アルボムッレ・スマナサーラのレビュー一覧
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ネタバレ話の進め方がうまい。
「どうせやらなければならないのだから、楽しんでやろう」と言われたら、
「わかってはいるけれど・・・」と抵抗する気持ちが生じるものだ。
しかし、著者は、「人間は楽しいことしかやりたくないものだ」ということを、
「それでは無法地帯になるのではないか」とこちらが心配になるくらい、
とことん語る。
そして、別の切り口から、やらなければいけない3つのこと
(学ぶこと、働くこと、社会と関わること)について言及している。
結果としては、「どうせやるなら楽しまなければいけない」という話になるのだが、
なんの抵抗もなく頷けた。 -
- カート
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試し読み
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ネタバレ[ 内容 ]
ブッダが唱えた原始仏教の言葉は、合理的でとってもクール。
日常生活に役立つアドバイスがたくさん詰まっています。
今日から実践して充実した毎日を生きよう。
[ 目次 ]
第1章 ブッダ―大人になる道(仏教はカッコいいのだ 仏教は人が自由になる手助けをする ほか)
第2章 ブッダはなぜ出家したのか(ブッダが見つめた「苦しみ」 国民の期待を一身に集めて ほか)
第3章 ブッダ心理学、基礎の基礎―心とは何か?(仏教は「智慧を開発する道」 一人ひとり違うのにどうやって「一切を知る」の? ほか)
第4章 世界に居場所を見つける―地球サイズの人間になろう(自分と似た人は何処にいる? 自分とい -
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中高生向けにブッダの知恵を紹介した人生論。スリランカ出身の著者は最近では、著作も多いベストセラー作家だが、読んでみて納得。とにかくシンプルでわかりやすい。
スリランカは、日本の大乗仏教とは異なるテーラワーダ仏教という宗派なのだそうで、これは、ブッダの教えを忠実に守ろうとするもの。これっていわゆる原理主義?と思って若干身構えたりしたのだけど、言っていることはきわめてシンプル。人は生まれ、老い、病み、死ぬ。同じ瞬間は二度と訪れないし、物事は決して留まらず、変化し続ける。その中でいかに一瞬を充実させて生きるか。そして因果応報。物事には原因があって結果がある。謙虚に、自分の感じ方を絶対と決して思わず -
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▼ 100文字感想 ▼
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あなたの生き方は正しいですか?「好き」なことよりも、
「できる」こと。「愛」よりも「慈しむ」。楽しいか楽しくない
かを判断基準にという人もいるが、できるから楽しいと
いう考えに納得。生きる道をシンプルに提示してくれる。
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▼ 5つの共感ポイント ▼
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- カート
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試し読み
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ー 仏教では「自分を観察しなさい」と言っています。自分を観察して、いまの苦しみの原因になっているのが「自我」のせいだと気づくと、それが自分の妄想の産物でしかないことがわかります。
輪郭を定める事で五感が接点を知覚するが
意識も「自我の輪郭」に心の痛みを感受する
その輪郭をほどき、メタに世界を眺めれば
纏わりつく因果への執着がリセットされ
我が身は何者にもなり得る
仏教的な「空を観じる」ことと
ハイデガー的な「存在了解」がせめぎ合い
自我と無我のあわいを波のように揺らぐ
そこを往還するテクニックが
瞑想や思索による忘我
無我の希求は我に戻る事を前提とした自我
その矛盾こ -
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Posted by ブクログ
ネタバレスマナサーラ師の初期仏教の本のエントリー版。
読みどころは、仏教の考え方の本質を平易な言葉で説いているところ。
ー時間とか忙しいとか自我とかはすべて錯覚、妄想
ーコンタクト、衝動、認識の3つが老いたときに必要となる心の栄養
ー人間の心には鬼がいる
ー人生は苦。なぜ呼吸をするかというと苦を逃れるため
ー相手の放った言葉はただの「音」
ーいじめとは、他者の足を引っ張る行為。それは社会のシステム。
ー「生きる」とは、生きるためにしている無数の行為の総称にすぎず、実体があるわけではない。考えるべきは「何のために生きるのか」ではなく、「どのように生きるべきか」
ーわたし達は「人間」という学校の生徒
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・私たちの生命は、他ならぬ地球(延いては宇宙)に支えられているんですよね。
『ブッダは実在しない』を読み終えるところで、『ブッダの幸福論』を手に入れました。アルボムッレ スマナサーラ長老は、ブッダが実在しない?なんて、思ったことすらないんだろうな(・・?
『ブッダは実在しない』を読み終えて、私のための仏教の教えを再構築したいという気持ちが強くなってきました。テーラワーダ仏教は、ブッダの教えに近いという話なので、よく学びたいと思います。
本書では、生きることは完全に無価値で、無意味である。と指摘しました。といっても我々人間には、この上ない尊い目的を作ること、ゴールを設定することができるの