志賀直哉のレビュー一覧

  • 日曜日/蜻蛉 生きものと子どもの小品集

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     狭い世界でのことかもしれないが、この数年、中公文庫の文芸系文庫の編集が面白いと言われている。
     小説+関連する作家論とか、特定の括りで一作家の作品を纏めるとか、ちょっと違った切り口のアンソロジーを出すとか。

     志賀直哉と言えば、"小説の神様"。とは言え、実際今どのくらい読まれているのだろうか。自分にしても、主要な短編を高校時代に、『暗夜行路』を大学時代に読んで、ほぼそれっきり。
     今回、生きものと子どもの小品集として、戦後間もなくに刊行された『日曜日』と『蜻蛉』に収められた短編を一冊にまとめて収録した。

     「清兵衛とひょうたん」、「小僧の神様」、「城の崎にて」といった

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    2022年03月07日
  • 小僧の神様 他十篇

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    小説の神様と言われた志賀直哉の短編集。読みやすいし、堪能しやすい。一行目から話に没頭できるし、くどくど説明しなくても登場人物の心情や背景が伝わってくるのは、文章がとても綺麗で必要かつ最小限の単語で描かれているからか。小説の神様と言われる所以を感じる一冊。

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    2021年12月18日
  • 小僧の神様 他十篇

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    志賀直哉の短編11偏が収録された短編集。
    志賀直哉で長編というと、長年かけて完成させた"暗夜行路"くらいしかなく、また、暗夜行路は結構読みにくいため志賀直哉といえば短編というイメージがあります。
    無駄の無い簡潔でわかりやすい文体は短編にこそ映えるもので、尚且つ、本作の収録されている作品は名著と呼ばれるものをほぼ抑えてあって志賀直哉を知るには十分な良書だと思います。

    ・小僧の神様 ...
    志賀直哉の代表作。
    本作をもじって、志賀直哉は"小説の神様"と呼ばれることがあります。白樺にて発表。
    秤屋で奉公をしている小僧の仙吉が、番頭たちの噂で聞いていた立ち食い

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    2020年06月07日
  • 小僧の神様 他十篇

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    窓越しに雨を眺める。
    少しだけ陰鬱な空気のなかで読むのも良いかな の小説。

    小説が生まれてから約100年。
    読み継がれる文学。

    行間に空気や息遣いが見えてくる。

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    2019年09月24日
  • 小僧の神様 他十篇

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    わしの「本統の生活」ってなんでしょうねぇ…
    教材として読んでみたけど、案外読みやすくて良いな志賀直哉

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    2018年10月23日
  • 小僧の神様 他十篇

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    ああ『小僧の神様』の、この感覚。
    本名を明かさない。店から足が遠のく。気が小さいという。
    自分にもあるちょっと後ろめたいような、モヤリとした部分。
    「寂しい」と表現に、そういう面もあるのかもと思いが巡る。
    最後のわざわざ書き残された作者としての迷いには、文豪とも言われる方ながら近しいものを感じてしまった。
    祠で終わらなくてよかった。

    そして『真鶴』
    幼いと若々しいとの間くらいの心持ち、かな。
    町で見かけた大人の女性に、弟の手を引きつつも気持ちをすっと持っていかれる様子が、なんとも甘酸っぱい。
    弟君の我慢強さもほほえましかった。

    その他、どの作品も情緒があった。時が過ぎたらまた読み返したくな

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    2018年10月26日
  • 小僧の神様 他十篇

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    『スミスの本棚』で紹介されていた、『小僧の神様』遠い昔に読んだことがあったような…。

    職人の卵の少年と彼らを支える大人の交流、私の好きな世界だった。
    大人のほうの、控え目な態度がいい。
    少年は「彼に恥ずかしくない」仕事をしようと、思うのだろうな。

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    2014年08月05日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    中学?の国語の教科書に載っていた?あやふやな記憶を頼りに読んでみました。
    掲題作「城の崎にて」は圧巻でした。わずか8ページの短編ながら、身近な出来事から死への恐怖を連想させられます。
    本書は短編集ですが、他の作品も、日常のある部分を切り取り、鮮明なイメージを植え付ける「山椒は小粒でも…」的な作品が多いです。
    解説を読むと、この短編を描いた時期は、志賀直哉の私小説的部分と空想小説的部分が曖昧になっているとのこと。その事実を聞いた上で、妻の情事を聞き、がっかりしながらも心の底では興奮を禁じ得ない主人公を描いた「雨蛙」は、ぴりりを飛び越え、若干ぞっとします。
    「小僧の神様」は痛快なヒーロー小説?にな

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    2014年01月16日
  • 小僧の神様 他十篇

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    教科書で「城の崎にて」を読んだ当時は、なんて退屈な作品なんだと思った。
    「清兵衛と瓢箪」 もしこの作品から出会っていたら志賀直哉に対するイメージはガラリと変わっていたはずだ。
    まあ何事も第一印象は大事。
    この文庫は本棚にずっとしまっておきたい。

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    2013年12月28日
  • 小僧の神様 他十篇

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    ネタバレ

    「ところが、どうだろう、この変に寂しい、いやな気持ちは。」

    評判通り、文章が非常に綺麗だった。

    小僧の神様では、善行の後に残る不快感をみごとに表現している。
    赤西蠣太では、ふと芽生えた愛情に揺れる男が描かれている。
    清兵衛と瓢箪は、昔読んだ懐かしい作品だった。
    范の犯罪では、妻から強く逃げられない男の弱さがうかがえる。
    流行感冒では、人間的にできていない”石”が悪くも、良くも活躍する。

    清兵衛と瓢箪は、小学校の授業か何かで読んだ作品で、最後の瓢箪を売られる場面を今でも覚えていました。その作品に再び会えたことに驚き、また、よいものを小さいころから読ませられていたんだなと、改めて思いました。

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    2013年11月18日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    今年5月に初めて城崎温泉に行った。

    翌日帰る間際に、1軒ある小さな書店でこれを見つけて購入。
    ひさしぶりに角川文庫手にしたかも。
    この表紙はとても風情があってかわいい。

    こんなに有名な作家さんなのに、
    実はこれまで読んだことがなく、
    なのであの名作の「暗夜行路」なんかも残念ながら読んだことがなく、
    全くもっていい齢してお恥ずかしい限りですが、
    きっかけはともあれ、この時代の文学に触れ直すきっかけをもらった1冊。

    印象的だったのは「城崎にて」もさることながら、
    「母の死と新しい母」
    「小僧の神様」
    そして「雨蛙」

    追記
    志賀直哉が城崎を訪れてから、今年がちょうど100周年とのこと。わたし

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    2013年10月29日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    あまりにもいまさらwww感があるけど、まぁこれはこれで。どの短編も生き死にを自分の身近に置くことを由とするような淡々とした感情が込められている、気がした。てゆーか諸行無常?(ケロロ軍曹のモアちゃん(CV能登)の口調で)

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    2013年05月26日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    わたしはふだん、装丁なんかどーでもいい、本は中身、装丁はいいから安くしてくれ、とか、とんでもないことを思っているが、この本は異様にカバーに惹かれ、なんの脈略もなく志賀直哉。たぶん三十年ぶりくらいの志賀直哉。
    いや、でも、おもしろかった。ものすっごく短い短編ばかりだけれど、文章が濃く、なんというか水気のあるというかしっとりしているというか。話もどうとはいうことがないのだけれど印象深い。「小僧の神様」なんてすごく好き。「転生」もおもしろくてキュートで好き。
    こういう日本文学もやっぱり読まないと、と思った。
    短編より長編が好きなので「暗夜行路」読もうかな。

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    2012年09月06日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    高校の教科書以来の志賀直哉。ギュッと濃縮された無駄のない文章の垣間に、子どもたちや、ちいさなことものに向けられたあたたかいまなざしが感じとれる、角砂糖のような短編たち(決してあまあまな砂糖ではないけれど)。「焚火」「清兵衛と瓢箪」「小僧の神様」がよかったなぁ。

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    2012年08月16日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    表題作の二つと「焚火」は好ましい軽みというか。後半の作品について、現代、口先では何とでも言うけど、男の性質は大して変わっていないのでは。

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    2012年08月03日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    短編15編入り。恥ずかしながら志賀直哉は高校の教科書以来。
    「山科の記憶」など作者の人間性についてちょっと引く話もある。しかし全編通して自己の経験・情動の描写が実に緻密であり、激情的でも抑鬱的でもない、貪欲な感性を感じさせる。

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    2012年07月29日
  • 小僧の神様 他十篇

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    志賀 直哉の文章は、やはり今でも読みやすいと思う。
    とても物語もはっきりしているし、リアリティーがあって、ぐっと引き込まれる部分が多数あり、読んでいてとても楽しい。
    自分の体験談に即していたり、聞いた話をもとにしているからかもしれないが、とても面白い話ばかりだった。

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    2012年04月12日
  • 小僧の神様 他十篇

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    赤西蠣太、懐かしい。教科書に出てきた。赤西蠣太と銀鮫鱒二郎‥このように主人公が短い名前で相棒が長い名前のものって多い気がする。メロスとセリヌンティウスとかジョバンニとカムパネルラとかルドルフとイッパイアッテナとかチモンとプンパアとか。単にリズムがいいってこと?
    トムとジェリー、ピーターとベンジャミンバニー、ハリーとトント、アトムとコバルト‥ああ、なんかずれていく。

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    2014年02月11日
  • 城の崎にて・小僧の神様

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    ネタバレ

     死と生を内省的に見つめる、静かな物語。

     読書会の今月のお題がなぜ本作かを考えながら読む。
     私小説の元祖ともよばれる志賀直哉。自分を見つめ、その自分を決して大仰にしない姿勢は、昨今の集団で暴走する国家や民族の姿勢を冷ややかに見つめることになるのかもしれない。

     言文一致を標榜した明治以降の文学、小説は、一人称である「私」の処理をいかに模索してきたか。(『「私」をつくる 近代小説の試み』(岩波新書 安藤宏著)の中で語られている)。 その究極ともいえる、ひとつの形が志賀直哉の私小説だという。

     「私」すらも存在しない。「自分」と称する文体が特異である。
     しかも、その「自分」の経験のお話

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    2026年03月27日
  • 小僧の神様 他十篇

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    「小説の神様」と称される志賀直哉の短編集。
    一篇の頁数が短いので想像よりも案外読み進めやすかった。
    だけど、志賀直哉の文体は「簡潔で無駄のない写実的な文章」が特徴ということもあり、多くを語らないのと読み手の想像に委ねる純文学なので読解力、感受性の乏しい私には、「もう少し語ってよ、描いてよ」なんて思ってしまう。
    でも、その描かれていない余白を想像するのが純文学の楽しみかたなんだろうな。

     面白く感じたのは、表題作の『小僧の神様』、『正義派』、『母の死と新しい母』、『流行感冒』の四篇。

    『小僧の神様』と『正義派』は善事をしたのに、何故かモヤモヤが残る。
    『小僧の神様』は仙吉と議員Aの認識のズレ

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    2026年01月26日