篠原匡のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
リーダーを養成する研修とは、どのようなものなのか?
ヤフーを中心として、アサヒビール、日本郵政、インテリジェンス、美瑛町などのメンバーがあつまり、半年かけて取り組んだ実話。
社外の人材と揉まれ、実務に追われながら、この企画に参加するのは大変だったのは、よくわかります。
また、ゴール設定や事務局運営の難しさも、並みのレベルの研修とは違い、「すごい研修」だったのは想像できます。
多様性を知りながら、チームを作り、課題解決を目指す、という前提の中で、参加者の頑張りや苦労も理解できました。実名で書かれることへの抵抗感もあったでしょう。
このレベルの研修に参加してみたくなりました。
また、フィ -
Posted by ブクログ
さて、政権交代でいろいろと考えることが多くなってきたのと、読書会の発表の参考とするべく、読んでみました。
出生率2.04を記録した子作り・子育てにやさしい下条村(長野県)、
「あるもの探し」から生まれた「鍋合戦」で地域活性化した宮崎県児湯郡、
高収益の障害者企業サムハル(スウェーデン)、
社員と地域の幸せのための会社存続を追求する伊那食品工業(長野県)
などの6つの事例を元にこの国はどこに向かうべきなのかを探る、といった趣旨の内容です。
その事例で実際に取り組んでる人に近い目線で書かれているので、イメージもわきやすくわかりやすかったです。会社やまち、社会のあり方なんかに興味 -
Posted by ブクログ
弱者のための社会福祉を支える、市役所職員さんの静かなる闘争と、そして必死に生きる市民達の思いやそこに至る経緯がぎゅっと詰まったドキュメンタリーのような作品。公の機関では本当にいろんな事情の人を相手する。その大変さに脱帽だし、わたしもちょうど生活保護を考えて自分の自治体の窓口に電話したけど、とても優しくて、心がすこしおだやかになった。いろんな話を聞いて、どんな人にもやさしく、本当に公的援助が必要か、必要ならどんな援助が必要かを判断しつつ、傾聴するのは対応をするのは大変だろうに、真摯に話を聞いてくれた。ドラマ「マザー」で冷たくあしらわれるイメージだった生活保護の現場のイメージを大きく変え、市民のた
-
Posted by ブクログ
◎川南町で始まった鍋合戦は、行政の財政支援をほとんど受けなかった。秋の陣ではポスター制作やバスの運行のために宮崎県から補助を受けたものの、わずか20万円。
◎こんかいの鍋合戦は住民同士が膝をつき合わせ、考え抜いた結果。住民が自発的に動いた成果。コンテンツは足元にある。それを磨くのは、外部のコンサルタントではなく、住民。楽しく前向きでいれば、外からも人は集まってくる。
◎日本の地方は疲弊している。財源が枯渇し、借金にまみれた自治体は何のて立ても打てない。だが、「予算を増やせ」と国に叫んだところでカネがもらえる時代ではない。新幹線や高速道路を通せば無条件に発展するわけではないのも自明であろ