桜木知沙子のレビュー一覧
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ネタバレ家庭教師とご主人様のお話ですが、珍しくヒーローは子持ちです。死んだ姉の子とか、駆け落ちした元妻と相手の子とかってことになるのかと思ったら、実子だったのは意外でした。
身分をわきまえてて思いやりもあるフィオナもおてんばだけど嫌な子じゃないセシリアも好感度が高かったし、アドレーも身分を気にしないおおらかな性格で、使用人達ものきなみ優しい。
唯一、悪役はメリッサとネヴィルだけです。
王道のお話で先も読みやすいですけど、自重していたアドレーが一旦フィオナと関係してからはフィオナに溺れちゃう感じになってたのはちょっとニヤニヤしちゃったかも。
最後にセシリアの初恋の相手のカイルの好きな人があの人だったってのは、小さな衝撃がありました。
(やっぱり作者さんがBL出身ってところからでしょうかね?) -
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ネタバレ芦谷と言い争いになり、まるで傷つけるためだけのように口付けられた皇。
そのキスに絶望した皇は、自分に告白してくれた奈里子と付き合い始める。
しかし、皇は決して奈里子を大切にしているとは言い難い行動を取り、芦谷はもちろん、サークルの仲間とも距離をおくようになり、皇の生活は荒み始める。
そんなさなか、皇は姉の婚約者との顔合わせのため、実家に帰ることになる。
皇の唯一の理解者であった姉の婚約者である人との対面は、難なく終わったけれど、そんな彼と姉から、皇は皇の人生を覆すような提案をされることになる。
今まで自分が継ぐしかないと思っていた父親の仕事を、姉とその婚約者が引き受けてくれると言うのだ。
すぐに結論の出せない皇だったが、戻った実家で姉とその婚約者のことを悪く言う父親の言葉を聞いて、皇は生まれて初めて父親と言い争いをしてしまう。
そのまま雨の中、実家を飛び出した皇は、他に行くあてもなく真史の元を訪ねる。
そこで、初めて自分の気持ちを洗いざらいぶちまけた皇は、新たな気持ちで北海道へ帰ることを決める。
戻った北海道で、奈里子との関係に終止符をうち、芦谷に自分の想いを告げた皇。
受け入れられなくてもいい、そんな覚悟で伝えた「好き」に芦谷は同じ言葉を返してくれた。
「生まれてきてくれてよかった」
ずっと欲しかった言葉を芦谷からもらった皇。
という話でした。
ゆっくりゆっくり焦れったいほどゆっくり進んでいた二人の恋愛がようやく着地しました。
とはいえ、皇は急に「親離れ」に目覚めたのか、実家からの支援を断ってしまっての大学生活続行なんですが。
正直、そんなに世の中甘くないぞ、と言いたくなる程度にはすれてしまった私もここにいます。
大学行きながら、自分の生活を全て支えるって相当難しいことだとは思うんだけど。
くっついたところまでは、片想いの着地点。
でもまだ続きがあるようなので、恋愛だけじゃないところも作者さんは描いてくれるつもりがあるのかどうなのか。
個人的には、この話は恋愛ものではあるものの、それ以上に皇の成長物語だと思っているので。
一度現実はそんなに甘くないって思い知ってもらって、その上で、もうちょっと自分の過去に折り合いをつけてもらって、みんなに一番いい形で皇が大人になってくれればいいな、と思います。 -
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ネタバレ完璧な容姿を誇る北條は、総合病院で医師として働いている。
見た目よし、頭よし、そんな北條の唯一の弱点が、「酒に弱いこと」だった。
ある日、彼が職場の飲み会で酔っ払い、二日酔いで目覚めた朝。
ともに裸でベッドの中にいたのは、なぜか男――医局で事務のバイトをしている大塚真史だった。
ゲイではない己の所業に、戸惑った北條は真史に対して逆ギレする。
それ以来、冷静な北條が真史と顔を合わせれば喧嘩ばかりしている。
そのたびにムカつきながらも、真史のことが気になってしょうがない北條だったが……?
という話でした。
こちらは、札幌の休日で出てきた隆司に振られた真史と、その相手である北條の話。
北條は、出会いからして最悪だった真史のことも、ましてや自分が男も抱ける人間だということも受け入れることができなくて、真史のことを見かけるたびにイライラし、イライラしてしまうから、ついつい口調もきつくなって、他の人間にはできているような冷静な対応ができなくなってしまう。
おまけに真史は、自分の性癖に関しては非常にオープンな人間で、北條が忘れたい思い出したくないということを、冗談めかして口にする。
かと思えば、入院患者が病室を飛び出した時にはその入院患者に付き添ったりして優しい面もあって。
おまけに、「するな」と言ったことは絶対にやらなくて律儀に守る。
ただ明るいだけの人間だと思いきや、時折見せる陰りに北條は真史との距離をどうとっていいのかわからない。
その戸惑いが真史に対する辺りのきつさに変わって――
一方の真史は真史で、意地っ張りで、おまけに過去の恋の傷からまだうまく立ち直れてないから、なかなか北條に素直に心を開けずにいる。
真史はでも、そういう精一杯の恋愛の経験があるから、何とか自分の気持ちをうまく飼い慣らしてるんだけど。
今まで自分から人を好きになったことがなくて、「女は寄ってくるもの」という一般男性に喧嘩を売っているような認識の北條はだからこそ、右往左往。おまけに勝手にどんどん煮詰まって。
ついには、自分の気持ちを認めざるをえないことをやらかしてしまう。
でもまぁ、認めたら北條みたいなタイプは手が早いわけだ。
腹さえくくれば後は一直線。ハッピーエンド、でした。
この話は「札幌の休日」っていうシリーズの番外編のような形で、そこで真史はちょっと悲しい役回りになってしまっていたので、ぜひとも幸せになれたのでとってもよかったです。
ただ、札幌の休日ほど、主人公が傲岸不遜な北條なだけあって、胸が苦しくなるような切なさはないので、札幌の休日的な切なさを求めて読むとちょっと拍子抜けしてしまうかもしれません。 -
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ネタバレこの本読んだら、絶対、続きが欲しくなる……! と思ったら案の定でした。
主人公の皇は、大学二年生。
複雑な家庭の事情から、今まで人と深く関わらずに過ごしてきた皇は、せめて大学の四年間だけでも自由を満喫しようと、札幌を進学先に選んだが、今までの生活からどうやったら毎日を有意義に過ごせるかどうかわからずにいた。
そんな皇の家の隣に越してきたのが、皇と同じ大学に通う2つ年上の芦谷。
今まで自ら人と関わりを持とうとしなかった皇が、どういう訳だか、芦谷に対しては自分から興味を持ち、あまつさえ、初対面なのに食事に誘う、という行動に出た。
それから、芦谷は皇の友人となり、皇の世界を開く鍵となった。
芦谷に引っ張られるようにして、次第に行動範囲が広がる皇。
そして次第に、芦谷に自分以外の交友関係があることが耐えられなくなってくる。
この気持ちがなんなのか、最初は理解できなかった皇だったが、それが「恋」であることを知る。
という話でした。
この話、続刊が有るので、この巻では皇が自分の気持ちをようやく「恋だ」と認めるところで終わってしまっています。
なので、とても中途半端!
はたして芦谷は皇のことをどう思っているのか、この先二人はどうなっていくのか……。
そういうところがまったくわからないのでうずうずして、早く続きがほしいー! ってなりました。
皇の気持ちが本当に丁寧に書かれているので、とても切なくなるくらいで、胸がぎゅっとしました。
読む時には、既刊を全て揃えてから読むことをお勧めします。 -
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ネタバレちょっとギュッとくるような話でした。
切ない系になるのかな……?
井坂は、大学院で、小学校で同じ部活だった一つ年上の羽住と再会する。
大人しかったはずの羽住は、男をとっかえひっかえで、随分と印象が変わってしまっていて……。
井坂は、最初、戸惑うが、次第に羽住の見せる自然な気の使い方に気付き、家が向かいだったこともあり、一緒にいることが自然になっていく。
しかし、関わりを持っていくうちに、羽住の過去に何かあったのではないか……? と、思い始めて……
というような話でした。
井坂の真面目さがとても好感が持てる話でした。
井坂だから、羽住も最後は心を開けたんだろうな……って、素直にすとんと落ちてくる様な、そんな話でした。
読んだ直後よりも、しばらく経ってから、じわじわ来るかなー……。
一つ、気になることがあるとしたら、羽住の過去が全部、羽住の口からじゃないところで、語られてしまったところかな……と、思うんですが。
まぁ、羽住がいいんなら、構わないと思います。 -
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[歯科技工士の専門学生×歯科医]
年下攻め
19歳×34歳
もう少しゆっくりなお話でも良かったのでは?
最後が少し急ぎ足だった気がしました。
それでも晴の一生懸命な気持ちが凄く切なく、泣けます。
望みが欲しいという気持ちを表現する言葉が重かったです。
☆あらすじ☆
三十四歳の歯科医・新堂雅尚が十九歳の学生・岡崎晴と出会ったのは、小学生だった晴が新堂の隣家に住む叔母を訪れたときのこと。華やかな容姿と裏腹に謙虚な晴の思い人が実の叔父であると偶然知った新堂は、彼のことが気にかかる。やがて新堂の医院でバイトを始めた晴を誘い部屋で酌み交わしていると、晴が好きなのは実は自分なのだと告げられて。