中野孝次のレビュー一覧

  • ローマの哲人 セネカの言葉

    セネカを知る

    著者の説明が明解でセネカを知らない読者にもその思想を知る非常によい足掛かりになります。
    ストア派全体の見方を学び原書や翻訳を自分なりに
    解釈したい人に有効かなと思います。
  • ローマの哲人 セネカの言葉
    セネカが周囲の人に当てた書簡集(すべて創作という見解もある)。「自然に従え」というストア派の哲学をベースに、セネカが悩める人へ人生の対処法を説いている。大切な人・ものを失うことへの恐怖とか、自分を信じきれなくて心が乱れることとか、人の悩みは2000年前も変わらない。セネカは具体的事例を交えながら文章...続きを読む
  • すらすら読める方丈記
    だいぶ前に読んだ本です。
    本当に方丈記がすらすら読める本でした。
    人生の達人である中野さんの解釈も素晴らしいです。
    日本を代表する古典の一つでありながら、原稿用紙20枚程の長さの親しみやすさ抜群です。
  • すらすら読める方丈記

    良い作品です。

    私もYouTube大学を見て、購入です。
    分かりやすくて、歳を重ねた人には
    じんわりときます。
  • すらすら読める方丈記
    YouTube大学がとても面白かったので。方丈記の初見は高校でだが、若者には響くはずもないなぁと…。歳を重ねた今だからこそ、読んで良かった。再読しよっと。
  • すらすら読める徒然草
    つれづれなるままに…が有名ですが、この本の奥深さは読む前まで見誤っていた気がします。

    兼好法師の人生観だけでなく、美学、ありがたい話、質素な生活のしかた、そして死生観まで、今をどう生きるかを短い言葉でひたすら語りかけるところが、とてもよい。

    また、現代仮名遣いが原文の下にあることで、対訳を捉えや...続きを読む
  • すらすら読める徒然草
    すらすら読めた。鎌倉時代から今にも通じるエッセイ。古典の原文はお手上げだけど、対応訳がついているから、すらすらよめた。
    そして最後の頃は対訳読む前に内容理解できちゃった。
  • ローマの哲人 セネカの言葉
    著者の相当なるセネカへの思い入れを評価対象しても良いと思う。
    セネカはネロの頃の哲学者であるが、暴君としてのねろが強すぎてあまり知られていない。
    キケロや孔子、孟子にも通ずる、心の拠り所となる存在と思う。知名度が足りていないのと、似たような事柄を取り上げる教科書は論語や大学にあり親しみがないだけ。
    ...続きを読む
  • すらすら読める徒然草
    タイトル通りすらすらと読みやすいように纏められています。
    徒然草の全てが記されているのではなく、約4分の1が記してあります。
    原文と日本語訳が上下に載っているので非常に読みやすいですし、テーマ別に分けられているのもわかりやすさの助けになっています。

    今という一瞬・生と死というのが全体に流れるテーマ...続きを読む
  • すらすら読める徒然草
    兼好は「残酷にも老いと死は待ってはくれないし、突然に死がやってくることもある。だから、他のすべてをかなぐり捨ててでも、今すぐに、自分が成し遂げたいと思うことだけに集中すべきである」と語る。600年以上前の人の言葉が自分の心に響くというのは、すごいことだ。時というフィルターをかいくぐってきた古典パワー...続きを読む
  • すらすら読める方丈記
    【内容】
    方丈記の訳と解説。
    無常の考え→長明さんが経験した5災害→新しく考えた住居や生き方の説明…といった内容です。

    【お勧めの方】
    周りの目を気にして生きるのがしんどいなと思っている方、方丈記を改めて読んでみたい方などにおすすめです。

    【感想】
    YouTube大学で見て、興味が出て購入しまし...続きを読む
  • ローマの哲人 セネカの言葉
    昭和初期~平成の時代を生きた著者がギリシャストア派の哲学者セネカの言葉を現代社会に当てはめて紹介している。

    基本的には引用が1/3、それに対する補足や著者の思いが2/3という感じで、セネカ愛が伝わってくる。

    読んでいると、セネカの著作に当たってみたいと思うようになる。

    内容は
    「マルキアへの慰...続きを読む
  • すらすら読める方丈記
    徒然草に続き、方丈記も。
    ゆく河の〜は印象的でまだ覚えていた。
    鴨長明の体験記だが、わたしにはあまり体感できなかった、、、
  • すらすら読める徒然草
    中学か高校以来の古典。純粋に国語の勉強としてではなく、文学を楽しむ気持ちで読めた気がする。
    しかし昔の記憶でも覚えてるところは覚えているなあ
    雪のおもしろう降りたりし朝

    ちゃんと今をしっかり生きろよって伝わってくるし、現代の自己啓発本なんかに書かれていることは大抵昔から変わらない大事な心がけなんだ...続きを読む
  • すらすら読める徒然草
    有名だけどなどういう事が書かれているのか分からず興味があった。
    対比もできるし説明もとてもわかりやすい。
  • すらすら読める徒然草
    「つれづれ」という言葉の持つ響きとLet lt be的な意味合いの合致を全国民に決定づけさせた作品で、のわりには中身は知らない、ということで方丈記に引き続きこちらで。短く一文に悟りを込めることのありがたさに満ちていて、しかも本編は何ら順番を気にせずに書いていたというのもいい。それこそつれづれなるまま...続きを読む
  • すらすら読める方丈記
    原文を読みたくて借りたんで解説や現代語訳はざっとだけなんですが、著者も書いてるように、というか著者本人がまさに共感する一人ではあるんですが、世の中誰しもが方丈記にあるようなことを思っているかといえば、そうではない、ということを語ってまして、これはひきこもり的な視座があったことを表していると思います(...続きを読む
  • ブリューゲルへの旅
    教養主義盲信や戦争体験など、自らの精神誌に引き寄せたブリューゲル論。巻末の自作解題によれば発刊当時、美術史家からは辛辣な批評を受けたようだが、大正末期生まれのインテリの思考遍歴の記録として貴重。
  • 本阿弥行状記
    先日、本阿弥光悦の大宇宙展を観てきたので、読んでみた。清貧の思想で有名な中野孝次さんの作品。光悦の孫にあたる光甫が、光甫の孫であるばばに語り書かせた内容をばばが語るという物語。没落していく本阿弥一族の物語。その栄光の時代を支えた本阿弥の思想、哲学がばばの語りにより伝えられていく。本物を見極める視点、...続きを読む
  • ローマの哲人 セネカの言葉

    セネカを礼賛しているのは解るが

    代わりに現代社会とか現代人とかをディスり過ぎなのはどうかと思う。
    著者がかなり高齢なせいもあるのかもしれないが。

    特に最後のほうの、近頃の子供は我慢がきかず授業中10分も座っていられず立って歩きまわるみたいな話は、単なる一部の発達障害者とか、名前を書ければ入れるような教育困難校と呼ばれるところにい...続きを読む