和辻哲郎のレビュー一覧

  • 風土-人間学的考察
    漠然とした「風土は人を作る」という概念を、宗教・芸術・農業形態etcに具体化して裏付けている感じ。面白かった。哲学というよりは社会学寄り?
    世界史やってて良かった〜
  • 道元
    親鸞や法然についての本は多いと思う。悪人正機説なんてツッコミドコロ満載だし。鎌倉仏教の影響については、日蓮に関する言及は多かった。あの絵巻がらみで一遍上人の念仏宗について読んだこともある。だけど、道元については何か読んだことが無い。禅は釈迦の教えに一番近いという。和辻哲郎の風土は学生時分に読んだ。そ...続きを読む
  • 道元
    親鸞との比較は非常にわかりやすいのだけれど、道元はやっぱり難解だ。「正法眼蔵随聞記(ワイド版岩波文庫)」読んだ時よりは全然理解出来たけど。
  • 古寺巡礼
    洋の美術史の基礎知識が無いと読んでいてつらいものがある。仏像や菩薩を観て美しいと感じることを契機に仏教の成り立ちや教義に興味を抱くことも充分にあり得るでしょう。私もそのような感性と知的好奇心を持ちたいです。
  • 古寺巡礼
    浦野所有。

    文化財マニアにとってバイブルになっている名著。ですが、私は主に建築文化財と民俗文化財に興味があるので、仏像に主眼が置かれている本書は、それほどのめり込むことはなかったです。

    建築好きからすれば、唐招提寺と法隆寺のくだりはいいですね。和辻哲郎が境内に入った瞬間に感じ取った空気や、目の前...続きを読む
  • 古寺巡礼
    大正7年の書。面白いのは、ただ古い寺のことを書いているだけではなくて、ガンダーラ美術やギリシア美術との関わりについてや、天平・平安の時代の日本の様子についてなど、そこから派生する様々な事柄を関連させて、とりとめもなくどんどん話題が広がっていくところだった。
    だから、最初は寺のことを契機として書き始め...続きを読む
  • 古寺巡礼
    和辻哲郎氏27歳の作のためか筆跡が若々しく力がみなぎっている。宗教と性とのつながりなど驚くべき着眼点にも感服。