棚橋弘至のレビュー一覧
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新日本プロレスのエース・棚橋弘至。
入場曲が流れる。
観客からの大拍手が起こる。
会場が一体となる。
メインイベントでの勝利後、「愛してます!」との叫びにファンは熱狂する。
だが、彼は最初からファンに歓迎されていたわけではない。
野球少年から、立命館大学へ。
プロレス同好会に入部し、本気でプロレスラーを目指した。
3回目の入門テストで念願の合格。
「何が起こるかわからないから、大学だけは卒業してから来い。おまえは待ってやる」
長州力の一言で、卒業を果たしてからの入門。
苦闘のヤングライオン時代。
「俺と一緒に全日本プロレスに来いよ」
付け人を務めた憧れのスーパースター武藤敬司から声をかけられた。
でも、新日本プロレスに残った。
U-30王座設立を提唱し、初代王者に。
チャンピオンの敵前逃亡のアクシデントの中でのIWGPヘビー級王座初戴冠。
この時に思わずに叫んだ「愛してます!」が彼の代名詞となる。
「チャンピオンになってからが、本当の向かい風でした」
ベビーフェイスでありながらのブーイング。
彼自身が試行錯誤しながらも、ファンとの交流を続けていく。
一つひとつ、本当の王者への階段を昇って行った。
2009年1月4日。
東京ドーム。
武藤敬司からIWGP王座を奪還。
ここから「100年に一人の逸材」の歴史が始まった。
自分自身の言葉で、闘いの歴史を振り返っていくクレバーさと謙虚さ。
2026年1月4日で引退を決めた、文武両道「戦う社長」の自伝・第1章。 -
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全中学生に届けたい、この本。
カウント2.9から立ち上がり続けてきた男から伝わる生き様を。その生き様が背中を押してくれる力強さを。
棚橋さんの本は3冊目か4冊目だけど、その時々の自分に響く本は違うはず。今の、2.9の自分には、この本が最適だった。逆境にぼやき嘆き諦めることもできるけど、言い訳せず前向いて伸び代だチャンスだと捉えて一歩踏み出す。その勇気をくれる。
プロレスラーの人気ランキングの番組で六位になった話。そもそも番組が企画、放送されたのは、彼の人気とそれまでの努力があってのとことだと思うから、その功績はもっと評価されてもいいだろうなと思う。
読めてよかった。メモしたい箇所が多すぎて大変だけど、それも喜び。メモが楽しみ。 -
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どん底の新日本プロレスを支え、愛し、経営をV字回復に持っていった現場の立役者、棚橋弘至。プロレスファンが強い憧れを持ち続け、努力を重ねて業界第一団体である新日本プロレスのプロレスラーになったのだ。そう、彼は普通の人である。古いプロレスラーのように、輝かしいアスリート経歴があったわけでもなく、どん底から這い上がったわけでもない。
本書は雑誌の連載コーナーをまとめた本であり、読者からの質問に著者が答える、という構成を取っている。”メンタルタフネス”というタイトルながら、毎日の生き方から子育て、はたまた筋トレの方法論まで内容は多岐にわたっている。そこに書かれていることは至って普通の人生訓であり、目新しいことは特にない。だが、平易な表現を使っているため、読みやすく理解もしやすい。何より読者の問いかけに対して、まずプロレス界や著者自身の周りの出来事を書き、そして一般社会に当てはめて書く。そしてその内容は核心をついており、読者をハッとさせる。
連日の練習や試合、メディア露出にも関わらず、広い世界への見識を深めて文章としてアウトプットできるほどまで昇華させるその視野の広さには恐れ入る。しかし、著者からすると、それすらも特別なことではないようだ。自分の遣りたいことに素直になり、毎日を丁寧に過ごし、努力をすればなし得る。そしてそれは、誰をもなし得ることである。”100年に1度の逸材”は、それを教えてくれる。 -
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ネタバレ棚橋選手は立命館大学を卒業後、1999年に新日本プロレスに入門します。
2006年にIWGPヘビー級王座に輝くなど、数々のタイトルを獲得され、「100年に1人の逸材」としてプロレス界を牽引されています。
棚橋選手が入門された90年代後半は、アントニオ猪木さん、ジャイアント馬場さんなどの有名な選手が活躍し、プロレスの人気が高かったです。
しかし、2000年代に入るとスター選手が次々と引退・退団してしまい、格闘技の人気はK-1やPRIDEに奪われてしまいます。
本書では、棚橋選手が新日本プロレスの低迷期をどのように乗り越えてプロレスの人気を取り戻したのか、ご自身の経験とともに語られています。
プロレスファンの減少を食い止めようと、運営会社は新しいイベントを次々と試みます。
新しい企画に「乗れない」というレスラーもいるなか、棚橋選手は「肯定」から入ることをずっと大切にされたそうです。
新しい試みに自分から積極的に乗っかっていくことで、プロレスラーとしての幅が広がったといいます。
ですが、運営会社による対戦カードのドタキャンや選手の退団が相次いで発生してしまいます。
『何が何でも新日本をよくしていくんだ!』
という情熱をもって全力で試合に臨んだにもかかわらず、棚橋選手は観客からブーイングを浴びる時期が3年近くも続いたそうです。
追い込まれそうになったときは、このように考え方を変えて気持ちを切り替えたといいます。
『よし!この逆風をどうやって逆転していこうか?』
『僕に大ブーイングがくるということは、対戦相手には大コールがきている。試合を盛り上げられたのだから、いいじゃないか』
そんな中、転機となったのは、2007年のタイトルマッチだそうです。
対戦相手から「チャラ男」と言われたことをヒントに、どうすれば自分の、そしてプロレスのファンが増えるかを考えます。
そこで、まずは棚橋弘至という人間、つまり自分自身をプロモーションしていくことを構想したのです。
地方興行を全力でこなしながら、ラジオ出演、SNSでの情報発信、協力会社との食事会などを通じて、積極的にファンとの交流を深めていきます。
そして「棚橋弘至」に興味を持ってもらってから、プロレスに興味を持ってもらい、会場に足を運んでもらうよう、懸命な努力を続けます。
その成果が現れ、2011年に仙台で行われたタイトル防衛戦では3000人以上の会場を満員にして、試合は大いに盛り上がります。
私は本書を読んで、どんな困難な状況であっても言い訳を一切せず、絶対に自分が成し遂げていくんだ!という棚橋選手のとらえ方、情熱、ひた向きさにとても感銘を受けました。
自分の味方をしてくれる人がたとえ少なくても『絶対にあきらめないで続けてきた』という棚橋選手の体験から、私も事業で目標を追いかけるうえで、あきらめずに成功するまでやり続けようと心に刻みました。
プロレスに懸ける思いはもちろんのこと、仕事に取り組む姿勢も学びになる点がたくさんあります。
おすすめの一冊なので、ぜひ読んでみてほしいです。 -
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私の子供時代はプロレスがゴールデンタイムに流れていて、男の子の憧れはプロレスラーだった
私も猪木や藤波や闘魂三銃士に憧れる少年だった
しばらくプロレスの低迷期があり、私も見ない期間がしばらくあったが、ここ数年は毎週テレビ観戦をするようになった
昔と違い、今の選手は多彩な技をみんな持ってるし、体格も凄いし顔もカッコ良いレスラーが増えたと思う
女性ファンが増えるのも頷ける
著者の棚橋氏は、アイドル的なビジュアルと強さを兼ね備え、新日本プロレスの社長でもあるカリスマ的な人物だ
これからも新たなスタイルのヒーローが出てくるのだろう
毎週楽しみにしている -
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私はプロレスは荒々しくて怖いけど、棚橋さんは不思議と気になる。
筋骨隆々の美しい肉体、いつも素敵な笑顔、話が面白くて、自分で「100年に一人の逸材」と言っても全く嫌みじゃなく、テレビで見かけるといつもしっかり見てしまう。
色々な相談に対して、まず聞いて(読んで)受け止めているのが素敵。
相談によっては何度も読み返してから、相談者の悩みを理解し、受け止めたよという意思表示しているのが素晴らしい!
その後で、棚橋さんなりの回答があり、その回答も「~すべき」「~したほうがいい」ではなくて、そっと背中を押してあげるものばかり。優しい。
棚橋さんが立派な大胸筋を持った弥勒菩薩に見えてくる。すっかりファンになった。
本文中の名言
「人の喜びを自分の喜びに」
「勝つときは派手に、負けるときも派手に負ける」
「僕は悔しい気持ちをいったん自分の中の引き出しにしまいます。それで額の前でくるくるっと人差し指を回して「わーすれろ」っておまじないを唱えたら、もうそのことは考えない。すぱっと日常に戻ります。そして次にその憎っくき相手と対戦するとき、悔しさの入った引き出しをぶわっと全開にして「コノヤローッ」と、全力でぶつかっていく」
「何もなかった日は僕を見てください。なんか馬鹿やってますから」 -
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プロレスの低迷期、総合格闘技、キックボクシングに格闘ファンの興味が集中していた。
プロレスファンの自分も、正直プロレスは終わりだと思った。唯一観戦していたのはノアだったが、こちらも低迷に入ると自然と離れていった。
そんな中、新日本プロレスで必死に頑張り、プロレス人気のV字回復を招いた中心にいたのが棚橋選手である。
本書は、その棚橋選手がカルチャーマガジンで連載していたものを基にまとめた本である。
肉体と気持ちで勝負するプロレスラーだけに、精神論なところは散見されるが、必死に考え、目標を決め、人の何倍もがむしゃらに努力する姿勢には頭が下がる思いである。
また、年代的にも近いため、40代の生き方のところは共感できる部分が多かった。
「自分ができていないことを認める」
まさに、40代を越えたらこれを許容できるかにかかっていると思う。
なお、章ごとに分かれているが、どこから読んでも問題ないような作りになっているので、気になったところをつまんで読んでも、何かしら響くものがあると思う。
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ネタバレ棚橋弘至の新日本プロレスを復活させた経験を踏まえてのビジネス本である。『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』を発表した結果、プロレス以外の場所で後援する機会が増えたらしい。その経験をふまえて「自分」をではなく「理論」を語るものとしてこの本が生まれたのであろう。より簡単に「棚橋イズム」を受け取ることができ、読者に利用しやすいものとなっている。
この本を読んでいると、想像とは違うものが書かれていてびっくりする。新日本プロレスを復活させた彼のことだ、さぞや理論的な戦略があるだろうと思いきや、
「夢は持たなくてもいい。もし適わなかったらそれで終わりじゃない。やりたいことを沢山持っておけば、一つがダメになっても次のやりたいことを始めればいいだけだし」
「まずは目の前のことを全力でやろうよ。たとえ役に立たなくても、そのうち役に立つかもしれないよ」
「一つのことを深くより、色んなことを浅く知っておいた方が、色んな人と会ったときに便利だよ」
「とりあえず鍛えておけば余計なことを考えないから良いよ」
という感じの理論が展開するのである。とても「軽い」のだ。それに営業スキルのようなものに終始しているようにも読める。この本だけを読んだら、あまりに愚直で参考にならない。新日本プロレスが復活したのも偶然ではないかと思ってしまってもおかしくない。
だが、『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』や他の本を読んでみると、また違ったものが見えてくる。彼の行なっている全力は我々の想像を超えるようなものだ。オフの日もプロモーションでプロレスの興行を行う地方の人々に会いに行く。会った人には自分やプロレスのことを丁寧に説明する。そうしてプロレスとの繋がりを作っていくのである。そしてどんどん有名になっていく過程でどんどんと忙しくなっていく。自分を世の中に受け入れられやすいキャラクターに変えていく。だげどその合間の練習も怠らない。トップ戦線の選手で居続けるのである。この大変な状況でも「疲れてない」と言って活動を続けるのだ。脇目も振らずにできることに没頭して全力でやり続ける。全力になることは彼にとって自明であり、没頭するための心構えが書かれているのである。それはビジネスというよりクリエーターにこそ伝わるものではないだろうか。