あらすじ
なぜ大ヒットを連発できるのか。アニメ・特撮研究の第一人者が、日本のアニメ産業に起こった「革新」を徹底解説。『宇宙戦艦ヤマト』から新海誠監督作品まで、アニメの歴史に不可欠な作品を取り上げ、子ども向けの「卒業するべきもの」を脱し、大人も魅了する「国民的文化」となり、世界中にファンを生み出す理由を明らかにする。
【目次】
第1章 日本アニメ史の”構造”
第2章 『宇宙戦艦ヤマト』の旅立ち
第3章 『機動戦士ガンダム』が起こした革新
第4章 スタジオジブリとアニメ受容の国民化
第5章 『AKIRA』と『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』
第6章 『新世紀エヴァンゲリオン』による拡大 ――アニメブーム再来、新時代の招来
第7章 『君の名は。』の衝撃 ――デジタル世代の台頭と新たな作家性
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Posted by ブクログ
アニメ・特撮研究家 氷川竜介氏による日本アニメの歴史を解説した著作。転換点として「ヤマト」「ガンダム」「ジブリ」「AKIRA」「攻殻機動隊」「エヴァ」「君の名は」を取り上げています。これらの作品をキャラクターやストーリーの面ではなく、作品の登場で前と後に何が変わったのか。何が受け継がれたのかなど商品性や構造にスポットが当てられています。「世界観」「作家性」など多くの蓄積から今のアニメを取り巻く環境が出来上がっていることが分かりやすくまとまっています。作り手と受け手の心が揃う事で前進してきたという点も納得。