著者は知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。著書に「知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100」「頭がよくなる図解思考の技術」等多数。
これまで一般的に考えられているスキルが、必ずしもビジネスを成功させる優位性にはならない。誰もが知るようなビジネス的大成功を生み出した人、イノベーションを起こした人には、頭が切れるとか、論理的思考ができる、といったこととは違う、共通の行動規範があることがわかった。
著者はその循環システムを「5Aサイクル」名づけ、以下の5Aサイクルを元に2つのパートにわけてその優位性を紹介している。
①顧客の問題を認知する
②問題解決のための異なるアプローチ
③誰よりも早く実行する
④予測との違いを分析する
⑤顧客の求めに応じて、環境に適応する
1.最強の武器を手に入れるには?
2.ビジネス思考力を磨く18の質問
論理的思考、フレームワーク
ほんの数年前であれば、それを知っている、少しは実践で使えるというだけでまわりとの違いから一歩先へ行っているような感覚を覚えたのかもしれない。
しかし、現状それが出来て当たり前。
それがあってもスタートラインに立てたようなもののように変わっている。
時代の移り変わりは激しいもので私たちビジネスマンに求められる能力も日に日に高まっている。
そして私たちはそれにこたえるべく、日々の積み重ねの中で新しい事へチャレンジし、そしてそれを自分のスキルとして習得し、実践で応用していくことが求められる。
どんなスキルもそれを覚えただけでは役にも立たない。
活用しそしてレベルを上げていき、時にはそれさえも捨て去りもっと良いとされるものに変更していく柔軟な考えも必要になる。
どれが自分に役立つかはやってみないとわからないが、やらないよりは手を出していくしかない。
誰よりも早くそれを習得することによって先行者利益を得、そして失敗すれば違う新しいスキルを習得する動きをすれば良いだけのこと。その動きは無駄ではなく自分のゴールへの遠回りではないはず。
動かなければ変わらない。
動けば何かが変わり自分の成長にもつながる。
そんな前向きな思いを抱かせてくれた一冊となった。