【感想・ネタバレ】ヤフーとその仲間たちのすごい研修 リーダーをつくれ! 前代未聞の31人の冒険のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年08月04日

本書は、日本が直面する大きな課題に向き合い、現場・現実・現物から学び活かそうという貪欲な実学者には、教訓溢れる生きた教材です。
研修テクニックをまとめたビジネス書でもなく、事例集でもありません。プロセスと成果の両面から、何が人と組織のパフォーマンスを左右するのか、教訓や示唆に富む内容となっています。...続きを読む
人材育成は、「重要だが緊急ではない」ため、あと回しにされがちですが、その人材育成の分野において第一線で活躍する人達が真っ向勝負した画期的な試みであり、普通に考えれば公開を躊躇する赤裸々な内容だけに、非常に貴重な活動記録になっています。

新国立競技場のゴタゴタで明らかになったように、一民間企業の建設プロジェクトだったら紛糾しないものも、そこに税金が投入され、公益性を帯びた途端、プロジェクトは一気に複雑化するもの。ステークホルダーが急増し、建て前と本音が飛び交います。
課題先進国ニッポンが取り組む地方創生は、そのかたまりのようなもの。前例踏襲ではなく、限られた期間と資源で最高のパフォーマンスを引き出すためにも、人と組織のエンパワーメントは不可欠ですし、非営利活動は営利活動以上に難しいマネジメント技術が必要となります。ビジネスでは綱に正解のない課題への挑戦の連続。その意味で、地域は人材育成の最高の舞台装置だと感じます。

第一に読んで欲しいのは、シティープロモーションや地方創生に絡む行政関係者。
金太郎飴のように紋切り型の地方創生計画が量産される中、地域経営という観点で、地元の人材をどう育てるか、その時に民間の外圧とスピード感の力は今後もっと必要だし、収穫も大きいです。

第二に、民間企業の中で人材育成に関わる人。
この研修の背景となった問題意識のように、変化の激しい社会で生き残るには、イノベーションが不可欠。狭い業界で悩むよりも、次元の違うフィールドからヒントを得ることは多いと思います。仕事の対価は、顧客への解と快からもたらことを考えると、より難しい課題への挑戦は仕事の本質を考える上で重要です。

第三に、NPOの関係者。
上下関係がないフラットな組織で人を動かすにはどうすべきか、非営利活動ならではのプロジェクトの難しさがあるし、優先順位が必ずしも高くないメンバーで構成したチームがどのような変遷を辿るのか、6チームの経験から学ぶことはたくさんあります。

第四に、フィールドワークを行う大学の研究者。
地域活性をテーマとするゼミも増え、学生達が調査して発表する機会が増えてますが、本当に地域の為になるような成果はなかなか出ません。そこを理解した上で、何ができるのか、どこを目指すのかを考える際に、恰好の教材と思います。

学術的なレポートは別途つくられると思いますが、研修開発の外にいる著者(しかも梅原さんの本や神山町を書いた篠原さん)の目線でこの記録を残した意義は大きいです。

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Posted by ブクログ 2015年12月29日

リーダーを養成する研修とは、どのようなものなのか?
ヤフーを中心として、アサヒビール、日本郵政、インテリジェンス、美瑛町などのメンバーがあつまり、半年かけて取り組んだ実話。

社外の人材と揉まれ、実務に追われながら、この企画に参加するのは大変だったのは、よくわかります。

また、ゴール設定や事務局運...続きを読む営の難しさも、並みのレベルの研修とは違い、「すごい研修」だったのは想像できます。

多様性を知りながら、チームを作り、課題解決を目指す、という前提の中で、参加者の頑張りや苦労も理解できました。実名で書かれることへの抵抗感もあったでしょう。

このレベルの研修に参加してみたくなりました。

また、フィールド(現場)で、生の声をしっかりと拾うような調査もやりたい気持ちに駆られたのは、学生時代の私の社会調査の記憶と経験からのものかもしれません。

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Posted by ブクログ 2015年08月28日

表紙のタイトルには、ヤフーが大きく表示されているが、インテリジェンス、日本郵便、アサヒビール、電通北海道と美瑛町がいっしょになって、進める研修の話。 美瑛町をよくするプロジェクト提案だが、会社の違う人たちとのコミュニケーション、仕事の合間をぬいながら行う研修はさぞつらかったと思う。

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Posted by ブクログ 2016年10月18日

どんなに忙しくても
「本当に優れたリーダーというのは、あれかこれかなんてことは考えずに、すべてに全力投球するんだよ」
「限られた期間内に、すべてのことをやる以外ないんですよ。甘えるなという話」という言葉は、やる気を貰った。

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