久世番子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お気に入り番子さんの新作。中学生時代を描いたと聞いて「私の血はインクでできているのよ」みたいな爆笑ものかと思ったら、これはちょっと違った感じだった。微妙な「女子」の対人距離のはかり方とでも言おうか「ああそういう事ってあったよなあ」と笑いながらもしみじみ身につまされる。
中学生って本当に大変だよねえ。せまーい教室社会の中で日々生きて行かなくちゃならない。ま、そのわりに大方の子は結構のんきに過ごしているものだとは思うけど。ハトちゃんは「全然イケてない」女の子だが、絵が好きなので大丈夫なのだ。
こういう感じは番子さんのどの作品にもにじんでいる。好きなものがあってそれを認めてくれる人や、一緒に楽しんでくれる人があれば、それで充分自分を肯定して毎日をやっていける。作者は絵を書くのが本当に好きなんだな。それがよくわかる。
中学生時代って、自分を思い返しても(昔すぎ?)今大学生の娘の時を考えても(これは最近だがあくまで推定)けっこうきついことはいろいろあった。それでも私は本さえ読んでれば幸せだったし、娘はピアノを友達にしていた。高校になったらずいぶん世界が広がって開放されて、楽しかったことしか思い出せない。娘もそうだと思う。だから時々つまらなさそうに歩いてる中学生の子を見かけると「もう少しの辛抱だよ」なんて言ってやりたくなったりする(向こうは「なんかオバチャンがじっと見てる」とさらに不愉快だろうが)。そんなこんなを思いながらちょっとしんみりしつつ読んで、最後のいつもの番子さんキャラ登場のご当地ものでやっぱり笑いました。 -
Posted by ブクログ
黒歴史開陳少女マンガ家久世番子の黒歴史開陳エッセイギャグマンガ。ちょっとくどい部分もあるけど、概ね面白い。特にエリマキトカゲは吹いた。ただ、ツッコミがいない分、もう少しボケと笑いどころを明確にした方がズバッとくるかな、と思った部分は何箇所かあった。著者の中二病、というより、全年齢病とでも言うべき、若者特有の自意識過剰と自己陶酔の現れの数々は、ほんとにひどい。そう、ひどい、と思いながらも、自分の中の押さえ込んでいた当時の黒い記憶が蘇ってきて、笑っていいんだがひきつっていいんだかわからなくなってきたりする。著者自身が底抜けに明るい性格なのか、なんだかんだ美化しちゃっていて、落とし所がポップになっちゃってるのが、個人的にはマイナス。福満しげゆきっぽい、ジメジメした陰湿さがあったら尚良かった。
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