中野孝次のレビュー一覧

  • すらすら読める徒然草

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    中野孝次さんによる徒然草の抄本。中野さんの人生を導いたという徒然草の中から4分の1を選び出し、ルビ付きの原文と現代語訳、解説からなる。
    常に死がそこにあることを意識して、世の雑事を離れ自分の生を生きよというメッセージを基本にして、兼好ならではの鋭い目線で世の中の面白いこと、ダメなこと、そして自然の美しさを語る徒然草は、やっぱり骨太で深みのあるスゴい作品だと感じました。

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    2025年05月24日
  • ローマの哲人 セネカの言葉

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    セネカはローマ帝国を代表する哲学者であの暴君ネロの教師を務めていたという驚きの経歴の持ち主です。

    意外なことにあの暴君ネロも皇帝となってすぐの5年間は善政を行い、良き君主としてローマ帝国を治めていたのでした。その善政の背後にセネカの教育があったと言われています。

    セネカは『論語』や仏教とも共通するような思想の持ち主で、これは僧侶である私にとっても非常に興味深いものがありました。

    この作品はローマの偉大な哲学者、人生の先達とも言えるセネカの入門書としてぜひおすすめしたい作品となっています。

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    2024年08月22日
  • すらすら読める徒然草

    hir

    購入済み

    中野孝次さんの著作はローマの哲人セネカの言葉を読んで以来、2冊目ですが今回も訳が非常に分かりやすかったです。また、原作者の魅力を最大限引き出す言葉が集められており、また中野さんの解説も良いので原作も読んでみたい気になります。

    特に人生観や生きる事、死ぬ事への向き合い方について考えている人には気づきがあると思います。

    #タメになる #共感する #深い

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    2024年07月06日
  • ローマの哲人 セネカの言葉

    匿名

    購入済み

    セネカを知る

    著者の説明が明解でセネカを知らない読者にもその思想を知る非常によい足掛かりになります。
    ストア派全体の見方を学び原書や翻訳を自分なりに
    解釈したい人に有効かなと思います。

    #深い

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    2024年01月01日
  • ローマの哲人 セネカの言葉

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    セネカが周囲の人に当てた書簡集(すべて創作という見解もある)。「自然に従え」というストア派の哲学をベースに、セネカが悩める人へ人生の対処法を説いている。大切な人・ものを失うことへの恐怖とか、自分を信じきれなくて心が乱れることとか、人の悩みは2000年前も変わらない。セネカは具体的事例を交えながら文章を書くので、2000年後に生きる私が読んでも、心に刺さる。一番感銘を受けたのは「自分の心のうちにあるもの以外は、すべて借り物。依存せずすべてすぐにでも返す心構えをもって生きる」ということ。失う怖さを感じていたが、借り物であり、今この一時でも手にできたことが幸せだと思えるようになった(少しだけ)。著者

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    2023年09月18日
  • すらすら読める方丈記

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    だいぶ前に読んだ本です。
    本当に方丈記がすらすら読める本でした。
    人生の達人である中野さんの解釈も素晴らしいです。
    日本を代表する古典の一つでありながら、原稿用紙20枚程の長さの親しみやすさ抜群です。

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    2022年06月24日
  • すらすら読める方丈記

    購入済み

    良い作品です。

    私もYouTube大学を見て、購入です。
    分かりやすくて、歳を重ねた人には
    じんわりときます。

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    2021年12月29日
  • すらすら読める方丈記

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    YouTube大学がとても面白かったので。方丈記の初見は高校でだが、若者には響くはずもないなぁと…。歳を重ねた今だからこそ、読んで良かった。再読しよっと。

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    2021年12月05日
  • すらすら読める徒然草

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    つれづれなるままに…が有名ですが、この本の奥深さは読む前まで見誤っていた気がします。

    兼好法師の人生観だけでなく、美学、ありがたい話、質素な生活のしかた、そして死生観まで、今をどう生きるかを短い言葉でひたすら語りかけるところが、とてもよい。

    また、現代仮名遣いが原文の下にあることで、対訳を捉えやすく、
    訳文だけ、解説だけでも楽しめる構成となっています。


    この本の著者による解説も素晴らしく、徒然草の解説だけでなく、方丈記やセネカの思想など、それらを交えて解説するわかりやすさは見事。タイトル通り、すらすらと読めてしまいます。

    次は『方丈記』を手に取ってみようかと思います。

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    2021年09月06日
  • すらすら読める徒然草

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    すらすら読めた。鎌倉時代から今にも通じるエッセイ。古典の原文はお手上げだけど、対応訳がついているから、すらすらよめた。
    そして最後の頃は対訳読む前に内容理解できちゃった。

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    2021年01月06日
  • ローマの哲人 セネカの言葉

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    著者の相当なるセネカへの思い入れを評価対象しても良いと思う。
    セネカはネロの頃の哲学者であるが、暴君としてのねろが強すぎてあまり知られていない。
    キケロや孔子、孟子にも通ずる、心の拠り所となる存在と思う。知名度が足りていないのと、似たような事柄を取り上げる教科書は論語や大学にあり親しみがないだけ。
    セネカを知るために労した事柄の一つ一つが愛らしく、著者にも興味を持ちました。

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    2020年10月25日
  • すらすら読める徒然草

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    タイトル通りすらすらと読みやすいように纏められています。
    徒然草の全てが記されているのではなく、約4分の1が記してあります。
    原文と日本語訳が上下に載っているので非常に読みやすいですし、テーマ別に分けられているのもわかりやすさの助けになっています。

    今という一瞬・生と死というのが全体に流れるテーマになっていて、人生観について考えるのに非常にいい本であると言えます。

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    2018年12月23日
  • すらすら読める方丈記

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    方丈記、と聞いて知っていることは鴨長明が作者であること、また冒頭の「行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」ということだけだった。
    この本を読み進めていく中で、鴨長明がどんな生涯を過ごして、何を見て経験して書き上げたのかとてもよく伝わってきた。
    古典と聞くと読むことに高いハードルがあるが、本書は鴨長明という人物、時代背景、分かりやすい考察が交えられているので、方丈記がどんな本であるかということが理解しやすかった。

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    2025年09月28日
  • すらすら読める方丈記

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    -ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
    という無常をぴたりと言い表した文章で始まる。
    .
    -埋み火をかきおこして、老の寝覚めの友とす。
    など、長明さんが独創性よりも知識や教養を共有することの奥深さを、中野さんの簡潔で熱い解説で肌に感じることが出来た。
    .
    -世にしたがえば、身、くるし。したがはねば、狂せるに似たり。
    など、自分の心に素直であることなんて、普遍的で現代でも愛読者がいることが頷ける。
    .
    方丈記は愛読者にとってはどの訳でも面白いそうだが、自分は中野さんの原文の掲載・現代語訳・解説に先ず触れたのは良かったように思う。

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    2024年07月21日
  • 本阿弥行状記

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    文体や内容的に第二章くらいまでは少し読みにくいけれど、第三章の本阿弥光悦の話に入ってから俄然面白くなりました。人となりや暮らしぶりを全く知らずに光琳のような豪奢なイメージでいたので、だいぶ驚きました。これを読んでからまた光悦の作品を観ると見方が変わりそうです。

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    2024年01月13日
  • すらすら読める徒然草

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    ネタバレ

    兼好は「残酷にも老いと死は待ってはくれないし、突然に死がやってくることもある。だから、他のすべてをかなぐり捨ててでも、今すぐに、自分が成し遂げたいと思うことだけに集中すべきである」と語る。600年以上前の人の言葉が自分の心に響くというのは、すごいことだ。時というフィルターをかいくぐってきた古典パワーだなあ。

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    2023年04月16日
  • すらすら読める方丈記

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    【内容】
    方丈記の訳と解説。
    無常の考え→長明さんが経験した5災害→新しく考えた住居や生き方の説明…といった内容です。

    【お勧めの方】
    周りの目を気にして生きるのがしんどいなと思っている方、方丈記を改めて読んでみたい方などにおすすめです。

    【感想】
    YouTube大学で見て、興味が出て購入しました。
    内容が分かると、鴨長明さんの考え方は凡人の私としては共感する部分が多かったです。
    周りを気にせず自分の好きなように、肩の力を抜いて生きるのは私の目標とする生き方なので、読み物として読んでいて面白かったです。

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    2022年01月04日
  • ローマの哲人 セネカの言葉

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    昭和初期~平成の時代を生きた著者がギリシャストア派の哲学者セネカの言葉を現代社会に当てはめて紹介している。

    基本的には引用が1/3、それに対する補足や著者の思いが2/3という感じで、セネカ愛が伝わってくる。

    読んでいると、セネカの著作に当たってみたいと思うようになる。

    内容は
    「マルキアへの慰め」
    「人生の短さについて」
    「道徳についてのルキリウスへの手紙」
    「ヘルヴィアへの慰め」
    「幸福な人生について」
    「心の落ち着きについて」
    「閑暇について」
    「神意について」

    から引用されている。

    以下、気になった言葉

    ・やがては持ち主に返さねばならぬ物によって、人生の舞台は飾られているので

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    2021年06月27日
  • すらすら読める方丈記

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    徒然草に続き、方丈記も。
    ゆく河の〜は印象的でまだ覚えていた。
    鴨長明の体験記だが、わたしにはあまり体感できなかった、、、

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    2020年08月10日
  • すらすら読める徒然草

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    中学か高校以来の古典。純粋に国語の勉強としてではなく、文学を楽しむ気持ちで読めた気がする。
    しかし昔の記憶でも覚えてるところは覚えているなあ
    雪のおもしろう降りたりし朝

    ちゃんと今をしっかり生きろよって伝わってくるし、現代の自己啓発本なんかに書かれていることは大抵昔から変わらない大事な心がけなんだなとよしなしごとに。

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    2020年08月06日