怪物フンババを打倒すべく杉の森に乗り込む。見事フンババを征伐したギルガメシュは、その姿に惚れ込んだ大女神イシュタルから求婚を受けるがこれを拒否、罵倒の言葉を浴びせる。激怒したイシュタルは、天の牛をウルクに送り込み市街を滅ぼそうとする。ギルガメシュらは天の牛を退治できたものの、神々の裁決により、エンキドゥが熱病の呪いをかけられこの世を去る。親友の死によりギルガメシュは自らも死ぬ運命にあることを悟り、不死を求めて賢者ウトナピシュティムのもとへ向かう。

    解説にもあるが、今から3000年以上も前に書かれた話でありながら、不死を願う人間(ただし女

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    2024年04月27日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    ギルガメッシュ叙事詩とイシュタルの冥界下り。色んな物語の元ネタになっている神話なので(なんなら聖書のノアの方舟のエピソードもこれに影響を受けている説がある)、知っているとフィクションがより楽しめるし、いつでも参照できるようにしておきたい。

    所々、粘土版が欠如していて展開がわからないところがある。

    数年前に、新たに発掘された粘土版から、ギルガメッシュ叙事詩の失われたパートが発見されたというニュースを聞いたけど、その後どうなったんだろう?

    そのパートの展開を加えたらどんな話になるのか読んでみたい。

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    2021年05月20日
  • メソポタミアの神話

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    メソポタミアの代表的な古代民族であるシュメール人/アッカド人/ヒッタイト人による神話を紹介する本。この辺の神話はさまざまなファンタジー作品にも登場することから馴染みのある人も多いだろう。

    大まかなもくじとメモ:

    Ⅰ 天地創造の神話
    ・人間と農牧のはじまり(シュメール):大神たちとアヌンナキの神々
    ・バビロニアの創世記(アッカド):アプスーとムンム,女神ティアマト,マルドゥークの怪物退治,バーブ・イル(神の門;バビロン)の建設

    Ⅱ タンムーズ神話
    ・イナンナ・ドゥムジの神話(シュメール):女神イナンナの冥界下り
    ・イシュタル・タンムーズの神話(アッカド)
    テリピヌの神話(ヒッタイト)

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    2021年01月26日
  • ギルガメシュ叙事詩

    購入済み

    すごい

    何千年も前の物語が読めることに感動しました。
    普段あまり本を読まないのですこし難しく感じましたが、物語の理解もできたし、面白いと思いました。

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    2021年01月11日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    宮崎駿監督の『もののけ姫』など、ありとあらゆる伝説、物語のルーツとなった作品「ギルガメシュ叙事詩」。その日本語訳である。

    シュメールに起源をもつこの物語は楔形文字で書かれており、古代オリエントに広く流布された。伝播の過程で様々な言語に編纂され、新たなパートも取り込まれており、完本は現存しない。本書も所々抜け落ちた状態である。おそらく全体の半分ほどしか伝わっていないのではないかとされる。
    しかし訳者の矢島氏は、それらいくつかのバージョンをパッチワークのように組み合わせ、英雄王ギルガメシュとその友エンキドゥの物語を、筋が通るように訳出した。
    あくまで一般向けとの配慮から、1965年の刊行ながら、

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    2020年12月18日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    最も好きな叙事詩の一つです。変に教訓めいてなく、自由奔放で豊かな物語だと思います。途中までなのが残念です。

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    2020年09月19日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    ネタバレ

    第七板。「エンギドゥよ、なぜお前は遊女をのろうのか。あれがお前に教えたのは、神にふさわしいパンを食べること、王者にふさわしい酒を飲むことだった。あれはお前に立派な衣服を着せたではないか。そしてお前に良き友ギルガメシュを与えたではないか。」

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    2019年11月28日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    本日本屋に行きましたら、平積みでFGOの帯が掛かって売られておりました!
    ゼロ放映時に購入した際はネット注文したな-と懐かしく。
    今時の小説のような気の効いた台詞などはありませんが、思っていたよりも人間味ある物語が印象的でした。

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    2019年10月19日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    書板の欠損などで空欄も多いにも関わらず面白く読めた。
    神様も善だけの存在じゃないから良いね。
    箱舟伝説って聖書しか知らなかったので、鳩のくんだりでノアまんまやんと思い、発見当時のセンセーションと同じ気分になれました。
    書板の数が12だったり、一、二...と並べたてるところとかで6とか12の区切りが多いのは、シュメールが六十進法だったからでしょうか。

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    2019年03月19日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    「野原をさまよってのちに
    大地のまんなかにわが頭を横たえるべきか
    すべての年々をずっと眠りつづけるがために
    わがまなこをして太陽を見させよ、私が太陽に満つるように
    光あるところ暗闇は引き下がる
    死を死せる者、太陽神シャマシュの輝きを仰ぎ見んことを」

    ビューリホー
    旧約聖書に接続する洪水神話の原型だけでなく、シッダールタの旅立ちも思わせる

    ギルガメッシュの旅に答えをもたらしたのがシャカだとでも言いたいくらい

    予想外に古事記みたいな読む苦労の要らない傑作でした

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    2018年11月24日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    世界最古の神話文学
    原語は粘土書板に楔形文字で刻みこまれたアッカド語(バビロニア・アッシリア語)で、もとは十二枚の大型書板に分けられ、計約三六〇〇行あったと考えられているが、今は二〇〇〇行のみが残っている。
    一八七二年ジョージ・スミス「大洪水書板」発見以後、今では世界約三十ヵ国語に翻訳されている。
    叙事詩・解説とも、素人の私でもとても読み易く世界最古の神話を楽しめました。
    遥か昔の人が残した文章を読む・・・それだけでとてもわくわくした思いを抱くことができました。
    よい読書でした^^*

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    2017年11月04日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    ネタバレ

    十年かけて訳した矢島先生の凄さ。万年筆を使っていたけどボールペンが世に出て、使うようにしたら便利だったとか、なぜか感動して泣きそうになった。

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    2017年11月02日
  • メソポタミアの神話

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    メソポタミアとアッシリア、シュメールとアッカドの違いという基本的な部分から説明をはじめ、周辺地域の神話を口語訳で解説した入門書。
    内容の理解には最良のものであるが、原文の反復や言い回しはここでは触れられていないため、関連書籍として「シュメール神話集成」等を購入し、知識の整理を行うとよい。

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    2025年06月15日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    オリエント学者 矢島文夫氏によるギルガメシュ叙事詩の邦訳。文庫版にはイシュタルの冥界下りも併録されてます。古代メソポタミアの伝説的な王ギルガメシュを巡る物語で、人間の知られている歴史の中で最も古い作品です。オリジナルに欠落が多く、あらすじを理解した上で読む必要がありますが、物語として成立するように様々なテキストで補完して、邦訳が編集されているので、ギルガメッシュやエンキドゥなど登場人物が魅力的に描かれているのは分かります。解説なども豊富で非常に面白かったです。最近でFGOなどで知っている人も多いのでは?

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    2023年10月22日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    古代にこんな物語が書かれたことに驚きました。
    死をテーマにした話は、現代にも通じるので楽しめます。
    洪水伝説の舞台はどこかについて考察も一部あり、非常に興味深いです。

    この書籍は、少し予備知識がないと理解が分かりにくいところがある為、初心者向けの書籍と一緒に読むと理解が深まると思います。

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    2023年06月11日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    ネタバレ

    月本版を読む前にと、馴染みのあった(古代オリエント全集にて)本著を改めて読んでみた。世の栄冠が何になろうか。エンキドゥが気の毒。

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    2023年04月06日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    FGO好きとしてやはりバビロニアの話はおさえておきたい。ずーっと昔に存在した、シュメール人が残したお話。文字を残すほど発達した文明だったのだろうな。そしてこれを訳した人たち全員にノーベル平和賞もしくは文学賞を贈りたい。

    ギルガメッシュもイシュタルもエンキドゥ(FGOではエルキドゥ)も人間くさいなと率直に思った。

    ていうかイシュタル、ギルガメッシュにめちゃ惚れしてんじゃん!!!笑
    FGOでのツンデレ具合がかわいく思える。

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    2023年03月24日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    普通の本として読んだら評価が難しい本だと思う。本文自体は短くあっという間に読めるが、古代遺跡の粘土板に書かれた断片を集めて、沢山の考古学者が翻訳して整理したものなので欠落部分が沢山ある。本書ではそうした欠落部がそのままカッコになって抜けており、本文だけ読むと何が何やら?という感じだが、解説部を読むとこの本を現代人が母国語で読めることの凄さを感じる。

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    2023年01月14日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    世界史の教科書でお馴染みの世界最古の文学作品。読む前はギルガメシュ叙事詩=洪水物語というイメージだったけど、物語の本筋は違うところにあって意外でした。
    数千年前に楔形文字で記された作品が今、自分の母国語で読めるなんてすごいなぁとロマンを感じます。

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    2021年08月29日
  • ギルガメシュ叙事詩

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    ウルクのギルガメッシュ王は英雄で暴君。女神アルルは対抗するために粘土でエンキドゥを作りますがライバルになるはずが親友になってしまい冒険の旅に出て森に住む怪物フンババを倒したりします。約4000年前に楔型粘土版で書かれ今のラップ風に人々に伝承されたよう。人類は物語で発展した説も納得です。

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    2020年11月21日