佐田三季のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済みすんげぇ執着モノ
色々意見が分かれるんだろうなぁ〜と思いつつ、私は楽しく読ませて頂きました。
10年ぶりの再会から、笠井を囲い込む遠藤のはやさといったら…脱帽ものです。
執着と一途さの線引きってどこなんだろう?
同じようで違うし、違うようで似通っているような気がしました(あくまで私の考え)
ストーリーに派手さが無い分、リアルに感じられる内容です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ今まで数々の執着攻めの小説や漫画に手を出してきましたが…この攻めの執着はほんとうに気持ち悪くて薄らこわい。こんなに好感を持てない攻めは初めてです…!でもこの気持ち悪さが癖になります
主人公と攻めは高校時代の友人。ある時主人公がゲイに告白され、それを目撃した攻めはそいつがゲイだと言いふらします。自分の親がゲイだということもあり過去に嫌がらせを受けた経験のある主人公がそれに憤り、攻めと喧嘩して疎遠に…。社会人となって同窓会で再び会うことになって…というのが大まかなあらすじ。
なんだろう、距離の詰め方が絶妙に気持ち悪い。
恋とはどういったものかを熱弁した後、主人公が寝たのを見計らっての頬撫でには -
購入済み
身もだえするほど
「身もだえるほど切ない」みたいな言い回しはあっても本当に身もだえたことはありませんでしたが、この本を読んで初めてリアルに身もだえのたうちました。
内容は重たいし、単純な恋愛物語に終始しません。ライトでハッピーな恋愛ものをお探しの時は回れ右すべき本と言えます。
攻めと受けの間には孤独や才能に対する嫉妬、憎しみや執着が横たわっていています。近寄れば傷つけ合うことしかできません。
それでも攻めは受けを手放したくないんですよね。
どうにもならない2人が痛々しく切なかったです。
こちらの先生は初読みでしたが、木原音瀬先生の『FRAGILE』や『箱の中』のような重くて濃密な作品と通じ -
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Posted by ブクログ
執着攻めBLは多々あれど、ここまでまんまストーカーで脅迫まがいに強引で、それでも攻めに感情移入出来てその執着かつ変態ぶりが逆に愛おしいと思えてしまうストーリーは初めて。
大概のBLが鬼畜に攻められるうちに身体が絆されてという展開が多い中、これは身体よりも精神的に絆されていく様子がよく分かる。所々学生時代のシーンを入れながら、笠井が心の奥底では昔から遠藤を憎からず思っていること。決して流されたのではなく、葛藤しながらも笠井はいつも自分で解決策を模索して選択して結果を受け入れていること。気が強くて口が悪く素直じゃなくて、支配されているようで実は笠井の方がかなり優位な立場にいること。だからこそ痛い展 -
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Posted by ブクログ
◎「俺のこと、覚えてない?」―大学の教室で須田にそう聞いてきたのは、見たこともない男だった。幼なじみだと言いはるその男・寺岡を人違いだと突っぱねたものの、実は須田には子供の頃の記憶がなく、その後遺症のように悪夢を見続けている。その後も人懐こい笑顔でやたらと構ってくる寺岡に押し切られるように親しくなるが、寺岡の好意がただの友情ではなかったこと、そして須田の「過去」が二人の関係を歪ませていく―。
出版社: 心交社
発売日: 2011/5/10
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とにかくイイ!です。
BL本にハマる -
Posted by ブクログ
何度か読み返していた作品。なので、文庫化で「プラネタリウム」と、もうひとつ書き下ろしがついているということで迷わず購入。
書き下ろしまで読み終えて、やっぱりいいと太鼓判です。
遠藤の執拗さがハンパなく恐怖。逃げても逃げても追いかけてくる、ストーカーそのもの。でも、どこか憎みきれないし、気持ち悪いのに最後にはなぜかほだされてしまいます。
読者にとっても、笠井にとっても唯一の救いは、遠藤が「ただし、イケメンに限る」だからなんですよね~
外見と身体の相性は大切。
そして、共有できるきらきらとした思い出ですね。
…それでも、血を吐くほどに気持ち悪いのは間違いないです。
「プラネタリウム」は、笠井が -
Posted by ブクログ
タイトル通り、暗い泣ける話ですが意外に読後感は良かった。
あまりに辛い過去のせいか、その記憶だけがすっぽり抜け落ちている大学生の須田の前に、幼馴染みという寺岡が現れます。須田にとっては見知らぬ男である寺岡は、なぜか彼に親切で何かと世話を焼いてくるのですが。
痛いし、重いし、読んでいてどうしようかと思う須田の過去と、家族関係です。須田が頑ななのと深い関わりがあるので素通りできないし、寺岡とも密接なつながりがある話であるのが、次第に解き明かされていきます。
寺岡が須田に向ける気持ちは揺るぎないものがあって、ひたすら「好き好き」光線発してるように見えるんだけど、須田には届いてないみたい。
須田 -
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Posted by ブクログ
佐田センセのお久しぶりな新作。1年前のは新装版でしたからね~
同級生ものの「ボーダー」と、従兄弟同士の「揺れる境界線の上」の2作構成になっていたので、手に取った時には長編じゃないことにちょっとがっかりしたけど、リンク作になっていて意外にもソツの無い仕上がり。
今までの作品と比べたら、ライトでとっつきやすいかんじ。
とは言え、同性愛、禁忌性への偏見や嫌悪というセンセのいつもの主題は、今回もしっかりと読み手に投げかけられています。
ものすごく常識的に生きてきた高校教師の渡部が、自分の前から突然姿を消した元同級生の環と数年ぶりに再会した場所は、彼の勤め先のゲイバー。
同性愛というものを初めて認識し -
Posted by ブクログ
ネタバレ手に取った分厚さに思わず怯み積ん読してましたが、
勢いで佐田さん作品3冊目。
今回も凄まじい執着攻でした……というか、この執着攻は
もう佐田さんデフォなんでしょうか。
読んだ作品が全て同じ傾向だったので、正直食傷気味
というか、またこのパターン??
という気持ちではありましたが、悔しいかな読み
始めるとあっという間に惹き込まれてしまいます。
内容はもうとにかく重い。
知的障がいでありながら類い希なる画才のある双子の
姉を持ち、隣家の幼なじみもまた天才的な画才を持つ。
そんな受は健康体だけれども画才はなく、プロの画家
であり絵画教室を開く父は才能のある姉と幼なじみ
である攻ばかりを溺愛。
そし -
Posted by ブクログ
ネタバレとてつもない執着攻ものですが、このレベルは
突き抜けすぎてて衝撃でした。
初読み作家さんでしたが、この腹の底から気持ち悪い、
最早恐怖と言えるような執着を書ききってるのに驚きです。
理解不能で気持ち悪い、言葉の通じない相手、
しかもそのストーカーっぷりたるや、受が警察に相談
することを本気で悩むレベル。
受は受でごく普通の性癖をもってたはずが、親友と
して付き合ってた相手がどんどん豹変し、しまいには
監禁強姦のような力業、あげく脅迫までされて憎しみ
に……。
一体どんな風に決着つけるんだろ……というくらい、
もう深み嵌りすぎてボタンが掛け違いすぎてどうしよう
もない展開だったのに気がつけば -
Posted by ブクログ
佐田さんの本2冊目です。
重いとは聞いていたんですが、BLとして読むなら確かに重いでしょう。そういうジャンルを外して読めば「登場人物を葛藤させるお話」の設定としては、ちょっと多めに盛った?くらいの重さです。
まだ、本数の少ない作家さんですが、厚いページ数を一気に読ませる力量はすごく楽しみ。(ですが、今後明るいお話もぜひ書いて欲しいなぁと思うのは私だけではないはず)
BLなら入れなきゃ、、という扱いになってるエロシーンですが、話の中でファンタジーにならず、ちゃんと生きてる。だからこそ、BLというジャンルにしても読めるとも思います。
作者さんによっては似たような描写が続くことが多々あるBLのエロ -
Posted by ブクログ
佐田センセの作品をちょうど読みたくなってきたいい頃合いに、久々の新作!分厚かったですけどね、一気に読ませてくれました。
ラブラブ胸キュンだけではもの足りないと思っている時にぴったりな、重めの作品です。
これまで読んだ作品も、すべて暗くて重くて、主人公が罪の意識にさいなまれる姿を描き出したものばかりでしたが、こちらもその流れに属したものになっています。
主人公の斎木は編集デザイナーでかなりの美形。でも、かなり人間くさいキャラで嘘もつけばずるいところも持ち合わせている、あまり褒められた性格じゃありません。
そんな彼が怯えて嫌って憎んでいるのが、幼馴染みの才能溢れるイラストレーターである神成。彼も -
Posted by ブクログ
THE 泥沼!この執着攻めがヤバいと聞いて読んだ!遠藤すごく気持ち悪いぞ…。面白くて続きが気になってぐいぐい読み進められました。なんかこのふたり、永遠にお互いを傷つけ合っていそう。まぁそれでもずっと一緒にいそうだけれど。
しかしこれはハッピーエンドなのか??
一応両思いになっても、(ちゃんと同意のものもあるけれど)最後まで同意じゃない性行為があるし、それによる攻めの反省がなしなのでちょっとキツかったです…。そして受けは諦めて攻めの好きなようにさせる。
もうこれほぼストックホルム症候群なのでは…????
遠藤の気持ち悪い執着とかは怖くてよかったけれど、彼のストーカー 行為や脅迫、強姦に対