矢島文夫のレビュー一覧

  • ギルガメシュ叙事詩
    ウルクの王ギルガメシュが、神の創造したエンキドゥとともに怪物フンババを打倒すべく杉の森に乗り込む。見事フンババを征伐したギルガメシュは、その姿に惚れ込んだ大女神イシュタルから求婚を受けるがこれを拒否、罵倒の言葉を浴びせる。激怒したイシュタルは、天の牛をウルクに送り込み市街を滅ぼそうとする。ギルガメシ...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    ギルガメッシュ叙事詩とイシュタルの冥界下り。色んな物語の元ネタになっている神話なので(なんなら聖書のノアの方舟のエピソードもこれに影響を受けている説がある)、知っているとフィクションがより楽しめるし、いつでも参照できるようにしておきたい。

    所々、粘土版が欠如していて展開がわからないところがある。
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  • メソポタミアの神話
    メソポタミアの代表的な古代民族であるシュメール人/アッカド人/ヒッタイト人による神話を紹介する本。この辺の神話はさまざまなファンタジー作品にも登場することから馴染みのある人も多いだろう。

    大まかなもくじとメモ:

    Ⅰ 天地創造の神話
    ・人間と農牧のはじまり(シュメール):大神たちとアヌンナキの神々...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩

    すごい

    何千年も前の物語が読めることに感動しました。
    普段あまり本を読まないのですこし難しく感じましたが、物語の理解もできたし、面白いと思いました。
  • ギルガメシュ叙事詩
    宮崎駿監督の『もののけ姫』など、ありとあらゆる伝説、物語のルーツとなった作品「ギルガメシュ叙事詩」。その日本語訳である。

    シュメールに起源をもつこの物語は楔形文字で書かれており、古代オリエントに広く流布された。伝播の過程で様々な言語に編纂され、新たなパートも取り込まれており、完本は現存しない。本書...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    最も好きな叙事詩の一つです。変に教訓めいてなく、自由奔放で豊かな物語だと思います。途中までなのが残念です。
  • ギルガメシュ叙事詩
    第七板。「エンギドゥよ、なぜお前は遊女をのろうのか。あれがお前に教えたのは、神にふさわしいパンを食べること、王者にふさわしい酒を飲むことだった。あれはお前に立派な衣服を着せたではないか。そしてお前に良き友ギルガメシュを与えたではないか。」
  • ギルガメシュ叙事詩
    本日本屋に行きましたら、平積みでFGOの帯が掛かって売られておりました!
    ゼロ放映時に購入した際はネット注文したな-と懐かしく。
    今時の小説のような気の効いた台詞などはありませんが、思っていたよりも人間味ある物語が印象的でした。
  • ギルガメシュ叙事詩
    書板の欠損などで空欄も多いにも関わらず面白く読めた。
    神様も善だけの存在じゃないから良いね。
    箱舟伝説って聖書しか知らなかったので、鳩のくんだりでノアまんまやんと思い、発見当時のセンセーションと同じ気分になれました。
    書板の数が12だったり、一、二...と並べたてるところとかで6とか12の区切りが多...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    「野原をさまよってのちに
    大地のまんなかにわが頭を横たえるべきか
    すべての年々をずっと眠りつづけるがために
    わがまなこをして太陽を見させよ、私が太陽に満つるように
    光あるところ暗闇は引き下がる
    死を死せる者、太陽神シャマシュの輝きを仰ぎ見んことを」

    ビューリホー
    旧約聖書に接続する洪水神話の原型だ...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    世界最古の神話文学
    原語は粘土書板に楔形文字で刻みこまれたアッカド語(バビロニア・アッシリア語)で、もとは十二枚の大型書板に分けられ、計約三六〇〇行あったと考えられているが、今は二〇〇〇行のみが残っている。
    一八七二年ジョージ・スミス「大洪水書板」発見以後、今では世界約三十ヵ国語に翻訳されている。
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  • ギルガメシュ叙事詩
    十年かけて訳した矢島先生の凄さ。万年筆を使っていたけどボールペンが世に出て、使うようにしたら便利だったとか、なぜか感動して泣きそうになった。
  • ギルガメシュ叙事詩
    積読状態だったものをようやく読んだ

    思った以上に飛んでたし、話そのものも単調な部分はあるけれど時代を考えたらそれは仕方ない

    この時代から今に通じる表現技法があったのかと思うとなかなかに楽しい
  • ギルガメシュ叙事詩
    初期楔形文字で記されたシュメールの断片的な神話に登場する実在の王ギルガメシュの波乱万丈の物語。分身エンキドゥとの友情、杉の森の怪物フンババ退治、永遠の生命をめぐる冒険、大洪水などのエピソードを含み持ち、他の神話との関係も論じられている最後の世界文学。本叙事詩はシュメールの断片的な物語をアッカド語で編...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    オリエント学者 矢島文夫氏によるギルガメシュ叙事詩の邦訳。文庫版にはイシュタルの冥界下りも併録されてます。古代メソポタミアの伝説的な王ギルガメシュを巡る物語で、人間の知られている歴史の中で最も古い作品です。オリジナルに欠落が多く、あらすじを理解した上で読む必要がありますが、物語として成立するように様...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    古代にこんな物語が書かれたことに驚きました。
    死をテーマにした話は、現代にも通じるので楽しめます。
    洪水伝説の舞台はどこかについて考察も一部あり、非常に興味深いです。

    この書籍は、少し予備知識がないと理解が分かりにくいところがある為、初心者向けの書籍と一緒に読むと理解が深まると思います。
  • ギルガメシュ叙事詩
    月本版を読む前にと、馴染みのあった(古代オリエント全集にて)本著を改めて読んでみた。世の栄冠が何になろうか。エンキドゥが気の毒。
  • ギルガメシュ叙事詩
    FGO好きとしてやはりバビロニアの話はおさえておきたい。ずーっと昔に存在した、シュメール人が残したお話。文字を残すほど発達した文明だったのだろうな。そしてこれを訳した人たち全員にノーベル平和賞もしくは文学賞を贈りたい。

    ギルガメッシュもイシュタルもエンキドゥ(FGOではエルキドゥ)も人間くさいなと...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    普通の本として読んだら評価が難しい本だと思う。本文自体は短くあっという間に読めるが、古代遺跡の粘土板に書かれた断片を集めて、沢山の考古学者が翻訳して整理したものなので欠落部分が沢山ある。本書ではそうした欠落部がそのままカッコになって抜けており、本文だけ読むと何が何やら?という感じだが、解説部を読むと...続きを読む
  • ギルガメシュ叙事詩
    世界史の教科書でお馴染みの世界最古の文学作品。読む前はギルガメシュ叙事詩=洪水物語というイメージだったけど、物語の本筋は違うところにあって意外でした。
    数千年前に楔形文字で記された作品が今、自分の母国語で読めるなんてすごいなぁとロマンを感じます。