岡田正彦のレビュー一覧
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ネタバレ岡田正彦「検診で寿命は延びない」、2010.5発行。健康診断、人間ドック、がん検診、メタボ健診、脳ドック・・・。大規模調査では定期的に検診を受けている人の方が寿命が短い。検診や治療に伴うリスクはかなり大きく、人間の体は理屈通りにはいかない。(海外では認識されていても、日本では知られず、検診推進派の意見ばかりがまかり通っている)7つの章立てです。①なぜ検診を受けねばならないか ②各種検査の意味 ③がん検診のナンセンス ④目的不明の人間ドック(がん検診のデパートみたい、90%以上が異常との診断)⑤怪しいメタボ健診 ⑥脳ドックの隠された目的(CT、MRIなど購入費の現金回収) ⑦検査データを忘れて
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同じ医療者として
なんでも人任せ、国の責任、最も成功した社会主義国である日本人。とりわけ医療は医者のせいにしている。自分の健康は自分で守るはずなのに。生活習慣病は生活習慣が悪いからなる病気なのに、患者が欲しがるのは薬だけ。いっそのこと保険制度全廃して、身銭を切って医療費全額負担させたほうが、健康を守る意識が高まるのでは?
食生活の見直しをしたか、過重労働を避けているか、運動しているか。人は「自分のことを真剣に考えてくれるひとがいる」と頑張れるものである。患者第一、日々の看護活動を積んでいきたい。岡田先生、どうもありがとうございます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
健康診断、人間ドック、がん検診、メタボ健診、脳ドック…。
日本では様々な健診・検診が整備されており、早期発見・早期治療を合い言葉に、数多くの人々が受けている。
ところが、定期的に検診を受けている人のほうが寿命が短いという、大規模調査の結果も出ているのだ。
人間の体は理屈通りにはいかない。
検診や治療にともなうリスクはかなり大きい。
それは海外では認識されていても、なぜか日本では知られず、検診推進派の意見ばかりがまかり通っている。
自分の身を守るために知っておきたい、本当の知識。
[ 目次 ]
第1章 なぜ健診を受けなければならないのか
第2章 検査の意味を知っておこう
第3章 -
Posted by ブクログ
「メタボ」とはそもそも何か、太りやすい体質はあるのか、どのようなダイエットがあってそれらは本当に効果があるのか、部分的にやせることはできるのか、など肥満とダイエットに関する疑問を、絵や図を交えて、医学的な見地から分かりやすく説明したもの。
著者は大学教授で、「最近の研究では」とか「本当のことはよく分かっていない」など、それぞれの質問を冷静かつ堅実に処理している。それだけ冷静かつ堅実なダイエットというものが説かれているが、要するに継続して運動しろ、炭水化物や脂肪も含めてバランス良く摂取しよう、塩分とるな、ブームの器具や食べ物を使った巷のダイエットは効果はよく分からんから気をつけろ、など、それ -
Posted by ブクログ
がん検診、人間ドック、メタボ検診、脳ドックに関して、
主に、そのデメリットについて、書いてある。
一番の問題は、エックス線撮影による放射線被爆
次は、放置しうる異常に対する過剰反応
そして、検診が寿命を延ばす効果はないということ。
著者が警鐘を発しているのは、
検診のメリットばかりが主張されているにもかかわらず、
そのメリット自体が確かではない、ということだろう。
確かに、ちょっと考えてみれば、
検診は医療界の大きな収入源になっていることは事実。
それなのに、会社や自治体に促されるままに
毎年、否、最近は半年に1度の検診が必要だと思い込んでいる。
ジャブジャブとお金をつぎ込んでしまって