一青窈のレビュー一覧

  • 2050年の入試問題

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    現役SFC教員と卒業生による、SFCの入試をめぐる議論。入試だけでなく大学の在り方も議論されている。やはり大学は入試なのだ。1990年の開学以来、AO入試などの斬新な取り組みを先行させてきたキャンパスだし、社会のリーダーを数多く輩出してきた実績は言うまでもないが、30年を経て、新たなフェーズに移行しなければならないという意思を感じる(これは、中に居ても感じる)。普通の組織であれば、眉間に皺を寄せて真剣な議論を行うテーマだろうが、この本では「高校の先生を推薦人にし、生徒の入学後の実績に応じて、推薦枠を変動させる」とか「はみ出す人を取るために、これまで逮捕されなかったギリギリのことをアピールさせる

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    2022年04月03日
  • 短歌の作り方、教えてください

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    往復書簡の形をとっているので、まどろっこしいというか、探り合い、気の使い合いなどにひやひやしながら読むことになって読み進めるのに時間がかかったけれど、一青窈がだんだんに俵万智を信頼し始めて素直に推敲を加え出したらどんどん良い歌が出来た。さすが一青窈も自分の個性や軸を掴みつづけていて、既にアーティストである貫禄があった。短歌についても推敲のプロセスを追体験して、俵万智の言わんとしていることが回を重ねるごとに理解できるようになって勉強になった。

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    2023年08月11日
  • 短歌の作り方、教えてください

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    短歌作品へのアドバイスと推敲・改作結果の繰り返しで、短歌の作り方の大事なところを自然と学べた気がした。
    解釈より具体的シーンを描くこと、表したいポイントを絞ること、視点を明確にすること、まずは定型を重視すること、など。

    あと、言いにくいことをやんわり言い・受け止める勉強にもなった。

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    2021年12月08日
  • 短歌の作り方、教えてください

    Posted by ブクログ

    歌手と歌人、違うフィールドで「言葉」を扱うふたりが相互のやり取りを繰り返しながら短歌の添削指導により「歌」に親しんでいく。
    五七五七七のリズムを飲み込めずに四苦八苦する一青さんが自分なりに飲み込んでいく様と共に、歌手という普通の人の生活からは見えない視点で切り開く世界と日常の断片。
    なるほど、虚実を交えながらこうして「歌」は生まれるのねというドキュメントとしてとても興味深く読みました。

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    2017年11月26日
  • 短歌の作り方、教えてください

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    習い初めの一青窈さんと、最近短歌を作り始めた自分の、初心者が行き詰まる壁が本当に同じでとても勉強になった。
    痒い所に手が届く一青さんの質問のおかげで、「〜しており」「〜りぬ」などの仮名遣いもちゃんと勉強しようと思えた。
    何も分からない、あまり興味のない人が見るとつまらないかもしれないが、最近はじめてみた人や昔短歌に手を出した経験がある人はとても面白いと思う。

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    2023年01月08日