南方熊楠のレビュー一覧

  • 南方熊楠 人魚の話

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    南方熊楠(1867-1941)は、奇才というにふさわしい、型破りの民俗学者・博物学者である。和歌山に生まれた彼は、少年時代から類い稀な記憶力を見せる博覧強記の人であったが、学業成績は必ずしもよくなかった。長じて東京大学予備門に進むが落第して退学。後、アメリカやロンドンに留学する。大英博物館での研究生活や科学誌Natureへの50を超える論文掲載などで、国内外で大学者として知られるが、終生在野の人であった。
    その興味は広く、博物学、民俗学、人類学、植物学、生態学など、多岐の学問体系にまたがる壮大なものであった。往々にして曼荼羅に例えられる、知のラビリンスである。

    本書では、熊楠が書き残した論考

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    2018年04月15日
  • 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

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    「海上の道」柳田国男
    柳田の最後の著書であり、様々な論議を呼んだこの論文を私は初めて読んだ。「日本人の祖先が、南方海上より流れ着いた人々であった」という論旨そのものは、現在では明確に批判・訂正されているので、改めて読むモチベーションがなかなか持てなかったのである。この全集では、まず「文学」として読もうとしている。「科学」と対立する文学という意味で、私も確かに文学であると思う。構造はほとんど随筆だからである。柳田は、青年の頃拾ったヤシの実からこの論を立てている。私は勘違いしていたが、ヤシの実を沖縄の浜辺で拾ったのかと思いきや、伊勢の浜辺で拾ったのである。そこから、様々な思いと民俗事象を述べた後に

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    2018年01月27日
  • 南方熊楠 人魚の話

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    さすがに、文章が古文に近いので、読みにくい。
    それでも、読み進めていくと、独特の世界観に浸ってしまう。
    それにしても、興味の向く先の広さ、深さ、そして文献引用の多様さには、参ってしまう。
    くせのある文章といい、一種の変人ではあるのだろうな。
    民俗学系方が長大な文章が収録されているせいもあって、理系分野の話が薄れてしまった。

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    2017年10月25日
  • 十二支考 蛇に関する民俗と伝説

    購入済み

    おもしろいよ

    おもしろかった

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    2016年05月13日
  • 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

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    柳田國男
    根の国の話、根の国の意味は地底深くの死の世界を表しているのではない、富士の高嶺の根である。出発点とも中心点とも解すべきもの

    亡き人に逢える 常世の国と根の国
    とこよ 富と長寿 上利浦島の子

    とこよ 常夜経く国 闇かき昏す恐ろしい神の国
    死の国 常暗の恐怖の国

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    2015年08月23日
  • 南方熊楠 人魚の話

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    ネタバレ

    色んな話が引用してあって読み応えがある
    熊楠自身の経験や旅行記などもあり、陰部を蟻に噛ませるために奮闘した話が一際異彩で変な人だと思った

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    2023年01月26日
  • 十二支考 蛇に関する民俗と伝説

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    十二支の中のヘビについての様々な文献や物語から引用し、その背景を考察しています。
    中々勉強になりました。

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    2021年01月27日
  • 十二支考 兎に関する民俗と伝説

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    無料

    大変勉強になりました。
    十二支も奥が深い、知らないことだらけです。
    無料で読めてしまうとはお得ですね

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    2021年01月24日
  • 南方熊楠 人魚の話

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    名前くらいしか知らなくて、お試し的に古本で手にした1冊。多才とはいえ本業は粘菌の人かと思ってたけど、この本は民俗学みたいなお話がまとまってた。博識でちょくちょく下ネタに流れてたまに理系っぽい観察眼もあって。昔だったら古い文章読めんかった気がするけど、そこらへんは百閒先生のおかげかな。

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    2020年06月18日
  • 南方熊楠 人魚の話

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    数多の論文を残しながら在野に留まった知の巨人、
    博物学者・生物学者にして民俗学者、南方熊楠の膨大な原稿から、
    一般人にも親しみやすい随筆を精選した小さなハードカバー本。
    ユーモアたっぷりの筆致に、読んでいて頬が緩んでしまう。
    郷里の山で見つけた粘菌の一種に砂糖をかけて「食べてみた」とか、
    江ノ島を逍遥して目についた魚介類をたくさん買って調べただとか、
    偉大な研究の基本は、
    好奇心を持って対象を観察し、直接触れることなのだな……と、
    当たり前かもしれないが、改めて考えさせられた。
    猫を溺愛したという本人の筆によるスケッチも愛らしくて心が和む。

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    2017年06月23日
  • 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

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    日本民族学の大家の4人の作品集
    南方熊楠・柳田國男・折口信夫・宮本常一
    南方熊楠は、『神社合祀に関する意見』
    各地の神社が廃止されていくことに強い危機感を
    もって意見書として書いてあるもの。神社をはじめ
    日本における宗教的施設の役割や重要さ、もしくは
    それが亡くなってしまう場合の民族として失う
    ものを体系だてて整理して書かれてある。
    少し難解ではありますが、とても趣のある内容で
    あると思います。
    柳田國男は民族史や古代からの日本の成り立ちに
    ついての考え方や意見、考察がのべられている。
    『海上の道』『根の国の話』『何をきていたか』
    『酒ののみようの変遷』
    折口信夫は、『死者の書』貴族の生活と仏

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    2015年06月21日