佐田三季のレビュー一覧

  • クライ、くらい夜の終わりに

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    ネタバレ

    なんか微妙な感じで終わったけど、タイトル通りcry暗い昏い終わらない夜に終わりを告げる、小さくても優しい蛍の光でした。
    受けが記憶喪失になるくらいの事件なので、かなりの覚悟をしないと読めない。しかし一回でよくないか(T-T)二日も…。攻めもあの事件がなかったら果たしてそこまで受けに執着しなかったんじゃないかなと思うけど、これもまた運命なのか。でも真相を知ってから改めて読むと攻めもよく手を出せたもんだなぁ怒。攻めザマァ展開は生ぬるかった…あえて自分がボロボロになってしまったほうが、こういう場合は精神的に救われるものと思うんだ。
    そしていじめた側が何事もなかったかのように接してくるのが…ね。現実も

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    2016年10月24日
  • 彼は死者の声を聞く

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    ネタバレ

    幼なじみの攻めと知的な障害がある姉の絵の才能に嫉妬し歪んでしまった受け。
    BLとして読まなければ面白かったと思う。受けが全く愛されキャラとして描かれてないから…。死者の姿が見える受け。自分のせいで姉が亡くなっているのに、利己的で、ずるい生き方を続けているのが共感できなかった。

    色の名前を淡々と言葉にしているシーンが印象的だった。

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    2016年08月23日
  • ボーダー【イラストあり】

    購入済み

    同性愛に対する壁を破るまでがテーマとゆーか葛藤とあがきが良く書かれてます。特に2本目の佐々木。1本目の渡部は割とすんなり行っちゃいましたが佐々木のバトルは結構切実とゆーか現実的とゆーか。ホモ嫌いもいわゆる同族嫌悪ってヤツで気づくのに時間かかりましたねぇ。国見がヤバいです、佐々木ご執心すぎでおかしい。。(笑)。ただ甘いだけじゃなく苦味も残りますが、まあ楽しかったかな。

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    2015年07月17日
  • クライ、くらい夜の終わりに

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    ネタバレ

    佐田さん2作目です。
    前回がとっても良かったので期待値高すぎたのかも……。
    とはいえ、とっても楽しく読むことができました。
    トラウマに記憶喪失と、BLでも使い古されたこの設定を
    どう消化するのかと読み始めたものの、序盤から受の
    過去について何となく分かってしまう……。
    そしてその過去に絡んでくる攻の執着っぷりが怖い。

    執着攻とほだされ受を書かせたら、本当に凄い作家さん
    だと思います。
    受が過去にどんな眼にあったか知っておきながら、
    強引に迫るという攻のアホっぷりが、何だか腹が立つ
    といいますが、受じゃないけどぶん殴りたい衝動に
    駆られます。

    中盤までそんな感じで攻にイライラしてたんですが、

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    2014年03月23日
  • クライ、くらい夜の終わりに

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    「俺のこと、覚えてない?」
    大学の教室で須田にそう聞いてきたのは、見たこともない男だった。幼なじみだと言い張るその男、寺岡を人違いだと突っぱねたものの、実は須田には子供の頃の記憶がない。その後も人懐こい笑顔でやたらと構ってくる寺岡の優しさに、須田を少しずつ心を許していくが・・・。
    (出版社より)

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    2013年09月04日
  • クライ、くらい夜の終わりに

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    ネタバレ

    【観点別評価】文章表現☆4、展開☆2、作品としての質☆3~4、個人的嗜好☆4

    【総合評価】中盤までは完全に引き込まれる。しかし終盤、駆け足で物語を収めようとしたためやや消化不良に。☆3

     読んでいてここまで怖くなったBL小説は初めてかも。
     中盤までは「謎」パート。時折挿入される断片的な過去の不穏さや、攻の言動の不気味さもさることながら、何よりいちばんぞっとしたのは、受がホームレスに対して理由なき殺意を吐露する場面。とにかくおぞましいものを書くのが上手な方なので、この辺りは本当に素晴らしいと思う。

     終盤は「恋愛」パート(あまり適切な表現ではないけれど)。事件の真相は悲惨ではあるものの、

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    2013年05月22日
  • 彼は死者の声を聞く

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    450ページありますw
    出だしの食いつきができず、少し寝かせてしまいました。

    表紙とタイトルからして、その辺のBLとは違うだろうな、とは思っていました。
    てか、角川ホラーあたりならこのまま出せるんじゃないか?セックスシーンも、お耽美な雰囲気ないし、昔から同性のシーンもいやらしくなければ一般でもあったし。


    ただ、カッコウの卵の話とか、左目が死者をみるとか、いくつかのエピソードや設定は以前違う小説でよんだな〜というかんじで、そこは残念。このあたり、この作家の作品をいくつか見ればまた違った感想をみれるーでしょうかどうでしょうか。

    あと、いくつか回収できてないエピソードがあり、振ったままで終わ

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    2013年03月21日
  • クライ、くらい夜の終わりに

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    ネタバレ

     過去の出来事から、あまり友人も作らず、一人でいることを好む須田は、バイトと大学に追われる毎日を過ごしていた。
     ところが、そんなある日、「俺のこと、覚えてない?」と見ず知らずの学生から教室で声をかけられる。
     まったく記憶にないその男・寺岡に須田はすげなく「人違いだ」と答えたけれど、実は須田は子供の頃の記憶が一部かけてしまっている。
     おまけに、その後遺症のように毎晩、悪夢を見続けている。
     母親に聞いても何があったのかは教えてくれず、病院に行くことさえも止められることから、須田はその過去を取り戻せないままだった。

     そんな須田に冷たくあしらわれても、寺岡は人懐こい笑顔でやたらに構ってくる

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    2012年10月24日
  • クライ、くらい夜の終わりに

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    須田くんの魅力が伝わりにくく、寺岡くんが何故彼に執着するのか、それ程までに好きだと思えるのかが理由付けが薄い気がした。

    作品の雰囲気は好きでした。

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    2011年06月07日
  • クライ、くらい夜の終わりに

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    昏くて重くて、でもやめられないって感じで読んでました。佐田作品は3作目ですが、どれも受けがなかなか攻めを好きにならないパターンですねwこの作品では攻めの寺岡が罪の意識を持ちながらも須田を求めてしまうという彼の強い想いの裏づけになるような魅力が須田からあまり感じられなかったのが少し残念。ダークさを追い過ぎてエンドへの回収が覚束なくなってる印象もありました。カプとしてはまだこれからといった結末なので2枚の甘めなペーパーで救われました。他にもツッコミどころはありますが佐田さんの世界観は好きなので今後に期待です。

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    2011年05月18日