中嶋繁雄のレビュー一覧

  • 明治犯科帳

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    昔の事件がいっぱい詰まった新書。
    新書に関わらず情報の密度が濃いこと。
    ただし難点なのは旧字体や言い回しがあるので
    ある程度の古典の知識がないと
    頭がこんがらかってしまう可能性があります。
    注意してください。

    すべての事件に関して
    思わず「うわぁぁ」となってしまいました。
    今起きている事件とまったくひけを取りません。
    むしろ昔のほうがすごいかもしれません。

    何せ世間を騒がせた
    「怪盗電(かみなり)小僧」という
    凄腕の盗人までいたのですから。
    どこまでも彼はものすごい人間でした。

    いろんな意味で面白い新書でした。

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    2009年11月10日
  • 江戸の牢屋

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    ・江戸末期の牢獄の写実で有名になつたのは黙阿弥の「四千両小判梅葉」であつた。初演時、千歳座の田村某が小伝馬町の元牢役人であつたため、黙阿弥はそれ に教へを受けて書いたといふ。牢名主が遥かの高みの畳の上にゐて……といふのだが、この様子があまりにもリアルであつたといふ。中嶋繁雄「江戸の牢屋」(河出文庫)を読むと、確かにあのやうな牢屋の状態であつたと知れる。本書にはその牢屋に入るまでの記述もある。「町奉行所同心、そして牢屋同心、牢屋下男ら六、七人かかりっきりで罪囚を裸にし云々」(16頁)と、実に「仔細に調べ」(同前)たといふ。さうして牢に入る。この時、様々なお仕置き、いや入牢儀礼がある。牢名主は「見

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    2020年01月26日
  • 名君・暗君 江戸のお殿様

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    江戸期の殿様オンパレード・・・その数120余名!
    名君もいれば、暗君もいるさ。
    幕閣で出世、或いは転落。文化に秀でた御方もいるさ。
    ただ、紹介文が短くて、名君だか暗君だかわからない人が
    いるし、
    「土芥寇讎記」の記述と同じ御方が別に出てきたりする。
    「土芥寇讎記」はそれだけで一冊の本にして欲しかった。
    また、参考資料が無いのも残念!

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    2017年10月29日
  • 名君・暗君 江戸のお殿様

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     最近新書が多く出るようになりブームになっている。それだけ知識を欲しい人がいるんだろうなと色んな出版社から新書が出て驚きだ。かなりショッキングな帯をつけてタイトルも空振りなものが多いから気をつけないといけない。

     そう思いつつ日本史好きなので読んでしまった(^_^;)

     簡単に言えばこの本は江戸時代の殿様の人物列伝だ。この手の本は、八幡和郎氏の本が有名だがちょっと構成とか似ている。結局は戦国武将の末裔を書こうと思うと似たり寄ったりになるのだろう。ただしあまり取り上げられなかった人が挙がっている。

     江戸時代は簡単に言うと武士階級が米を中心とした農本主義、商人は貨幣経済を中心とした資本主義

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    2011年06月02日