アルボムッレ・スマナサーラのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自信があるもないも根は同じ。
自分がちっぽけな存在だという事実を受け入れて、楽しみましょう。ということに救われた。
ただ、すぐには治らないなぁ、心配性は。
来日37年、日本に真の釈迦の教えを伝えた老師。
あなたにできることだけが、あなたの前にやってくる
ちっぽけな自分を楽しむ
1980年に来日し、40年近くにわたり日本に真の釈迦の教えを伝え続ける老師が、人生に降りかかる苦難を乗り越える方法を伝授。
大切な人を失ったら……、自らの死を受け入れるには……、邪悪な心が芽生えたら……、怒りを手放すには……、どうすればいいのだろうか。
(もくじ)
第1章 いま、ここで輝く
●遺された人が故人のた -
Posted by ブクログ
老化はただの変化にすぎず、
不幸な出来事でもなんでもありません。
であれば、「そんなものだ」と
受け入れるほかないでしょう。
(アルボムッレ・スマナサーラ/テーラワーダ仏教長老
『怒らない、落ち込まない、迷わない』より)
* * *
「人と比べないで
自分の体と静かに対話しましょう」
わたしのヨガの先生の言葉です。
もっと健康に、
ずっと若くありたい。
そんな思いから始めたヨガですが、
今の自分を認められないと、
無理をしてケガをしてしまう……。
今、自分ができることに集中する。
できないこと、変化していくことを
「そんなものだ」と受け入れる。
そうすれば肩の力が抜けて、
-
Posted by ブクログ
仏教的価値観でさまざまな判断の正解を解説した本とでも言うべきか。
本質は「エゴを捨てる」であり、それも抑えつけるのでなく自然とわかなくするようにする必要がある。
これが頭でわかっていても難しいところであり、誰もが実践できない理由だろう。
(そもそもそれが出来るのであればブッダになれてしまう。)
とはいえそれを何千年も追い求めてきた仏教を人生かけて学んできた人が書いた本である点に関して、敬意を持つ必要はあるように思う。
特に瞑想やメタ認知など、今になって「仏教的価値観すごい」と科学的に実証されつつもあるが、一方で具体的にどう世界を見れば良いの?という点で実践しづらくもあった。
そういう意 -
Posted by ブクログ
ネタバレものごとは常に変化する。
人間は常に新しい変化を求める。
時間とは主観的な感情
人によって異なる時間の感覚
自分たちで作った時間という概念に支配されている
輪廻とは、始まりの点も終わりの点もない、絶え間のない流れ
flow,stream,flux、つまり流れ
心が別な心に変化する時間:瞬 khana
17分の1ナノ秒で変化する
時間に追われているのも妄想
何事もやってみないとわからない
ハードルが高いほうが人生は刺激的になる
やらなければならないことから取り組む
その時、その時に応じた生き方をする
命にはタイムリミットがある
死ぬ瞬間は苦しくない
他人の評価にこだわらず、気楽に -
Posted by ブクログ
一応法句経という仏典からの引用を50項目挙げて、その解説をする体裁になってはいるのだが、実は経典の内容とその解説はあまりリンクしていなくて、著者が信ずる処を法話風にまとめてある。その主張を強引に分類すると、小乗仏教の本質に関係する4つの要素を繰り返し述べていることに気付く。
①慈悲:善い行いを実践し、清らかな境地に至れ。
②自我:人生は勝負事ではない。「わたし」を捨て去り、ありのままに生きよ。自分を大きく見せることなかれ。
③無常:「今、ここ」に集中し、瞬間瞬間を大切にせよ。過去を思い悩んだり、未来を不安がるのは意味がない。何一つ確実なものはないのだから。
④執着:何かに執着する事は苦である -
-
Posted by ブクログ
『ダンマパダ』お釈迦様のことばにいちばん近い経典
教えを実生活に活かすこと
【怒り】
・怒りによって最初に汚染されるのは自分自身。心がすさむ。
・自分の心に怒りの火をつけない
怒りはマッチの火が木から森に、森から山に燃え移るようにどんどん大きくなる
・自分のプライド(自我)が傷つけられたと思い込んで怒る
・怒りが怒る瞬間に気づく
【今、ここ、この瞬間】
・「今、ここ」をありのままに観る
・今なすべきことをよく知り、それをきちんとやる
【欲】
・仏道は「得る道」ではなく「捨てる道」
・安らぎに至る道はなにものにも執着しない、なにものにも依存しない生き方
・執着を捨てて軽やかに生きる
【 -
-
Posted by ブクログ
シンプルでわかりやすい「ブッダの教え」入門書。「仏教」入門ではない、ところがポイント。いろいろ付け加えられてごたごたしてる仏教じゃなくて、お釈迦様というのはいいこと言うなぁ、と素直に頷ける。
たとえば「祈り」について「<あれはおねだりすることだから、品のない行為です><仏教は、「神様何とかしてくれ」でじゃなくて、「自分で何とかしなさい」という教えなのです>と、すっぱりと言ってくれる。「神様は存在するのでしょうか」という問いには<仏教では、「絶対存在しない。あり得ない」という態度、ああすっきり。
仏教を「正しく生きるための実践マニュアル」だと考える本書のスタンスは、たいへん魅力的だ。 -
Posted by ブクログ
人間の苦しみは「心の問題」であること、そして一切は因縁によって成り立っていることといった、ブッダの教えの基本的な部分をわかりやすく解説されていた。一方、キリスト教を始めとする一神教に対して、信仰に導くやり方がすごく強引であり、原罪という考え方は脅しであるといった批判は、これまで一神教というものに対して漠然と感じてきた違和感をすっきりとした表現で言い表されていて、納得のいくものである。生きことは「自己責任」であり、人間関係は「生きた道場」といった著者の言葉はとても力強く、小さなことでくよくよ悩まず、すべて自分の問題として捉えた上で前向きに取り組んでいかなければならないという思いにさせてくれる。