中島道子のレビュー一覧

  • 源義経と静御前 源平合戦の華 若き勇者と京の舞姫

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    タイトルから見ると、歴史を無視して女性キャラが出しゃばる小説かな、と危惧してしまうのですが、とても素敵な(でも切ない)読後感です。
    リアリズムに走って、義経の伝説をぶっ潰すのが目的みたいな作品も存在しますが、これはとてもバランスがよく、義経のはかなげなイメージを壊さないようにしながら、比較的客観的な視点からの記述がイイです。
    司馬遼太郎さんの『義経』も、政治力ゼロの(!)かわいげのある義経でしたが、それよりも柔らかい記述なので、義経入門としてお勧めできると思います。

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    2010年06月17日
  • 戦国の「いい男」「ダメ男」

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    二十人の戦国武将を著者の一方的主観で○×に分ける。明智光秀○、石田三成○、竹中半兵衛○、織田信長×、武田信玄×、徳川家康×、豊臣秀吉△・・・・。著者は女性。何となく好き嫌いの傾向が分かる。典型的女性視点での分け方か。掉尾を飾るのが「結城秀康」。数奇で不思議な運命を辿ったまことにマニアックな武将である。波乱に満ちた人生には興味深いエピソード盛りだくさん。最終的な判断はダメ男となっているが、運命に翻弄された生き方からは大きな教訓を得ることができた。個人的にはこの章が一番良かった。

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    2014年09月24日
  • 松平春獄

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    英邁公であったはずだが、殿様ゆえの
    政治オンチと決断不足
    余計なことしやがってと思った人も多いでしょうね
    でも、名君と思われるのは殿様は愚昧な人ばかり
    だったからでしょうか?

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    2012年12月15日
  • 前田利家と妻まつ 「加賀百万石」を築いた二人三脚

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    ネタバレ

    金沢に旅行に行くので予習として読んでみた。
    まつといえば、利家を内助の功で支えた、というイメージがありますが、
    読んだ印象だと、利家が死んだ後の方が藩に貢献しているような…
    とにかく、子だくさんな夫婦だったようです。
    あっちこっちに養女に出したり嫁がせたりした(せざるを得なかった)結果、非常に難しい立場に置かれたようです。しかしそこで地味に徹した結果、前田藩は生き残った…って感じなのかな。

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    2010年12月25日
  • 戦国の「いい妻」「ダメな妻」

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    11人の女性達。
    昔、子供向け歴史漫画を読みふけっていたので
    あれはこの人だったのか…という
    古い記憶が甦ってきました。
    あの当時は、手当たり次第読んでましたので
    誰がどのエピソードなのかちっとも…w

    一人の女性を説明するに当たって、別の女性も出てくるので
    その時どうして何をしてたか等、上澄み程度ですが分かります。
    なるほど…と思う反面、本当にこう思っていたのか、と
    小さく疑問に思う事も。
    何にせよ、本当の所は本人にしか分かりません。

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    2009年12月09日
  • 山内一豊と妻千代 「土佐二十四万石」を築いた夫婦の物語

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    なじみのない言葉が多様されていて、辞書を引きながら読んだ。
    途中からはペースがあがり、おもしろく読めた
    掛川6万石くらいまでが順風
    土佐24万石は実は長曽部氏の残党の抵抗により、悲惨な経験を千代がしたのがいたましい。
    2009.2.20

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    2009年10月04日
  • 戦国の「いい妻」「ダメな妻」

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    本屋で通りすがりに見かけ、最近なんとなく大河ドラマの影響で直江兼続とその時代背景に興味を覚えていたこともあり、オビの『直江兼続の妻は、どっちだ?』に惹かれて、つい購入してしまいました。…で、読んだ感想は、普通に「ふ〜んナルホド」ってカンジ。取り上げられてた“妻”の中には知らなかった人物も知ってた人物もおりましたが、それでも全部のエピソードを通して「ふ〜ん」と頷いてしまうことが多かった一冊でした。とはいえ、一般的な“歴史四方山話”って雰囲気ではなかったですね。どんな人物を語ってる時でも、常に小説仕立てな文章。私はわりと楽しく読めましたが…でも、好きじゃない人は好きじゃないかもなあ? ってところで

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    2009年10月07日
  • 前田利家と妻まつ 「加賀百万石」を築いた二人三脚

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    その夫婦の歩みは、尾張清洲の足軽長屋から始まった。主君・信長の勘気に触れ、一からの出発となった前田利家と妻まつ。だが、戦場往来の夫とそれを支える妻は、ときに葛藤し、ときに助け合って、激動の乱世に上昇気流をつかむ。終生の親交を結ぶ秀吉夫妻、上司・柴田勝家、好敵手・佐々成政らと織りなす人間模様を軸に、「加賀百万石」の礎を築いた二人の物語を描く力作小説。

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    2009年10月04日
  • 源義経と静御前 源平合戦の華 若き勇者と京の舞姫

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    女性の方の作品なので読む前からとても楽しみでした。表紙もお気に入りです。凛々しい若武者の義経と舞姫の静!
    この義経は自分の理想の女性を母親は常盤・・と思いを抱いています。私も義経の理想の女性像は常盤なんじゃないかなぁと思っていたので嬉しかったです。そして静を見て常盤を想い出すというのも(*^^*)
    常盤や静、そして少しですが静の舞を見て涙する大姫、義経の死後、寂光院を訪れる静。女性の気持ちも分かりやすくてジーンとしました。

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    2009年10月04日