谷恒生のレビュー一覧

  • 戦国の風

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    秀吉に会う前の小西行長の航海を好き勝手に書いちゃうぜフィクション。

    時代考証については???と感じる部分もありますが、エンターテイメントとして文句なく面白い!

    行長のキャラクターは、少女漫画に出てくる正義の香港マフィアのよう。
    16世紀末の夜にネオン(提灯)煌めかす魔界都市・堺の裏社会に幅を利かす、大店の若(跡継ぎの貫禄)。
    派手な服着て太夫を侍らせ、あくどい運びも請け負い、腕っ節は滅法強い。大胆で野心家で、でもときどきふと、キリシタンとしての苦悩をのぞかせる……
    賢く、強く、かっこいい。
    この行長なら清正とも仲良くなれそうな。

    ただの完璧なヒーローだと鼻につくこともありますが、堺の実力

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    2010年07月15日
  • カルカッタ大真珠ホテル(電子復刻版)

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    1980年代前半のインドバックパッカー事情。
    俺が行った1990年代前半にもその残影はあったので、懐かしく思い出しながら読んだ。

    そういえば、「インド政府がカルカッタの町を浄化するためにデカン高原に乞食を捨てに行った説」は、旅行中に聞いたなぁ。

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    2013年06月14日
  • バンコク楽宮ホテル(電子復刻版)

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    1980年頃、というから、今から30年強前のバンコクを舞台にした小説。

    小説自体もなかなか面白いけれども、僕のようにバンコクに住んでいる人間からすれば、現在のバンコクと当時のバンコクの違いがなかなか面白い。
    僕の知っているバンコク駐在員の中には駐在歴が10年以上の方も、まれにいらっしゃる。そういう方たちに、今のバンコクと当時のバンコクの違いの話を聞くのはなかなか面白いのだけれども、この小説は30年以上前のバンコクを舞台にしているので、現在との落差はそれとは比べ物にならない。
    バンコクがこの間に経済的に相当に発展してきたことが実感として分かる。

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    2012年08月27日
  • 戦国の風

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    浅井万福丸と小西行長の冒険ストーリー。 戦国ifのお話としてこの着眼点は秀逸だと思う^^ 信長様がちょっといい人です。

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    2010年01月28日
  • 戦国の風

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    行長はキリシタンというより冒険者として描かれててすごいたくましいです。豪快な筆致に、読んでてどきどきさせられます。

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    2009年10月04日
  • 安倍晴明・怪

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    官能小説だった。
    短編の全てが妖が生身の男性を誘惑し、精気を取るのを安倍晴明が出現し助ける。
    時代背景はきちんと描写されしっかりとした内容だから全体を把握することはできた。
    けど、人物の名前のフリガナは何故男性だけなのか??

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    2021年07月03日
  • 千利休の謀略(小学館文庫)

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    ネタバレ

    信長の国家構想に共感した利休だったが本能寺の変で光秀に討たれてしまう。信長の後釜として急速に力をつけた秀吉であったが明確な国家構想を持ち合わせていないので利休を重用し信長の構想を引き出そうとする。関白就任、茶々を説得し側室に勧め豊臣家滅亡への布石を打つと公然と秀吉に反旗を翻す。そこには秀吉、小六、官兵衛、恵瓊しか知らない秘密が存在した。

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    2017年09月02日
  • 闇斬り稼業 蕩悦

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     時代官能小説って趣があって良い。ただただしてるってのもなんか味気ない。匂い、色、肌さわりを感じれるのは時代官能小説だからなのかしれない。時代小説の昔言葉がそう感じさせるのかな

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    2016年11月30日
  • 髑髏伝1~多魂の巻~

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    政界を舞台にした闇と光の対決を描く、伝奇小説の第一巻。魍魎跋扈する政界で、代議士・八岐は闇の主・堕導師により、暗黒世界にひきづり込まれていく。闇の主と対抗するのが五芒一族であるが、まだまだ先は見えてこない。

    古本屋で全巻をまてめ買いしたものの、イマイチかな。

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    2014年05月06日