道草晴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ将来の夢の前に将来の現実を考えるべき、という部分は目から鱗だった。どう言う人間になりたいか、と言うより、どう言う一日を送っていたいか、から始めることが重要と説く。
好きなことで一日が埋まっていることが理想である。問題は、私のように、自分が心から好きだと思えることが見つかっていない(分からない)場合、この本で紹介されている方法論が通用しないことである。
坂口恭平氏の別著『独立国家のつくりかた』では、生理的に無理なことに注目すると良いと言っていたような気がする。嫌いなことを入れてはならない、と解釈すべきか。
本書で紹介される事務は、一日中好きなことをやる現実を可視化・言語化して、今の現実と繋ぎ、少しずつ近づけることを意味する。その意味で私は事務が適切にできていなかった。
多才な著者による事務と、事務が流れ始めた先の新たな出会いの物語としても面白かった。私はオーディブルで本書を聴いたが、巻末特典で著者の歌が収録されていた。良い歌だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレちば賞受賞新人漫画家だったご本人が、不登校や精神病院に入院したりする壮絶な苦労話。常に自分で自分を罰している感じがつらい中、窃盗犯のおじさんと恋をするエピソードが素敵だった。病院から出た後もご両親と別々に暮らしていたのは何か事情があったのだろうか。
殴り書きみたいな絵の四コマ漫画で、文字も手書きで大変読みづらい。また、一コマの中にナレーション、セリフ、モノローグ、キャプションみたいな文章が同居していて読みにくいし、文節でくぎらない改行も読みにくいのだが、そんな読みにくさも精神状態の凄まじさを感じさせる。
オレもちばてつや賞出身で、ちば先生に『あしたのジョー』の単行本にサインをしていただいたことがあるので、とっても切なくなった。道草さんに幸あって欲しい。 -
Posted by ブクログ
何度も読んで、読むたび何度も泣けた。自分の子供の時のしんどかった時期とリンクし、そして親となった今、親としての自分と子供との関係にリンクし。なんだかいろんな立場で泣けて仕方ないのだ。
中学生時代の辛い気持ち。友達もいない、自意識が肥大し独りで部屋に籠り音楽ばかり聞く毎日。
『1人は楽だ、なんでもできる。でもなぜ涙が出るのだろう』
強がっても、人との関係に疲れて面倒くさくて逃げたくなっても。やっぱり人が好きでソバニイタイ。痛いほど分かる自分がいる。
ただギューッと抱きしめてもらいたいだけなんだ。きっとそこに言葉はいらない。エンディングに救いある光。キツかった十数年を長い道草をしてたんだと表現する作者に、何度読んでも爽やかな涙を流す。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ他の自己啓発本などと重複する・納得できたポイントは
・「夢を実現させるための具体的な行動指針」を「スケジュール管理」と「お金の管理」の両輪から定めて、あとはそれを実行すること
・自分の能力を肯定も否定もせず、「やり方」を見直すこと
なるほどな〜と思いつつ、実行に移して「結局うまくいく」のは運も実力も必要だから、万人にあてはまるものではないよな〜と思ったことは
・他人からの評価を目的にしないこと
・やりたくないことは1秒もやらないこと
あと、ジムがイマジナリーフレンドのはずなのに本人が知らない知識を教えてくれたり、行政書士の仕事やってくれたり、金を立て替えたりすることについては他の感想見ても誰も書いてないけど、みんな何も思わないのかな??
私は読んでて無駄に引っかかったから、わざわざイマジナリーフレンドだと言わずに創作話・実在しないキャラクターだという前提にしてくれればよかったのに…と思ってしまった。
本の仕立てについては、正面顔に吹き出しがついただけのコマばかりだから、無駄にページ数が多くなるだけで漫画にする意味をあまり感じなかった。でもこの可愛いイラストの漫画じゃなかったら手に取らなかったと思うから、これでいいのかも。
調べたら後日談や対談を加えた文章のバージョンもあるみたいだから、そちらも読んでみたい。
本書の中で一番引っかかったのは、
「事務」というタイトルで、夢を地に足をつけた方法で実現していく、「仕事」にしていくということを書いておきながら、
お金ないから無賃乗車したこととか書いてあって、違法行為を勘定に入れるようなやり方は私は肯定できないし、この本のテーマ的に内容に入れるべきではないのではと感じた。
自由奔放な筆者のエッセイとしてなら読めるけど、若者に向けた自己啓発的な内容でそれはダメでしょう。
趣味じゃなくて仕事として動くならなおさら、誰も見てなくても、どんなに小さいことでも、社会のルールには従うべきだと思う。ルールの穴をついてうまくやるのとは違う。
さらにそれを「合理的な判断です」みたいな顔で本にまで書いちゃうのは、本書の中にも何度も出てくる「ダサい」行為だと思うな〜。
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Posted by ブクログ
自分が捉えていた「事務」とは全く違う概念で、新鮮で面白かった。
自分の理想の将来を夢物語にするのではなく、言語化・数値化することでぼんやりとした理想から現実可能なものになる。
これはとても参考になる内容だった。
どんな時も言語化・数値化して、得体の知れないものではなく明確に捉えることが目標達成において必要なものであるし、気持ちも軽くなるんだとわかった。またもう一つ欠かせない要素として行動すること。著書はとにかく行動している。理想を現実にするには行動しなければ変化は起きない。当たり前だが、意外とみんな失敗を恐れて行動すらしない。そもそも「事務」には失敗という概念がない。だから恐れもなくなる、のかもしれない。
今後は、言語化・数値化の「事務」をした上でとにかく行動して変化を起こしていきたい。 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ評価が高いけど、あんまりピンと来なかった。私の理解力不足なのか…
そもそも「事務」っていう言葉がよくわからない。著者のイマジナリーフレンドの名前がジムだから、ダジャレなのか?
漠然とした夢を描いても、実現の道筋は見えてこない。そもそも実現する/しないとか、成功/失敗とかを考えること自体が不要だと「ジム」は言う。
10年後にこうなっていたい、こんなふうに過ごしていたいという願望をできるだけ具体的に書き出して、それを実現するための手続きを事務的に踏んでいく「だけ」だと。
才能があるかないかは他人の「評価」だから、その物差しは考慮しなくて良い。好きなことを続けられるかどうか、ただそれだけ。
そうは言うけどさー。
坂口さんってトンデモなく凄い人じゃん。
発想力とか行動力とかずば抜けてるし、運の力だってすごい。躁鬱病を抱えてるのはハンデかもしれないけど、彼に関してはそれが創作にプラスに働いてる部分も大きい。
そんな類稀な「才能」を持った人に、「誰でもできますよ」とか言われても、なかなか受け入れられないよね、と思ってしまう。これは嫉妬なんだろうな。
あと最後の方は会社を作れとか言ってて、それもなんかピンとこない。漫画版を読んだからいけないのか?事務って言ってるけどなんか哲学的っていうか、あんまり実用的だと思えなかったんだよな。
無理やり自分に引きつけて考えてみると、理想的な老後を実現するために、どんな「事務」を行なっていけばよいか考えるのは面白そう。数年前、政府から老後2000万貯金がないとダメだとか言われて日本中が絶望したけど、本当にそんなにいるのか?どうやって貯めるのか?あくまで前向きに考えてみるための材料として使えそうなノウハウがあったので、坂口さん的なものに近づくためでなく、あくまで等身大の自分に役立てる形で活用できたら良いと思った。