氷川竜介のレビュー一覧
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3月31日で渋谷西武でやっていた「宇宙戦艦ヤマト全記録展」が終わりました。最終日に駆け込みで行ってきました。その展示の中で著者、氷川竜介個人蔵のヤマト浮上映像が供出されているのを見て、ほんとに好きなんだなぁと尊敬の気持ちでいっぱいです。だからこそATACの副理事長なんだろうと思います。庵野秀明が自分の幼少期に刻み込まれたコンテンツを次々リブートしていることに賛否両論ありますが、その活動も本書の著者のような仲間がいるからこそ加速度が上がっているのだと思います。この春からTVで始まるガンダムGQuuuuuuXの映画を見てきてIPが時代を超えるってこういうことなんだろうな、と思っていたところでした。
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Posted by ブクログ
細田守監督はご存知でしょうか?『時をかける少女』(2006年)、
『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』
(2012年)、『バケモノの子』(2015年)と三年おきに劇場公開
用の作品をコンスタントに作りつづけてきたアニメ映画作家です。
テレビ漫画やゲームキャラに依存する作品が多い中で、オリジナル
の原作・脚本でアニメ映画を撮り続けている、数少ない本物の作家
の一人です。
アニメといえばスタジオジブリの宮崎駿監督が有名ですが、宮崎監
督作品より、細田監督作品のほうが、個人的にはずっと好きだった
りします(『未来少年コナン』と『風の谷のナウシカ』は別ですが)。
細田監督と -
Posted by ブクログ
敵は、「特定個人」ではない。それも監督の「公共性への意識」にリンクしていることでしょう
本当の敵とは、相手と自分の「関係性」であったり、周囲との協調性であったり、あるいは時間という絶対的な尺度であったり、事と次第によっては、「自分の内なる闇」であったりする。場合によっては、「絶対的は時間」としても描かれる。それを克服するのが主人公たちの「決断と行動」であるという点には、驚くべき共通性が感じられます。繰り返し繰り返し語るべきもの、問題にすべきものでもあり、「普遍的な解」としての信念があるのでしょう
「理」のバランスでスジを通し、ドラマの「情」をビジュアルで巧妙にコントロールしている。映しださ -
Posted by ブクログ
あのガンダムの総監督がリアルタイムでTV版ガンダム〜劇場版の制作をしている頃のアツい語録がぎっしり。アニメの制作手法などのエピソードも満載。特にBGMを作曲家に発注するくだりの「彼の場合はもう別の星から来てる男にしゃべられてるって感じだったね」と音楽家に後述されるほどの富野氏の迫力が想起できるだけでガンダムファンは幸せな事だろう。絵ざま、音ざま、といった独特の造語を駆使してガンダムのコンセプトを語る様子など、もうハイテンションで、熱くて、クールな現代に足りないエッセンスが確実に感じれます。ちなみにニュータイプとは?との問いかけには、思考の相乗効果、拡大する洞察力、「誤解することなく理解し合える