あらすじ
『ウルトラマン』、『仮面ライダー』、『宇宙戦艦ヤマト』、『機動戦士ガンダム』――アニメ・特撮が混然一体だった1960、70年代「テレビまんが」から考える画期的メディア文化論
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Posted by ブクログ
3月31日で渋谷西武でやっていた「宇宙戦艦ヤマト全記録展」が終わりました。最終日に駆け込みで行ってきました。その展示の中で著者、氷川竜介個人蔵のヤマト浮上映像が供出されているのを見て、ほんとに好きなんだなぁと尊敬の気持ちでいっぱいです。だからこそATACの副理事長なんだろうと思います。庵野秀明が自分の幼少期に刻み込まれたコンテンツを次々リブートしていることに賛否両論ありますが、その活動も本書の著者のような仲間がいるからこそ加速度が上がっているのだと思います。この春からTVで始まるガンダムGQuuuuuuXの映画を見てきてIPが時代を超えるってこういうことなんだろうな、と思っていたところでした。IPの過去と現在を繋ぐキーマンの庵野・氷川世代であり彼らが、今めちゃくちゃ仕事しているってことをうれしく思います。そしてその世代の共通のプラットフォームが「アニメージュ」じゃなくてその一時代前のアニメと特撮が未分化だった「テレビランド」「テレビマガジン」だったという指摘は非常に刺激的でした。急に1975年、春のテレビマガジンで仮面ライダーストロンガーの隣にエメラルド色の勇者ライディーン(まだその名前じゃなかった…)についての読者の反応を探るような記事があったような記憶がよみがえりました。「テレビまんが」ユニバース、確かにすっかり忘れ去られている気がします。ジャンルの隔たりを感じていないことが現在の庵野秀明の大活躍の秘密なのだと思いました。この本、最後に行くにつれ興奮度上がってきます。