ハンス・クリスチャン・アンデルセンのレビュー一覧
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アンデルセンはどうしてこんなに子どもの気持ちが、分かるのでしょう。
特に第二十二夜の話が好きです。
私が悪いのかなあって感じる心は優しさ、寛容さ、純粋さなんだと思います。
大人になると出来事が複雑になり、罪を感じる気持ちがどこからくるのか見えなくなりますが、それってもしかしたら遠い遠い子供の頃の自分の声かもしれません。
リストラ、失恋、死別など世の中には自分の力ではどうにもならない事故みたいな出来事があります。ああすればよかた、こうすればって後悔することも。
でも、これって私のせいじゃないかもって肩の荷物を下ろすきっかけになりそうなお話です -
Posted by ブクログ
大好きな本です。ずっと岩波文庫の大畑訳に親しんできましたので、特装版嬉しいです。挿絵がガラリと変わっていますが。。
月の光が
愛すべく人たちにやさしくキスするところが好きです。
なつかしい月は
詩人のさみしい部屋のおくまでやさしい光をさしこんで
ほんの短い時間 月が見てきたことを話してくれる。
「わたしの話すことを絵におかきなさい。
そうしたら、とてもきれいな絵本ができあがりますよ」
大好きなのは第三十三夜 最後のお話し,
ねむる前に主の祈りをとなえる小さい女の子。
おかあさんがお祈りの途中でさえぎりました。
「おまえは、今日もわれらに日々のパンをあたえたまえ、といってから、まだな -
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どのシーンも忘れられない
「白鳥の王子」というタイトルでも知られていますね。印象的な場面が多いせいか、池田浩彰氏挿絵の絵本もアニメ映画も美しかったと覚えています。
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Posted by ブクログ
15,16夜を読み終わって呆然としている…私はこの話を知らんまま30数年生きてきていたのか?!
たった数ページの童話なのに鈍器で頭殴られたような衝撃。これが読書の威力ですか…!!
初めて作品が世に出たのはアンデルセンが34歳の時とのこと。アンデルセン。。本当に人間なの?なんか人間が到底辿りつかない、神様に近い領域にいる何者かが書いたような、美しい童話だった。
まあよくよく考えれば人魚姫もわりかし衝撃的な悲劇だものね…
他のアンデルセンの作品も読んでみたくなった。
訳者あとがきの大畑末吉の、「一つ一つの物語は真珠のように完全で、全体は万華鏡のように多彩で美しい」という言葉が印象的だった。
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漢字タイトルだと印象も変わる
児童書の大定番、みにくいアヒルの子。漢字だと随分イメージが変わるものですね。翻訳の言葉も大人向けのような気がしました。色々な鳥が出てくるんですね。
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お話の泉!
アンデルセンを読むと、よくまあこんなにお話を思いつくことと感動する。物が簡単に喋り出す、擬人化の描写などは日本人の好みに合っているのかも知れない。視点が幼児だとも思う。そのくせ大人のアイロニーなんかもあって。長く愛されるわけだ。
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不思議なお話
アンデルセンの中でも異色のような気がする。「旅の道づれ」というタイトルで読んだ事がある。主人公が好い人なのか天然なのか我儘なのか、読み手によって異なってみえると思う。
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もみの木の一生の物語
タイトルだけうっすら記憶があって、どんな話だっけーーと読んでみたら、随分と切ない話でしみじみしてしまいました。なんだか人間にも当てはまるもみの木の言葉。
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異国情緒のアンデルセン
アンデルセンに、中国(日本の名前も登場する!)を舞台にした話があるとは知りませんでした。タイトルの「さよなきどり」、ワイルドの「ナイチンゲールとバラ」を思い出しましたが、全く違うテイストの話でした。
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こんな話だったのか!
有名なお話だけど子供向けに改訂したバージョンも沢山あるので、改めて読み直したいと思い…。読んでみてビックリ、(よく削除される)ラストだけでなく中盤もかなり違う印象。残酷さよりも赤い靴に魅入られた不気味さが怖い。
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