佐野貴司のレビュー一覧

  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    地学やってなくても楽しく読めました!
    図表も多く、大事な所をまとめて振り返ることもできるような構成になっているのも初心者向けな気がします。

    二酸化炭素が増えたのも気温が上がってってるのも歴史的に急激な事で、人間も含めて急激な変化に対応しきれず滅んでしまう種があるかもというのに、環境問題の緊急性を感じました。

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    2025年05月13日
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    国立科学博物館地学研究部の研究員の先生がたによる、日本の気候変動の歴史の研究関する本。科学研究と一般市民の橋渡し役を担っておられる先生がたならではの、とてもわかりやすい説明でした。

    古今和歌集の入門書を読んでいて、日本特有の四季の変化に興味を持ち、その由来について知りたいと思い、この本を手に取りました。一方では、現在の地球温暖化の影響が、デリケートな日本の四季に今後どのような影響を及ぼすのだろうか、という危惧もありました。

    なるほど、古今和歌集に見られる日本の四季の多彩な変化というものが、どのような地質学的な時間変化のなかで形成されてきたのかが、大づかみに理解できました。

    現在の日本の四

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    2024年08月11日
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    この本が持っているレンズで見える世界、めちゃくちゃクリアだったです。「ブラタモリ」的な地形を見るレンズとノーベル賞の真鍋叔郎の「大気海洋結合モデル」的な大きなレンズの真ん中ぐらい…地球の中での日本列島の生成を目の当たりにしているようでした。使われる図表もシンプルでわかりやすく、また語り口調もやさしくて、海流の冷たさ温かさ、モンスーンの温度湿度も、体感できるような気がしました。読んだ後で著者チェックしたら科学博物館の先生たちだったんですね。日本の科学博物館って素晴らしい!って感想持ってしまいました。上野に行きたくなりました。COP27の議論も、こういうスタイルで伝えてもらえたら、もっと盛り上がる

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    2023年02月22日
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    ネタバレ

    なんか解像度がめちゃくちゃ上がってる。でも、言ってることは30年前とそれほど変わってない。ブレイクスルーがある時期ってそんなに多くないのかもしれない。

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    2023年01月01日
  • 海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史

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    地球科学に興味を持ったので読んでみた。
    岩石や分析の部分はあまり理解できなかったが結論が分かりやすく書かれていたので内容はわかった。
    全体を通して面白い内容で分かりやすく解説があり良かったです。

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    2019年04月22日
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    新生代の地球史と気候変動について、最新の研究結果をまとめている。

    火山噴火による二酸化炭素の増加、南極周極流の成立による氷床形成、珪藻やC4植物の繫栄による二酸化炭素の減少、チベット高原やヒマラヤの隆起によるアジアモンスーンの発生と浸食や風化の促進による二酸化炭素の減少、パナマ海峡の閉鎖によって北大西洋への暖流の北上が北極海の海氷や氷床を発達させたことなどによって、気候は変動してきた。第四紀の気候変動は、ミランコビッチ・サイクルによる日射量の増減で説明できる。

    日本列島においては、日本海の形成と対馬暖流の流入、その後の隆起や海水準の低下による対馬暖流の遮断によって気候は変動してきた。

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    2025年11月11日
  • 超巨大噴火と生命進化 地球規模の環境変動が大量絶滅と進化をもたらした

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     ビッグファイブ展の予習として購入。
     進化の前には絶滅がある。歴史上、五回発生した大量絶滅について、地球内で起きた火山活動に関連付けて前後の出来事を解き明かす。
     超大陸パンゲアの成立が、そのあとの生物の拡散に与えた影響(地球を一周する海流が存在しなくなったことの影響とか)など、考えもつかなかったお話が興味深い一方で、ともかくスケールが想像できないほどの火山活動の激しさ、苛烈さが印象に強い。
     人類がいま生きているのは、束の間のたまたまなのかもしれない。そんな気分にもなる一冊でした。

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    2025年10月31日
  • 超巨大噴火と生命進化 地球規模の環境変動が大量絶滅と進化をもたらした

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    約46億年の地球の歴史の中で、幾度となく起きてきた超巨大噴火。大量の火山ガスが硫酸塩エアロゾルを雲を作り、太陽光をさえぎり、寒冷化を引き起こした。
    あるいは、強力な酸性雨を降らせ、海洋の酸性化を招いた。
    またある時は、大量の二酸化炭素を放出し、超温暖化を起こした。全地球規模の環境変動は、5回の大量絶滅を引き起こし、そのたびに多くの生物が消え、新たな生物種が現れた。

    ある時代にあまり栄えていなかった生物グループが大量絶滅を乗り越えて次の時代に生き残り、空白となっていたニッチに進出することで一気に多様化するということか。

    でも、生物の進化が超巨大噴火とともにあることが不思議でならない。超巨大噴

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    2025年10月29日
  • 超巨大噴火と生命進化 地球規模の環境変動が大量絶滅と進化をもたらした

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     生物の大量絶滅に、最も大きく関わっているのは「火山の噴火」なのだと言われているが、どうも腑に落ちないので、この本を読むことにしました。私がイメージしていたのは富士山とかの噴火だったのですが、大量絶滅の原因として捉えられている噴火とは、ハワイやアイスランドよりもじっと多量のマグマを噴出した超巨大火山のことをいうのであり、例えばインドのデカン火成区は富士山4600個分、シベリア火成区は1万個分なのだからイメージする規模が違うのと、その噴火は100万年間も続いたというのだから、生物が絶滅するのも頷ける。
     この巨大な火山の噴火が起こることによって多くの生物が絶滅し、そのことが違う種類の生物に発展の

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    2025年10月01日
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    日本周辺の5000万年間の気候変動を、時間軸をギュッと圧縮して紹介してくれる一冊。スケールが大きい。地殻運動、日照、海流、気温、火山、モンスーンなど様々な要因があって、今の日本の豊かな四季があることを再認識できた。

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    2023年06月11日
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    現代が氷河期の間氷期で、今は氷期に向かっている最中なのに、なぜ温暖化問題が起きるのかと何となく思っていた。そこでこの本が読みたくなった。そもそもの知識が疎いので5000万年前からの解説はヘビーなのだが、日本に人類が渡来したあたりから面白くなる。地球の大きな変動の中で小さな気温差は問題ないのかと思っていたがそうではない。わずかな気温の変化で干ばつや飢饉があった。そして今のままの二酸化炭素排出が続けば、2100年までに1600万年前と同水準の気温になり益々台風やゲリラ豪雨が増え北極の氷が溶けて日本の平野は海に沈んでいくことになるのだ。今の子供たちが老人になった時に起きる問題だけれど、現実の生活を変

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    2022年10月11日
  • 海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史

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    地質学も気になるので手にとってみた。
    途中、岩石の話と、科学記号は
    やっぱり頭に入ってこなかった(泣)
    これが入ってこんようだと、
    この分野には進めないなぁ(泣)

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    2019年01月05日
  • 海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史

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    ムー大陸伝説から入って、この伝説の地質学的検証をする形で、地殻やらプレートテクトニクスやらを解説。

    最近の研究成果を織り交ぜてくれてるし、少し難解なところもあったけど、わかりやすく説明してくれてます。

    著者の専門と違うけど、モアイ像が体を揺すって歩いていたという伝説を伝説と紹介していたけど、最近、ほんとに揺すって歩いていたことが実験されたはず。歩くわけではなく、移動させてたんですが、左右に揺らしながら、進ませたようです。

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    2018年02月27日
  • 地球を突き動かす超巨大火山 新しい「地球学」入門

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    ネタバレ

     御嶽山噴火などどうしても個々の火山に目が行きがちな火山学。それよりもスケールの大きい研究についての本。
     プレートテクトニクス、プレートの沈み込みと火山の関係、溶岩プルーム、などについて学べた。
     プレートが沈み込むとき大量の海水がマントルに引きづりこまれそれが岩と混ざることで融点が下がりマグマが上昇できる、と。地球とはなんと不思議な星か。

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    2018年02月13日
  • 海に沈んだ大陸の謎 最新科学が解き明かす激動の地球史

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    先日のプレゼントでいただきました。 ありがとうございます。 久しぶりの紙本です。

    失われた、海に沈んだ、心惹かれる形容詞です。地球の謎は、まだまだ深く存在しているんだなぁ、と思いました。 ムーなのか、アトランティスなのか、はたまた、ジーランディアなのか。 きっと私は正解を、真実を知ることなく生を終えると思いますが、誰かがずっとこの研究を続けていってほしいなぁ、と思う。
    できれば、ずーーーーっと探していられる謎であるといいなぁ、と思うw 謎は謎のまま、というのが一つであるほうがロマンティックじゃないかと思う。だって追いかけるものがなくなったら、つまらないでしょう。

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    2017年08月01日
  • 地球を突き動かす超巨大火山 新しい「地球学」入門

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    現在活動中の火山は世界中に数多くあるが、1億年前には日本列島の何倍もの大きさの超巨大火山がいくつも活動していて、プレートテクトニクスによる巨大大陸分離の動力源になっていたらしい。

    それを探ることは、そもそもマグマはどのように生成されるのか(マグマは基本的に地表近くの地殻とマントルの境目でしかできない)、マントル対流はどうやって起きるか、地磁気はどう起きるか、何故反転するか等の疑問の解明につながるという。

    まだまだわかっていないことだらけのようだが、わかっていないことを知ることも面白い。

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    2015年09月09日
  • 日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか

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    献本で頂きました。
    日本は大陸と続いていた!
    温暖な気候だったり寒冷だったりを繰り返して今の四季折々の日本の気候が生まれたんですね。
    大陸から離れたから生まれてきた気候だとか。
    いろんな季節が楽しめる日本には5000万年もの歴史があるなんて初めて知ることも多かったです。

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    2022年11月25日