道草晴子のレビュー一覧

  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    将来の夢の前に将来の現実を考えるべき、という部分は目から鱗だった。どう言う人間になりたいか、と言うより、どう言う一日を送っていたいか、から始めることが重要と説く。

    好きなことで一日が埋まっていることが理想である。問題は、私のように、自分が心から好きだと思えることが見つかっていない(分からない)場合、この本で紹介されている方法論が通用しないことである。

    坂口恭平氏の別著『独立国家のつくりかた』では、生理的に無理なことに注目すると良いと言っていたような気がする。嫌いなことを入れてはならない、と解釈すべきか。

    本書で紹介される事務は、一日中好きなことをやる現実を可視化・言語化して、今の現実と繋ぎ、少しずつ近づけることを意味する。その意味で私は事務が適切にできていなかった。

    多才な著者による事務と、事務が流れ始めた先の新たな出会いの物語としても面白かった。私はオーディブルで本書を聴いたが、巻末特典で著者の歌が収録されていた。良い歌だった。

    0
    2026年02月24日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    よくある自己啓発本とは違い、すべてのことが今できることでありとても面白かった。1から始める主人公とジムという構成がわかりやすい。
    お金と時間の管理

    0
    2026年02月09日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    好きなことして生きるために、自分の中に「事務員」をインストール。


    多作かつカテゴリー多様な作家、坂口恭平さんが原作を担当し、道草晴子さんがマンガ化したベストセラー。

    坂口さんの本は何冊か読んだことがあります。文学ものは正直、幻想的すぎて飲み込みづらかったけどこの本はマンガもいうこともあり一番読みやすかったです。

    大学卒業後、就職せず無職になった主人公の坂口さんは、絵を描いて、本を描いて、音楽を作って、ぼんやりと「好きなことで生きていきたい」という"夢"を見ていますが、具体的にどんなアクションを起こしていいのか、どう身を立てればいいか分からずボーっとしています。そこに突然ジムというキャラが家に上がり込み、理想に向けてどう道筋を組み立てるべきかを説くという、自己啓発系ドラえもんのような話です。

    自己実現していくための具体的な考えや行動を「事務」というキーワードに集約、さらにジムという(おそらく)イマジナリーフレンドがそれを教えていくというストーリーになっていて非常に読みやすいです。「事務」という言葉に落とし込むことで、精神的なハードルをさげることに成功していると思いました。相変わらず、坂口さんは多くの人に届くようなキャッチーな形で言語化するのが抜群にうまい。そもそも事務とは何か?を考えるきっかけにもなりました。事務ってのはてっきり職種か何かだと勘違いしていました。

    この本のメッセージの肝は、事務イコールお金の管理とスケジュールの管理であり、ノートに書くなど具体化・数値化して客観的にとらえること。そして、具体的なやり方、ルーティンを考えること。一番大事なのは、好きであり続けられることを、事務でやりくりして維持することだと思いました。「好き」が大前提であって、好きでないことを事務でやりくりすると苦行でしかありません。それこそ好きなことしかできない坂口さんみたいなタイプには。好きだからこそ、全体重のっけられるからこそ、具体化という面倒くささも引き受けられるし、行動するハードルも下がるというもの。

    読んでみて思ったのは「夢ノート」「マンダラチャート」と呼ばれる81マスの表に近いアプローチだなと思いました。「ドラフトで8球団から1位指名」という目標を実現するために高1の大谷翔平が作成したことで有名になったあの表です。まずは未来の目標をど真ん中に据え、そのためになにをすべきかルーティンを具体的にしていくこと。

    あと事務をするということで「最低限の具体的な行動をとっている」という安心感にもつながり、そのぶん不安が減るというフィードバックもあるかもしれないなと思いました。

    数値化はするが、自分の気持ちを損なわない数値を目標にすることが大事だと思います。気持ちは数値で割り切れないので、まずは気持ちを大事にするという大前提の上でやり方を探るべきだと。

    たとえうまく行かなくても、やり方=事務が悪かっただけであって、自分自身の人格の否定にならないよ、というメッセージも分かりやすかったです。「先に身銭を切ることでアドバンテージを得る」てのも新たな発見でした。何より、事務という"概念"が一番の気づきでした。

    マンガとしてはややご都合主義的な部分もあります。ただ坂口さん本人の人たらしなキャラクターを知っていたら許せてしまうし、マンガといっても大きく分ければ「マンガで分かる◯◯学」と同じカテゴリーに入ると思うので、本来そこまでストーリー性やリアリティに厳しい必要はないんですけどね。

    自分の中に事務員さんを飼うような感覚。この感覚がインストールできると、人生はかどりそうですね。自分の気持ちを守りつつ、事務は淡々とやりつつ、作中のセリフ「どうせ最後はうまくいく」を唱えてやっていこうと思います。

    0
    2026年02月05日
  • トーチ vol.1 無料体験版

    購入済み

    個性様々

    大勢の漫画家さんたちによる、実に多種多様でユニークなキャラの顔ぶれが見られます。なかなかマニアックだけれども役に立つことを載せている作品もあるので、知的好奇心を刺激したり、斬新な表現を求めている読者にとってはバイブルになりそうな感じがします。

    #笑える #アツい #ほのぼの

    0
    2022年06月01日
  • みちくさ日記

    Posted by ブクログ

    精神障害で中学生から入退院を繰り返しているらしい著者。その生活を描いているエッセイ漫画。
    若い頃にちばてつや賞をデビュー決まるほどのみちくささんの元の絵はどんなんだったんだろう。そこも興味があるが、ご本人は苦しみながらもとても頑張って暮らしている。これを読んできっと励みになってる人もいると思う。

    0
    2022年03月01日
  • よりみち日記

    Posted by ブクログ

    『みちくさ日記』の続編。
    ここまで大がかりに寄り道してるのもすごい。ほんの少しだけ勇気が湧く気がする。ちばてつやが帯を書いてるのにグッと来る。

    0
    2020年11月02日
  • みちくさ日記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ちば賞受賞新人漫画家だったご本人が、不登校や精神病院に入院したりする壮絶な苦労話。常に自分で自分を罰している感じがつらい中、窃盗犯のおじさんと恋をするエピソードが素敵だった。病院から出た後もご両親と別々に暮らしていたのは何か事情があったのだろうか。

     殴り書きみたいな絵の四コマ漫画で、文字も手書きで大変読みづらい。また、一コマの中にナレーション、セリフ、モノローグ、キャプションみたいな文章が同居していて読みにくいし、文節でくぎらない改行も読みにくいのだが、そんな読みにくさも精神状態の凄まじさを感じさせる。

     オレもちばてつや賞出身で、ちば先生に『あしたのジョー』の単行本にサインをしていただいたことがあるので、とっても切なくなった。道草さんに幸あって欲しい。

    0
    2017年08月07日
  • みちくさ日記

    Posted by ブクログ

    何度も読んで、読むたび何度も泣けた。自分の子供の時のしんどかった時期とリンクし、そして親となった今、親としての自分と子供との関係にリンクし。なんだかいろんな立場で泣けて仕方ないのだ。

    中学生時代の辛い気持ち。友達もいない、自意識が肥大し独りで部屋に籠り音楽ばかり聞く毎日。
    『1人は楽だ、なんでもできる。でもなぜ涙が出るのだろう』
    強がっても、人との関係に疲れて面倒くさくて逃げたくなっても。やっぱり人が好きでソバニイタイ。痛いほど分かる自分がいる。
    ただギューッと抱きしめてもらいたいだけなんだ。きっとそこに言葉はいらない。エンディングに救いある光。キツかった十数年を長い道草をしてたんだと表現する作者に、何度読んでも爽やかな涙を流す。

    0
    2016年06月07日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    マンガ形式で最高まで、とても読みやすい。時間管理や自分のやりたいことを実現させていくヒントになる。周りからの評価を軸にしないことがポイントと受け止めた。

    0
    2026年09月13日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    圧倒的に苦手なジ事務。そう思って手に取った本。
    頭の中にあるぼんやりを具体的に数字に。やはり私には苦手な分野だと改めて思い知らされた。逆にそれが出来れば中途半端に生きることを終わらせれるのかもしれない。

    0
    2026年08月15日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    否定すべきは【己】ではなく、、、
    己が選んだ【方法】のみである。

    この本のすべてはここだと思う。

    0
    2026年08月12日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    自分が捉えていた「事務」とは全く違う概念で、新鮮で面白かった。

    自分の理想の将来を夢物語にするのではなく、言語化・数値化することでぼんやりとした理想から現実可能なものになる。

    これはとても参考になる内容だった。
    どんな時も言語化・数値化して、得体の知れないものではなく明確に捉えることが目標達成において必要なものであるし、気持ちも軽くなるんだとわかった。またもう一つ欠かせない要素として行動すること。著書はとにかく行動している。理想を現実にするには行動しなければ変化は起きない。当たり前だが、意外とみんな失敗を恐れて行動すらしない。そもそも「事務」には失敗という概念がない。だから恐れもなくなる、のかもしれない。

    今後は、言語化・数値化の「事務」をした上でとにかく行動して変化を起こしていきたい。

    0
    2026年07月27日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    「将来の夢」の前に「将来の現実」を。「事務」という言葉の解釈が、みた通りカギカッコ付きの、広範かつ固有のものでやや思ったのと違う感があった。が、きっと「どうせ最後は上手くいく」は肩の力が抜ける良い合言葉だ。

    0
    2026年05月27日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ評価が高いけど、あんまりピンと来なかった。私の理解力不足なのか…

    そもそも「事務」っていう言葉がよくわからない。著者のイマジナリーフレンドの名前がジムだから、ダジャレなのか?

    漠然とした夢を描いても、実現の道筋は見えてこない。そもそも実現する/しないとか、成功/失敗とかを考えること自体が不要だと「ジム」は言う。

    10年後にこうなっていたい、こんなふうに過ごしていたいという願望をできるだけ具体的に書き出して、それを実現するための手続きを事務的に踏んでいく「だけ」だと。

    才能があるかないかは他人の「評価」だから、その物差しは考慮しなくて良い。好きなことを続けられるかどうか、ただそれだけ。

    そうは言うけどさー。
    坂口さんってトンデモなく凄い人じゃん。

    発想力とか行動力とかずば抜けてるし、運の力だってすごい。躁鬱病を抱えてるのはハンデかもしれないけど、彼に関してはそれが創作にプラスに働いてる部分も大きい。

    そんな類稀な「才能」を持った人に、「誰でもできますよ」とか言われても、なかなか受け入れられないよね、と思ってしまう。これは嫉妬なんだろうな。

    あと最後の方は会社を作れとか言ってて、それもなんかピンとこない。漫画版を読んだからいけないのか?事務って言ってるけどなんか哲学的っていうか、あんまり実用的だと思えなかったんだよな。

    無理やり自分に引きつけて考えてみると、理想的な老後を実現するために、どんな「事務」を行なっていけばよいか考えるのは面白そう。数年前、政府から老後2000万貯金がないとダメだとか言われて日本中が絶望したけど、本当にそんなにいるのか?どうやって貯めるのか?あくまで前向きに考えてみるための材料として使えそうなノウハウがあったので、坂口さん的なものに近づくためでなく、あくまで等身大の自分に役立てる形で活用できたら良いと思った。

    0
    2026年04月05日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    目標を達成するためには、地道な事務的な作業の積み重ねなのだと感じた。
    日々のルーティンから家計管理まで、具体的な管理と実行を繰り返すこと、そしてそのことでしか目標の達成は得られないのだと思った。

    0
    2026年03月16日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    優秀な友人ユースケが躁鬱で亡くなっている、という言及が悲しかった。著者自身も躁鬱。
    実際には「好き」を続けること、職業にすることは大変で、「事務」は一つの方法論だと思う。死後に評価された作家や芸術家、もしくは未だに評価されない故人たちは数知れず。
    若い人には勇気を与える本にはなる…かな。

    0
    2026年03月13日
  • 生きのびるための事務

    Posted by ブクログ

    「将来を考えてとにかく動け」ということが書いてあるだけ。

    本の主人公がひたすら動いても誰にも評価されなかったら?金にならないことをひたすらやりたいと考えたら?

    クリエイティブ系の仕事を志す人には参考になるのかも。

    0
    2026年02月25日