あらすじ
13歳の若さで「ちばてつや賞」を受賞し漫画家としてデビューするも、ほどなく精神科病院に入院……
病院から通う学校生活、農作業に盆踊り、ボクシング部入部、デイケアで輪投げの日々、元カレの逮捕・出所・プレハブ暮らし、新しい診断、脱腸、恩師との再会……著者・道草晴子が歩んできた15年以上にわたる途方もない“人生の道草”と、再び絵筆を執るまでの涙と笑い、そして再生の記録。
「トーチweb」での連載時から、漫画、文学、音楽、現代美術、音楽、医療、福祉、教育の分野でも大きな反響を呼び、多くの現役クリエーターが注目する、ノンフィクション漫画の最前線!!
★坂口恭平、佐藤龍一、曽我部恵一、高浜寛、ちばてつや、tofubeats、野中モモ、深町秋生、山田参助ら、各界の第一線から称賛の声が続々と!
・ぐっとくる…窓からの青の色すごくいい色。(坂口恭平)
・ユーモアがあってものすごく面白い。ブルースが聴こえる。(佐藤龍一)
・素晴らしい。(曽我部恵一)
・他人事と思えない。私は晴子ちゃんを応援する。(高浜寛)
・漫画描くのやめないで頑張って、偉いぞ!(ちばてつや)
・良いと感じました。(tofubeats)
・本物の才能を確信した。(野中モモ)
・これはハード&面白い!(深町秋生)
・とても“良い意味”での成長譚!(山田参助)
★世代や職業、性別を越えて“ハマる”人が続出!
・死ぬほど笑って死ぬほど泣いた(看護師 35歳)
・病院内が「LOVEマシーン」でブチ上がってるのとか、壮絶(大学生 21歳)
・道草さん、どんな社会人よりマトモだと思う(主婦 55歳)
・今まで読んだ中で一番パンクな漫画!(会社員 29歳)
・医療・福祉関係者にとって考えるべきことが沢山詰まった作品(介護士 42歳)
・ボクシング部の先生の熱血指導、何度読んでも笑う(塾講師 28歳)
・「保護就労」と「障害」の意味、もう一度考え直したくなった(精神保健福祉士 36歳)
・恩師との再会の場面、涙なしには読めない(小学校教諭 27歳)
・あ、これ、ガチな人だ……(アルバイト 28歳)
・この絵! この字! この線! 全部ヒドいのに、どうしようもなくクセになる!(会社員 43歳)
・恋人のプロフィールが衝撃的すぎる!(薬剤師 28歳)
・道草さんが今、漫画を描いていることが嬉しい(公務員 36歳)
・なんて幸せな結末だろう!(会社員 33歳)
……ほか多数!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
島崎和歌子さんが出てきませんが、久しぶりに読み返したら初めて読んだときよりも身体が共鳴して、涙を流すというよりも私自身が巨大な一粒の涙になりました。
Posted by ブクログ
精神障害で中学生から入退院を繰り返しているらしい著者。その生活を描いているエッセイ漫画。
若い頃にちばてつや賞をデビュー決まるほどのみちくささんの元の絵はどんなんだったんだろう。そこも興味があるが、ご本人は苦しみながらもとても頑張って暮らしている。これを読んできっと励みになってる人もいると思う。
Posted by ブクログ
ちば賞受賞新人漫画家だったご本人が、不登校や精神病院に入院したりする壮絶な苦労話。常に自分で自分を罰している感じがつらい中、窃盗犯のおじさんと恋をするエピソードが素敵だった。病院から出た後もご両親と別々に暮らしていたのは何か事情があったのだろうか。
殴り書きみたいな絵の四コマ漫画で、文字も手書きで大変読みづらい。また、一コマの中にナレーション、セリフ、モノローグ、キャプションみたいな文章が同居していて読みにくいし、文節でくぎらない改行も読みにくいのだが、そんな読みにくさも精神状態の凄まじさを感じさせる。
オレもちばてつや賞出身で、ちば先生に『あしたのジョー』の単行本にサインをしていただいたことがあるので、とっても切なくなった。道草さんに幸あって欲しい。
Posted by ブクログ
何度も読んで、読むたび何度も泣けた。自分の子供の時のしんどかった時期とリンクし、そして親となった今、親としての自分と子供との関係にリンクし。なんだかいろんな立場で泣けて仕方ないのだ。
中学生時代の辛い気持ち。友達もいない、自意識が肥大し独りで部屋に籠り音楽ばかり聞く毎日。
『1人は楽だ、なんでもできる。でもなぜ涙が出るのだろう』
強がっても、人との関係に疲れて面倒くさくて逃げたくなっても。やっぱり人が好きでソバニイタイ。痛いほど分かる自分がいる。
ただギューッと抱きしめてもらいたいだけなんだ。きっとそこに言葉はいらない。エンディングに救いある光。キツかった十数年を長い道草をしてたんだと表現する作者に、何度読んでも爽やかな涙を流す。