和辻哲郎のレビュー一覧

  • 風土-人間学的考察

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    ハイデガーは存在の時間性を捉えたがその空間性は論じなかった。ヘルダーは「併在の秩序」を、カントは「前後継起の秩序」を強調した。ヘーゲルは「歴史」のうちに空間性をも見出した。
    人と切り離された自然ではなく、存在と分かち難く結合する実存としての自然の上に、存在が立ち現れる。実存の制限のうちで存在するその在り方が風土である。そのため風土は歴史的であり、歴史は風土的である。人間存在の時間性と空間性を相互連関的に有機的に捉える必要がある。

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    2026年02月18日
  • 古寺巡礼

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    40年前に買った、茶色に変色したボロボロの文庫本がまだ本棚にあります。
    この本をもって奈良の古寺を巡ったことが、なつかしく思い出されます。
    山辺の道、当尾の里の浄瑠璃寺、談山神社、橘寺、箸墓、聖林寺、葛城の高天原伝説、當麻寺、法隆寺、薬師寺の聖観音はいいですよね、仏像は博物館館で鑑賞するものではなく寺に詣って祈るものだということをこの本から学びました。
    関東には、日本文化の起源を探れるような場所が少ないので、奈良という土地の古代の空気感がとてもすきです。

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    2025年07月25日
  • 古寺巡礼

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    これは本当に美しい。日本語として。文章として。
    感想は正直、他の方が書かれているのが参考になります。
    感想を書かれる方も、美しい文章だなぁと感嘆致しました。
    大正期の、いわゆる有名所の古寺巡礼ではあるけれども、
    この本を持って、今はどうなってるのか、答え合わせをしに奈良に赴きたくなりました。

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    2025年03月13日
  • 古寺巡礼

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    古都・奈良の古寺とそこにある仏像についての紀行文と言うべきものだろうか。
    この本の特徴は日本語の使い方がとても上手かつ綺麗で、頭の中にスッと感覚として入ってくる点だと思う。自分の読書遍歴が浅いからかもしれないが、ここまで綺麗な日本語の文を書く人は初めてかもしれない。寺の名前はともかくとして、仏像の知識は殆どないのだが、仏像の素晴らしさや臨場感をひしひしと感じることができる。
    100年以上残っているのは伊達ではないと言うことだろうか。

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    2025年01月22日
  • 風土-人間学的考察

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    大昔教科書で少し読んだ記憶があるが初めて通読。今更ながら哲学者和辻の観察、考察、審美眼がものすごい。インド人アラビア人エジプト人はもとよりギリシャ人ローマ人中国人そして日本人の考察には舌を巻く。
    沙漠(砂漠ではない)的人間は他の多くの人間を教育した...その特性ゆえに他の人間よりも深く人間を自覚したからである。南欧の明朗と西欧の陰欝を含む楽土的な牧場的風土により西洋人にとって自然は単調で征服する対象であり、合理性、理性の精神を育んだ。風土による中国人の無感動性、無政府的な性格は中国民衆を最大の不幸にまで追い込んでいった。中国の文化復興は世界の新しい進展にとって絶対必要であると和辻は言う。
    台風大雪をはじめとする過酷かつ豊穣な自然環境への忍従性そして桜の花に象徴される日本人の気質は熱しやすく冷めやすく、しめやかな激情と戦闘的恬淡を育んだ。また、日本人には「家」があるが西洋人にはただ個人と社会がある。日本人には社会への関心、繋がりが弱く、政治への関心も低い。日本人の重要な「間柄」が「家」であるが、それを拡大し国家を天皇を宗家とする大家族とすることには無理があるとしている。後年太平洋戦争で多くの悲劇がそこから生まれた事実は重い。日本においては「家」の精神的構造によっても、公共的なるものへの無関心を伴った忍従が発達し、欧米においては公共的なるものへの強い関心関与とともに自己の主張の尊重が発達した、デモクラシーは後者において真に可能となるという。最終的にはヨーロッパ人と日本人との比較に当たり前に力点が置かれている。
    論陣は芸術的比較論にも及ぶ。ギリシャ~現代ヨーロッパ芸術の特徴を合理的規則性とし、東洋の芸術の「まとめ方」はそうではない。ヨーロッパ人工庭園と日本の自然庭園が象徴するように。
    最終章はヘルデルからカントヘーゲルマルクスら観念論哲学者における風土哲学の解釈、変遷についての考察。
    もとより本書は比較文明論であり「人間の存在の仕方」について述べられた哲学書でもある。自分とは、我々とは、かの国の人々とは何者か。自己と他との違いを理解してはじめて自身を自覚する、特に自身の優越性を自覚するわけであるから。またそれは風土的歴史的に限定されていると和辻は言う。己の性格を認識することはその限界を超えて進む道をも悟る、また己と異なる性格を理解し他の長を取って己の短を補う道をも開く。日本人の政治的無関心、公共への無関心は大変な問題であると思うが、その構造を理解しなければ矯正のしようもない。折々、己の文化的側面の来し方を振り返ることは重要であろう。
    読後感としては、これらの思索において日本人的精神に対する著者の深い愛情と誇りが感じられ、的確な考察に古さは全く感じない。ただ、世界との距離が急激になくなってきた今後の社会において風土性の重要性や価値がどう変化していくかが非常に興味深いテーマではある。

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    2024年02月28日
  • 古寺巡礼

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    古寺巡礼
    著:和辻 哲郎
    紙版
    岩波文庫 青144-1

    大正7年著者が、友人と奈良付近の寺々をめぐった印象記とある

    ギリシャ⇒インド⇒西域⇒中国⇒日本 を貫く、美術、技法の伝達
    仏像をみてなまめかしい感触をもつなど、結構官能的、学術的にはちょっとはずしているのでは

    天武帝や光明皇后などの逸話、万葉集と恋歌、そして、仏像とその作者への思い、など、和辻が案内する奈良の原風景は、時代を超えて日本という国が明確に成立した時代、白鳳時代へといざなってくれる

    仏像、菩薩、まさに日本の至宝

    東大寺三月堂本尊不空羂索観音
    聖林寺十一面観音
    法隆寺百済観音
    法華寺十一面観音
    薬師寺金堂本尊薬師如来
    薬師寺東院堂聖観音
    薬師寺吉祥天女(画)
    法隆寺金堂壁画右脇侍
    法隆寺橘夫人念持仏
    法隆寺夢殿観音
    中宮寺観音 等

    目次

    一 アジャンター壁画の模写──ギリシアとの関係──宗教画としての意味──ペルシア使臣の画
    二 哀愁のこころ──南禅寺の夜
    三 若王子の家──博物館、西域の壁画──西域の仏頭──ガンダーラ仏頭と広隆寺の弥勒
    四 東西風呂のこと──京都より奈良へ──ホテルの食堂
    五 廃都の道──新薬師寺──鹿野苑の幻想
    六 浄瑠璃寺への道──浄瑠璃寺──戒壇院──戒壇院四天王──三月堂本尊──三月堂諸像
    七 疲労──奈良博物館──聖林寺十一面観音
    八 数多き観音像、観音崇拝──写実──百済観音
    九 天平の彫刻家──良弁──問答師──大安寺の作家──唐招提寺の作家、法隆寺の作家──日本霊異記──法隆寺天蓋の鳳凰と天人──維摩像、銅板押出仏
    十 伎楽面──仮面の効果──伎楽の演奏──大仏開眼供養の伎楽──舞台──大仏殿前の観衆──舞台上の所作──伎楽の扮装──林邑楽の所作──伎楽の新作、日本化──林邑楽の変遷──秘伝相承の弊──伎楽面とバラモン神話──呉楽、西域楽、仮面の伝統──猿楽、田楽──能狂言と伎楽──伎楽とギリシア劇、ペルシア、インドのギリシア劇──バラモン文化とギリシア風文化──インド劇とギリシア劇──シナ、日本との交渉
    十一 カラ風呂──光明后施浴の伝説──蒸し風呂の伝統
    十二 法華寺より古京を望む──法華寺十一面観音──光明后と彫刻家問答師──彫刻家の地位──光明后の面影
    十三 天平の女──天平の僧尼──尼君
    十四 西の京──唐招提寺金堂──金堂内部──千手観音──講堂
    十五 唐僧鑑真──鑑真将来品目録──奈良時代と平安時代初期
    十六 薬師寺、講堂薬師三尊──金堂薬師如来──金堂脇侍──薬師製作年代、天武帝──天武時代飛鳥の文化──薬師の作者──薬師寺東塔──東院堂聖観音
    十七 奈良京の現状、聖観音の作者──玄弉三蔵──グプタ朝の芸術、西域人の共働──聖観音の作者──薬師寺について──神を人の姿に──S氏の話
    十八 博物館特別展覧──法華寺弥陀三尊──中尊と左右の相違──光明后枕仏説
    十九 西大寺の十二天──薬師寺吉祥天女──インドの吉祥天女──天平の吉祥天女──信貴山縁起
    二十 当麻の山──中将姫伝説──当麻曼陀羅──浄土の幻想──久米寺、岡寺──藤原京跡──三輪山、丹波市
    二十一 月夜の東大寺南大門──当初の東大寺伽藍──月明の三月堂──N君の話
    二十二 法隆寺──中門内の印象──エンタシス──ギリシアの影響──五重塔の運動
    二十三 金堂壁画──金堂壁画とアジャンター壁画──インド風の減退──日本人の痕跡──大壁小壁──金堂壇上──橘夫人の廚子──綱封蔵
    二十四 夢殿──夢殿秘仏──フェノロサの見方──伝法堂──中宮寺──中宮寺観音──日本的特質──中宮寺以後
    解  説…………(谷川徹三)

    ISBN:9784003314418
    出版社:岩波書店
    判型:文庫
    ページ数:296ページ
    定価:900円(本体)
    発売日:1979年03月16日第1刷
    発売日:2006年10月05日第52刷

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    2023年11月30日
  • 古寺巡礼

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    本当に美しい日本語だと思う。
    和辻哲郎の感動のポイントを読んでいると、すぐに奈良に行きたくなる。
    うちからだと日帰りで十分いけるけれど、奈良ホテルに10日ほど泊まって奈良巡礼をしたくなってきた。

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    2020年11月14日
  • 風土-人間学的考察

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    風土と人間的素性の関係がよくわかる。風土が違うのだから違って当然でそこに優劣がないという西洋中心主義に対する批判が見える。旅行でその土地の風土と人の関係性を感じたいと思った。

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    2019年10月27日
  • 風土-人間学的考察

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    ネタバレ

    著名な哲学者、和辻哲郎さんの著作『風土』。 元々地理に興味のある私からすると、かなり難解ではあるものの、地理、世界史の広い分野における、知識と観点、様々な示唆と課題を与えて頂くことができた、今回の読書であったと思います。

    私の主観ですが、1900年代前半に世に現れた本書は、日本語としては、現代のそれと
    甚だかけ離れてはおらず、その点に関しては読みやすかったです。しかし、和辻さんの天才的、詩人的感性から生まれ来る洗練された言葉の一つ一つは、長く連なることで、非常に難解な壁となって眼前に迫ってくるように感じました。

    しかしながら、その点を踏まえても、この本が、長い年月を経ても尚、岩波文庫の書物として世に存在しているからには、古典的な価値があるということに違いはないだろうし、読んでみると、生意気ながらもその面について感じるものがありました。

    具体的な内容のうちに、この本の大きな軸になる、風土性から来る民族的な性質というものがあります。

    例えば、

    日本の気候は、大別するとモンスーン地帯に属するが、夏には突発的な台風が、冬には大雪が訪れるという特殊性を持っています。
    和辻さんは、この日本の気候が持つ特殊性に着目し、この台風と大雪の並存するような熱帯性、寒帯性の二重性、台風に見られるような季節性、突発性の二重性は、モンスーン地帯に住む人々に共通する受容的、忍従的な性質に特殊な条件を与え、
    “しめやかでありつつも、突如、激情に転じ得る如き感情、戦闘的な恬淡”というような、“国民的性格”を生み出したとみています。
    このように、風土の中では民族の性質を風土側からのアプローチによって明らかにしようとしています。こうしたアプローチの中には、環境決定論という今の地理学界ではタブーとされる考え方が含まれるそうですが、それにしても、風土からの人間社会解明のアプローチは意味深いものだと思います。
    その理由は、『風土』の中にちりばめられた言葉の端々から、和辻さんの多文化を尊重する気持ち、すなわち、平和への願いと言い得るものが感じられたことに関係しています。

    決して先進国的な要素が強いから幸せではなく、人道的な見地からみた、その土地、その風土に根ざした、自然な平和的生活そのものだって十分に、絶対的に幸せであることに、私自身、異論はありません。
    その意味で、もっと原始的生活や、それに近しい文化を尊重し、大切にしなければいけないと思いますし、もっと言えば、他人に自分の幸せ、価値観をもって迫ってはいけないなと思いました。

    あくまでも私自身の解釈に依りますが、世界的な単位からみた時の、細胞にあたる私達一人一人が、他人の幸せを尊重できることが、大小関わらずに、平和に繋がる一つの大切にしなければいけないアプローチの仕方だと、この本は教えてくれたのです。

    その意識と同時に、自らの生まれ育った風土をも尊重し、その長所や短所を冷静に認めた上で、他文化(多文化)の理解をし、その長所を自らのうちに活かしていくべきであると思いました。

    つまり、日本人であることに誇りをも持ちながらも、欠点を受け止めて、他文化を正しく理解して吸収していくことが、健全な自己を作り、これからさらに進むグローバル化(世界の均質化)の波に乗っていく中で大切なことであると考えるのです。

    長くなりましたが、広く、人文系の学問、特に歴史、地理学系に興味のある方や、世界についてもっと知りたい!方には特にオススメです。

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    2019年04月18日
  • 風土-人間学的考察

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    [ところの視点]人間は特殊な「風土的過去」を背負っていると主張し、モンスーン地帯、砂漠、牧場の三形態を基に、その影響を考察した一冊。優れた直感に基づいた諸文化との比較から、今日においても読み継がれる日本文化論の代表的作品です(初版の刊行は1931年)。著者は、『古寺巡礼』でも知られる和辻哲郎。


    解説で述べられているとおり、数々の観点からの批判が可能な作品ではあるのですが、その着眼点の新鮮さ、そしてすっと胸に落ちてくる説得力は今日的魅力を多分に有しているかと。抽象的故に理解が難しい箇所が散見されたのですが、上記の風土の三形態をシンプルに読み比べるだけでも、本書の主要なエッセンスは十分に吸収できるのではないかと思います。


    和辻氏の世界観として、「いくつかの小世界が存在する」という根底が存在していることが本作からは読み取れます(風土を「比較」するという点においてそうなることは必然でもあるように思えますが......)。その小世界の区切り方として世界の風土をどのように和辻氏が切り取ったか、また切り取っていないかを知ることができるのも本書の魅力の一つだと感じました。

    〜人間が己れの存在の深い根を自覚してそれを客体的に表現するとき、その仕方はただに歴史的のみならず風土的に限定されている。〜

    考えるヒントを与えてくれる良作☆5つ

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    2016年01月20日
  • 風土-人間学的考察

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    社会や文化を学ぶなら一度は通る本!
    モンスーンがある、雨が多いなど風土の特色が社会文化の基本になっているという論について書かれています。
    全てが正しい論理ではないと言われていますが、それでも考え方としては面白いですし、全く見当違いではないはずです。

    うさぎや自治医大店 田崎

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    2015年04月09日
  • 古寺巡礼

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    小生の手元にあるのは、なんと!61刷!大正時代に著者が訪れた奈良付近の寺院巡礼記。筆致は今もなおみずみずしく読者に迫る。奈良に行きたくなる本。

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    2014年08月03日
  • 風土-人間学的考察

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    情報を読む力 学問する心などリファレンス多数。「寒さ」「冷たさ」などの言葉に人が反応する感覚は、単に気温が低いというのもあれば、風が強い、乾燥している、雪が冷たいなどそれぞれが在り得るわけで。

    その他にも「神」や「芸術」など、こうした言葉と感覚のもつギャップを、主にシルクロードを遡る形で拾い集めていく本書を通じて著者が浮き彫りにしたかったのは、日本の四季が、我々にもたらすものが如何に多様かという点ではないだろうか。

    発刊と同時に批判があったという点も、一般化という観点から言えば頷ける部分も多いにあるが、それは本書を単なるフィールドワークと履き違えているが故であろう。

    本書が指すのは、文化風俗の形成プロセスに対する仮説という、科学的アプローチと言える。

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    2014年01月27日
  • 風土-人間学的考察

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    ネタバレ

    地誌学の目指すべき姿。既存タグに民俗学とあるが、せめて民族学なら理解できる。個人的には、四章が興味深い。庭園芸術の比較、日本庭園における釣り合いの連関および組織的統合と、五章で比喩された個々の文字と単語の関係、つまり意味を持つのは文字ではなく単語であるという表現は示唆的だ。外に現れた姿で内なるものを示す、文字の連結から意味を理解する方法が、本書の立場と言えば分かりやすいかもしれない。表音文字ではない表意文字である漢字を組合せている我々の仕方は、日本庭園の釣り合いの構造と連関すると言えるだろう。

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    2013年06月15日
  • 古寺巡礼

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    まあ日本人なら一般知識として読んでおかないとイケナイ本。でないと梅原猛センセの隠された十字架が解からないと思います。

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    2013年02月21日
  • 風土-人間学的考察

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    読解するのに、結構時間がかかった。
    しかし、いろいろ疑問に思っていることがある程度氷解した。
    また、もう少し時間を空けてから再読したい書籍。

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    2012年12月08日
  • 古寺巡礼

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    和辻哲郎が若い頃に奈良の寺院を訪れた際の印象記。記載内容が現在の研究にそぐわない箇所もあるが、それを補ってあまりあるものになっている。同様の本に亀井勝一郎の大和古寺風物誌があるが、亀井は、仏像を仏として見ているが、和辻は美術品として見ている。同じ仏像を見ているはずなのだが、二人の興味はまるで違う。この2人の印象を頭に入れつつ、実際に自身の目で仏像と向き合った時、どう感じるのか…。

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    2012年12月03日
  • 古寺巡礼

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    言葉ですむなら言葉でいい。

    言葉であらわせない美を
    言葉で伝えようとすること、
    そして、
    その若い情熱が読み手にもたらすものについて。

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    2009年10月04日
  • 古寺巡礼

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     時を超えた古寺と仏像の美に迫る名著だと思う。この本を手に巡礼の旅をした人は少なくないだろう。
     彼の筆致は仏像そのものの静けさと深遠さを言葉に映し出し、読む者を詩的な陶酔へと誘う。だが彼が目指したのは単なる美の賛美ではない。歴史や文化を紡ぎ出し仏像が生まれた背景にまで思いを馳せた。
     彼の文章は仏像の「表情」だけでなく「内面」も描き出す。
    私たちもまたこの本を携えて旅をすれば仏像とともに自己を見つめ直す巡礼となるだろう。

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    2025年01月23日
  • 古寺巡礼

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    大正時代からのロングセラー!

    日本人として数十年生きてきて
    観光や日本史の授業で見てたり
    ちらっとテレビ等で観てたりする
    お寺さん 仏像 歴史の知識 など
    無意識に刷り込まれてるものを
    掘り起こして読んでる感じだった

    奈良に行きたくなった!
    じっくり1-2週間滞在して
    また読み返したい

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    2024年08月29日