佐田三季のレビュー一覧
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ネタバレなんか微妙な感じで終わったけど、タイトル通りcry暗い昏い終わらない夜に終わりを告げる、小さくても優しい蛍の光でした。
受けが記憶喪失になるくらいの事件なので、かなりの覚悟をしないと読めない。しかし一回でよくないか(T-T)二日も…。攻めもあの事件がなかったら果たしてそこまで受けに執着しなかったんじゃないかなと思うけど、これもまた運命なのか。でも真相を知ってから改めて読むと攻めもよく手を出せたもんだなぁ怒。攻めザマァ展開は生ぬるかった…あえて自分がボロボロになってしまったほうが、こういう場合は精神的に救われるものと思うんだ。
そしていじめた側が何事もなかったかのように接してくるのが…ね。現実も -
購入済み
同性愛に対する壁を破るまでがテーマとゆーか葛藤とあがきが良く書かれてます。特に2本目の佐々木。1本目の渡部は割とすんなり行っちゃいましたが佐々木のバトルは結構切実とゆーか現実的とゆーか。ホモ嫌いもいわゆる同族嫌悪ってヤツで気づくのに時間かかりましたねぇ。国見がヤバいです、佐々木ご執心すぎでおかしい。。(笑)。ただ甘いだけじゃなく苦味も残りますが、まあ楽しかったかな。
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ネタバレ佐田さん2作目です。
前回がとっても良かったので期待値高すぎたのかも……。
とはいえ、とっても楽しく読むことができました。
トラウマに記憶喪失と、BLでも使い古されたこの設定を
どう消化するのかと読み始めたものの、序盤から受の
過去について何となく分かってしまう……。
そしてその過去に絡んでくる攻の執着っぷりが怖い。
執着攻とほだされ受を書かせたら、本当に凄い作家さん
だと思います。
受が過去にどんな眼にあったか知っておきながら、
強引に迫るという攻のアホっぷりが、何だか腹が立つ
といいますが、受じゃないけどぶん殴りたい衝動に
駆られます。
中盤までそんな感じで攻にイライラしてたんですが、 -
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ネタバレ【観点別評価】文章表現☆4、展開☆2、作品としての質☆3~4、個人的嗜好☆4
【総合評価】中盤までは完全に引き込まれる。しかし終盤、駆け足で物語を収めようとしたためやや消化不良に。☆3
読んでいてここまで怖くなったBL小説は初めてかも。
中盤までは「謎」パート。時折挿入される断片的な過去の不穏さや、攻の言動の不気味さもさることながら、何よりいちばんぞっとしたのは、受がホームレスに対して理由なき殺意を吐露する場面。とにかくおぞましいものを書くのが上手な方なので、この辺りは本当に素晴らしいと思う。
終盤は「恋愛」パート(あまり適切な表現ではないけれど)。事件の真相は悲惨ではあるものの、 -
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450ページありますw
出だしの食いつきができず、少し寝かせてしまいました。
表紙とタイトルからして、その辺のBLとは違うだろうな、とは思っていました。
てか、角川ホラーあたりならこのまま出せるんじゃないか?セックスシーンも、お耽美な雰囲気ないし、昔から同性のシーンもいやらしくなければ一般でもあったし。
ただ、カッコウの卵の話とか、左目が死者をみるとか、いくつかのエピソードや設定は以前違う小説でよんだな〜というかんじで、そこは残念。このあたり、この作家の作品をいくつか見ればまた違った感想をみれるーでしょうかどうでしょうか。
あと、いくつか回収できてないエピソードがあり、振ったままで終わ -
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ネタバレ過去の出来事から、あまり友人も作らず、一人でいることを好む須田は、バイトと大学に追われる毎日を過ごしていた。
ところが、そんなある日、「俺のこと、覚えてない?」と見ず知らずの学生から教室で声をかけられる。
まったく記憶にないその男・寺岡に須田はすげなく「人違いだ」と答えたけれど、実は須田は子供の頃の記憶が一部かけてしまっている。
おまけに、その後遺症のように毎晩、悪夢を見続けている。
母親に聞いても何があったのかは教えてくれず、病院に行くことさえも止められることから、須田はその過去を取り戻せないままだった。
そんな須田に冷たくあしらわれても、寺岡は人懐こい笑顔でやたらに構ってくる -
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