芳沢光雄のレビュー一覧

  • 論理的に考え、書く力

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    新聞の読書欄で佐藤優が取り上げていたので手にした一冊。
    国語の重要性を説く数学者という意味では、藤原正彦と同じスタンス。藤原正彦の主張の多くに共感しているワタシとしては、本書の主張についてもウンウンと頷きながら読み進めることができた。マークシートの問題点を、国語・数学の例を挙げながら解説し、答えを「考える」のではなく、「当てにいく」姿勢になってしまうことを問題視する。マークシート式問題はよくないだろうと漠然と思っていたが、その理由を論理的に説明していてスッキリした。
    ただ、どうしても引っかかるのが、本書のタイトル。最近の新書にはありがちだが、本書の内容と必ずしも合っていない。四章構成のはじめの

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    2018年11月18日
  • 数学的思考法 説明力を鍛えるヒント

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    表題に期待した内容とは少し違っていたが、色々なこと考える際に数学的な捕らえ方をもっとしたほうがいい、という話として読めば面白い。

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    2018年10月20日
  • 数学的思考法 説明力を鍛えるヒント

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    現代の日本の数学教育は条件反射的であり、試行錯誤の欠落した無味乾燥としたものである。しっかりと数学の意味を理解し、試行錯誤することの必要性を強く感じた。教育全体に言えるような学問の本質的意味を再確認できた。

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    2018年10月07日
  • 論理的に考え、書く力

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    佐藤優が勧めていたため、本書を読んだ。
    芳沢氏の著書は何冊か読んだことがあるが、内容的に浅いものが多く心配であったが、案の定本書も深い内容ではなかった。
    本と映画とラーメンは他人の勧めに乗ってはいけない。
    佐藤優の勧めだとしても、乗るべきではなかった。
    しかし、既知の事柄を確認する意味はあったし、新たに得た知識もあった。
    1991年の「大学設置基準の大綱化」が、改悪であったことは有名である。それまで、大学は文部省が決めた設置基準を完全にクリアしなければならなかった。しかし、この「大綱化」によって単なるガイドラインになったため、設置基準がゆるくなったのだ。その結果、主に以下の二つのことが生じた。

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    2021年11月29日
  • 群論入門 対称性をはかる数学

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     群論に挑んでみたがまだ早かったらしい。かなりわかりやすく書いてあるのだろうということは伝わってくるのだが、基礎的なところが足りていないようで章が進むたびにとてつもなく飛躍しているように感じた。いったん集合と行列、ベクトルあたりまで戻る必要があることは明確になった。

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    2018年06月22日
  • 世界のエリートに必要な「証明力」の養い方

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    1時間くらいで拾い読み。
    記述式とマークシートのいずれが試験として適しているか。数学は記述式、国語(日本語)はマークシートだと思う。国語の場合、分かってなくても分かった風に曖昧にかけてしまうが、数学の場合、論理の欠陥はすぐに分かる。
    何れにしても、よい試験問題を作ることは大変難しく、試験問題作成者側の知性の問題かなあと思う。

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    2017年11月25日
  • 群論入門 対称性をはかる数学

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    群論の勉強のために。読む前は読む気満々だったのに、少し違う本読んでたらまあ読まないでもいいか、となった。

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    2017年07月25日
  • 群論入門 対称性をはかる数学

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    あみだくじやマス目ずらしパズルなどの具体例を大切にして、群論の基本を学べる。入門ということで丁寧に分かりやすく説明されているが、それでもややきつい。。概念の習得にはじっくり、深く読み解いて考える必要があるか。

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    2016年04月10日
  • 算数が好きになる本 算数を学ぶ意味と方法がわかる

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    『数の悪魔』みたいに、数学を物語的に解説かと思いきや、「算数ってなんだろう」にはじまり、ゆっくり考えよう、最短で答えを導き出すテスト勉強より、いろんなやり方を想像しよう、疑ってかかろうという気持ちの部分も教えてくれる。

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    2016年01月05日
  • 群論入門 対称性をはかる数学

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    難しいが面白かった。過去群論の本何度か読んだが、いつも群論って何なのかよくわからんかったが、この本はおぼろげながら少し理解できた(気がする)。あみだくじの例からの導入もよいと思う。

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    2015年10月03日
  • 世界のエリートに必要な「証明力」の養い方

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    数学は苦手ではなかったが、証明や補助線を引くような問題は結構苦手な方だった。
    しかし数学の面白さは、実はこういう所なんだということを、社会人になってからなんとなく感じるようになった。なのでこの本の内容についても、興味を持って読む事が出来た。

    世界のビジネスエリートに求められる素養。
    ・問題と原因と対処法を見つけて解決を図る事
    ・数字やデータを正しく読んだり使ったりすること
    ・自らの考え方に理解を得る説明が的確にできている事
    ・ほかの意見を公平に受け入れる精神を持つこと

    そして日本の教育で証明問題が軽視されており、これは世界の流れと逆行していることに非常に危惧を抱いている。
    そして証明力とは

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    2015年09月12日
  • 論理的に考え、書く力

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    「論理的に考え、書く力」をつけるための本ではない。「論理的に考え、書く力の危機」について数学教育の立場から記した本。最近、こういうキャッチーなタイトルの本が増えて困る。出版社の方も、タイトルと本の内容の整合性について、論理的によく考えてほしい。

    さて、この本の主題である教育について考えてみると、センター試験が導入された当時、例えば難関私大入試には難問奇問がつきもので、国立大の二次試験も含め、大学入試は今より難しかった。センター試験には大学入試の良問化、標準化を目指すという目的があり、それなりに肯定的に捉えられていた記憶がある。
    しかし、受験戦争を緩和したいという思いと、大学にも自由競争を促す

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    2015年01月18日
  • 論理的に考え、書く力

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    「論理的に考えること」のノウハウではなく、大切さを説く本。
    私立文系の数学オンチ。終始自分のことを客観的に分析されているかのようだった。ゆとりと云われる世代ではないけれど、ゆとりへの道は始まっていたんだな。

    社会人になった今、論理力の大切さを思い知っている。
    自分の欠点の根源が色々わかる。
    それがわかっただけでも読んでよかったと思える一冊。

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    2014年05月25日
  • 数学的思考法 説明力を鍛えるヒント

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    算数・数学のちょっとした話を挟みながら、何かと意見を述べている本。
    数学の話は極めてわかりやすく、「私が教えた子はすべて数学が好きになった」とする著者の豪語は伊達じゃない。
    「ビジネス書」としての価値もけっこうありそうだた、と思う。

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    2013年12月23日
  • 出題者心理から見た入試数学 初めて明かされる作問の背景と意図

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    当たり前というかなんというか。
    こういう仕事をしているから結構授業でも解説している内容が多かった。

    ただ計算が爆発するような問題の出題者心理やエレガントな問題に対しての出題意図が知れたのはよかった。
    こういう出題意図を各大学が講評してほしいなと思うばかり。

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    2012年03月29日
  • 数学的思考法 説明力を鍛えるヒント

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    ネタバレ

    「数学的思考法」としてよりも、現代における数学(理科系)教育の問題点の方が印象が強く残りました。

    よく数学の何が役に立つのかと聞かれたことがあります。
    ここで書く「数学」というものが「計算能力・公式暗記能力」と解釈すると
    まったく役に立つことはないでしょう。電卓、パソコンの方がどんなにも役に立つでしょう。

    このように、日本の数学教育を受けると大切なのは最後に出てくる
    「計算能力・公式暗記能力」の対価としての「答え」になります。センター試験が典型例ですね。

    しかし、数学は「考える学問」であり、答えも大事ですが導く過程が何よりも大切なのです。この過程を経ることで「考える」ことを行う学問なので

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    2012年06月19日
  • 新体系 高校数学の教科書 上

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    現役高校生のとき挫折した人を救済するような本ではない。学問としての数学への架け橋、あるいは実践的数学の入り口のような位置付けか。
    定理→証明→例題→練習問題の流れ。証明がしっかりあって嬉しいのだが、数学挫折者にとって「どうしてそうなるの??」と引っ掛かるところが多い。そのため、苦手な人はとりあえず読み通してしまって、高校の時の数学とは違うイメージを焼き直すための本と位置付け、詳細な式や証明の処理の感覚やコツを身に付ける練習は他の参考書を使った方が良さそうだ。
    こういった意味で本書は高校数学に新しい風を吹き込ませたい人のための本であるように思える。

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    2011年07月08日
  • 数学的思考法 説明力を鍛えるヒント

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    物事を考えるとき、説明するときにはとにかく試行錯誤すること、書いてみることが大事。その際にポイントとなる具体的な視点を与えてくれる内容です。より分かりやすく納得のいく説明ができるようになるヒントが詰まっています。

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    2011年04月24日
  • 数学的思考法 説明力を鍛えるヒント

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    教育論が5割、数学的な物事の捉え方が3割、論理的な説明力のヒント2割といった印象。難しい数式や定理がないので、完全に文系の僕でもサクッと読めました。

    現代の日本の数学力の低下が、様々な問題に対して悩んだり試行錯誤する能力を削いでいるので、数学教育のあり方を変えるべきだと主張する。また、物事を数学的に捉えることで新しく見える世界、理解しやすくなる事例、簡潔に説明できる思考法などを紹介している。

    ・数学科60(50?)校
    ・パー→チョキ→グー

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    2011年03月03日
  • 新体系 高校数学の教科書 上

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    ざっと読んでみただけだが、思っていた以上に理論の解説が丁寧であり好感が持てた。

    また、例題や演習問題が非常に具体的かつ実践的であり、数学を実社会でそのまま活用出来るようになっているのも良かった。

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    2010年12月17日