佐田三季のレビュー一覧

  • あの日、校舎の階段で 新装版

    執着愛

    この作品は攻めの執着がかなり強いです。でも、個人的にはやばいやつだとは思えど嫌な感じはしないのが不思議でした。何故かだんだん可愛く思えてきます笑 受けがボロボロになるのが苦手な方にはお勧めしませんが、気持ち悪いくらいの執着愛が好きな方にはかなりオススメです。何度も読み返してます。
  • あの日、校舎の階段で 新装版
    今まで数々の執着攻めの小説や漫画に手を出してきましたが…この攻めの執着はほんとうに気持ち悪くて薄らこわい。こんなに好感を持てない攻めは初めてです…!でもこの気持ち悪さが癖になります

    主人公と攻めは高校時代の友人。ある時主人公がゲイに告白され、それを目撃した攻めはそいつがゲイだと言いふらします。自分...続きを読む
  • 彼は死者の声を聞く

    身もだえするほど

    「身もだえるほど切ない」みたいな言い回しはあっても本当に身もだえたことはありませんでしたが、この本を読んで初めてリアルに身もだえのたうちました。

    内容は重たいし、単純な恋愛物語に終始しません。ライトでハッピーな恋愛ものをお探しの時は回れ右すべき本と言えます。

    攻めと受けの間には孤独や才能...続きを読む
  • 彼は死者の声を聞く
    嫉妬、世間体、差別意識や劣等感…。
    人間の持つ負の感情が描かれていて、自分に照らし合わせてもいろいろ考えさせられる作品です。
    斎木の母親のようにはなりたくなくて、できれば志奈子のようにおおらかで強くありたいと思うけど、ふとした瞬間に負の感情に負けてしまうのもまた人間なんだろうな、とも思う
    これ確かに...続きを読む
  • クライ、くらい夜の終わりに
    じーんわりいいお話だった。記憶がないところは気になったし、寺岡の世話焼き具合もだし、須田の葛藤具合も良かった!最後はウルっとしたなぁ。
  • つみびとの花
    ドン底の不幸にいる人を つみびとの花にしてしまわないためにはどうしたらいいのだろうか。

    息をするのも苦しくなるような悲しみが 作者の素晴らしい表現力で伝わってきて何度も何度も苦しくなります。剥き出しになった傷付いた魂が身体を合わせる描写も圧巻です。
    二人がこれから幸せでありますようにと願わず...続きを読む
  • あの日、校舎の階段で 新装版
    執着攻めBLは多々あれど、ここまでまんまストーカーで脅迫まがいに強引で、それでも攻めに感情移入出来てその執着かつ変態ぶりが逆に愛おしいと思えてしまうストーリーは初めて。
    大概のBLが鬼畜に攻められるうちに身体が絆されてという展開が多い中、これは身体よりも精神的に絆されていく様子がよく分かる。所々学生...続きを読む
  • クライ、くらい夜の終わりに
    記憶喪失、過去のトラウマ、全体に陰鬱な雰囲気の漂うBL要素のあるサスペンスという感じ。凄く引き込まれました。ところどころに散りばめられた記憶の断片やホームレスの存在が後半でじわじわ効いてくる。かなり受の過去が悲惨で辛く、それが原因で二人の関係は歪んでいくのだが、攻の愛情が揺るぎないのでそれほど痛さは...続きを読む
  • クライ、くらい夜の終わりに
    ◎「俺のこと、覚えてない?」―大学の教室で須田にそう聞いてきたのは、見たこともない男だった。幼なじみだと言いはるその男・寺岡を人違いだと突っぱねたものの、実は須田には子供の頃の記憶がなく、その後遺症のように悪夢を見続けている。その後も人懐こい笑顔でやたらと構ってくる寺岡に押し切られるように親しくなる...続きを読む
  • あの日、校舎の階段で 新装版
    何度か読み返していた作品。なので、文庫化で「プラネタリウム」と、もうひとつ書き下ろしがついているということで迷わず購入。
    書き下ろしまで読み終えて、やっぱりいいと太鼓判です。

    遠藤の執拗さがハンパなく恐怖。逃げても逃げても追いかけてくる、ストーカーそのもの。でも、どこか憎みきれないし、気持ち悪いの...続きを読む
  • クライ、くらい夜の終わりに
    タイトル通り、暗い泣ける話ですが意外に読後感は良かった。

    あまりに辛い過去のせいか、その記憶だけがすっぽり抜け落ちている大学生の須田の前に、幼馴染みという寺岡が現れます。須田にとっては見知らぬ男である寺岡は、なぜか彼に親切で何かと世話を焼いてくるのですが。

    痛いし、重いし、読んでいてどうしようか...続きを読む
  • あの日、校舎の階段で 新装版

    執着

    ストーカーだった、改めてコワイ攻だなと。好意という感情がなかなか難しい問題で、それでも恋には勝てなかった…ラストは人によって評価が変わりそうだ。
  • クライ、くらい夜の終わりに
    何故か色々なことが上手くいかない須田と、そんな須田のことを何故か放っておけない寺岡。自分が覚えていない過去の友達って、どう考えればいいんだろう。と思ってしまった。しかも、何故記憶がないのか分からないのなら余計に怖いし。須田に思い出して欲しいのか、思い出して欲しくないのか、自分でも分かっていなさそうな...続きを読む
  • ボーダー【イラストあり】
    佐田センセのお久しぶりな新作。1年前のは新装版でしたからね~
    同級生ものの「ボーダー」と、従兄弟同士の「揺れる境界線の上」の2作構成になっていたので、手に取った時には長編じゃないことにちょっとがっかりしたけど、リンク作になっていて意外にもソツの無い仕上がり。
    今までの作品と比べたら、ライトでとっつき...続きを読む
  • 彼は死者の声を聞く
    手に取った分厚さに思わず怯み積ん読してましたが、
    勢いで佐田さん作品3冊目。
    今回も凄まじい執着攻でした……というか、この執着攻は
    もう佐田さんデフォなんでしょうか。
    読んだ作品が全て同じ傾向だったので、正直食傷気味
    というか、またこのパターン??
    という気持ちではありましたが、悔しいかな読み
    始め...続きを読む
  • あの日、校舎の階段で 新装版
    とてつもない執着攻ものですが、このレベルは
    突き抜けすぎてて衝撃でした。
    初読み作家さんでしたが、この腹の底から気持ち悪い、
    最早恐怖と言えるような執着を書ききってるのに驚きです。

    理解不能で気持ち悪い、言葉の通じない相手、
    しかもそのストーカーっぷりたるや、受が警察に相談
    することを本気で悩むレ...続きを読む
  • 彼は死者の声を聞く
    佐田さんの本2冊目です。
    重いとは聞いていたんですが、BLとして読むなら確かに重いでしょう。そういうジャンルを外して読めば「登場人物を葛藤させるお話」の設定としては、ちょっと多めに盛った?くらいの重さです。
    まだ、本数の少ない作家さんですが、厚いページ数を一気に読ませる力量はすごく楽しみ。(ですが、...続きを読む
  • 彼は死者の声を聞く
    佐田センセの作品をちょうど読みたくなってきたいい頃合いに、久々の新作!分厚かったですけどね、一気に読ませてくれました。
    ラブラブ胸キュンだけではもの足りないと思っている時にぴったりな、重めの作品です。
    これまで読んだ作品も、すべて暗くて重くて、主人公が罪の意識にさいなまれる姿を描き出したものばかりで...続きを読む
  • あの日、校舎の階段で 新装版
    THE 泥沼!この執着攻めがヤバいと聞いて読んだ!遠藤すごく気持ち悪いぞ…。面白くて続きが気になってぐいぐい読み進められました。なんかこのふたり、永遠にお互いを傷つけ合っていそう。まぁそれでもずっと一緒にいそうだけれど。

    しかしこれはハッピーエンドなのか??

    一応両思いになっても、(ちゃんと同意...続きを読む
  • クライ、くらい夜の終わりに
    なんか微妙な感じで終わったけど、タイトル通りcry暗い昏い終わらない夜に終わりを告げる、小さくても優しい蛍の光でした。
    受けが記憶喪失になるくらいの事件なので、かなりの覚悟をしないと読めない。しかし一回でよくないか(T-T)二日も…。攻めもあの事件がなかったら果たしてそこまで受けに執着しなかったんじ...続きを読む