【感想・ネタバレ】戦国の「いい妻」「ダメな妻」のレビュー

あらすじ

お市の方、春日局、細川ガラシャなど、戦国武将の妻として著名な女性は数多いが、「良妻」か「悪妻」かの評価は分かれるところだろう。たとえば、夫を支えて乱世に大成したとされる豊臣秀吉の妻おね(北政所)と前田利家の妻まつ(芳春院)だが、おねは悪妻で、まつは良妻と著者は評する。貧しい時代から秀吉と二人三脚で歩んできたおねではあるが、最後には徳川家康の甘言にのらされ、結果として豊臣家を滅亡へと導いてしまった。一方、まつは、家康にかけられた前田家謀叛の嫌疑を解消するために高齢の身を押して江戸への人質を買ってでたり、利家が侍女に生ませた子を敢えて長男の息子に迎えるなど、お家大事を見事に貫いた。本書は、様々な境遇を懸命に生きた11人の戦国の妻たちをとりあげ、それぞれの生涯を読み物風に描きながら、「いい妻」「ダメな妻」の理由もズバリ示した、ユニークな歴史エッセイである。

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Posted by ブクログ

11人の女性達。
昔、子供向け歴史漫画を読みふけっていたので
あれはこの人だったのか…という
古い記憶が甦ってきました。
あの当時は、手当たり次第読んでましたので
誰がどのエピソードなのかちっとも…w

一人の女性を説明するに当たって、別の女性も出てくるので
その時どうして何をしてたか等、上澄み程度ですが分かります。
なるほど…と思う反面、本当にこう思っていたのか、と
小さく疑問に思う事も。
何にせよ、本当の所は本人にしか分かりません。

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2009年12月09日

Posted by ブクログ

本屋で通りすがりに見かけ、最近なんとなく大河ドラマの影響で直江兼続とその時代背景に興味を覚えていたこともあり、オビの『直江兼続の妻は、どっちだ?』に惹かれて、つい購入してしまいました。…で、読んだ感想は、普通に「ふ〜んナルホド」ってカンジ。取り上げられてた“妻”の中には知らなかった人物も知ってた人物もおりましたが、それでも全部のエピソードを通して「ふ〜ん」と頷いてしまうことが多かった一冊でした。とはいえ、一般的な“歴史四方山話”って雰囲気ではなかったですね。どんな人物を語ってる時でも、常に小説仕立てな文章。私はわりと楽しく読めましたが…でも、好きじゃない人は好きじゃないかもなあ? ってところですね。それが難でないならば、アッサリで歴史初心者には分かり易いと思います。ちなみに直江兼続・お船は、“賢妻”として“いい妻”に分類されていました。これからの大河ドラマのお船=常盤貴子を、そういう視線で観られそうです。――また、ちなみに……この本を読んでようやっと、直江兼続と直江信綱の違いが分かりました。…いや、直江信綱の名前だけは以前『炎の蜃気楼』を読んで以来その登場人物として名前だけは知っていたんですが。具体的にどんな人物か知らなかったし調べようとも思わなかったので、大河で直江兼続が取り上げられると知った時、てっきり同一人物だと思ってしまったんですよ。だって、どっちも直江景綱の婿養子だしさー。…それが、この本を読んで氷解しました。…が、この本の直江信綱の扱いって、ひどすぎじゃね?( ̄△ ̄;) いくらそれが史実だったとしても…確実にコアなミラージュファンを敵に回してしまいそうです★(^△^;)

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2009年10月07日

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