坂本敏夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教誨師からの死刑は『教誨師』で読んだので、今度は刑務官からの死刑についての本が読みたいなと思ったらこの本がヒットしたので読んでみた。
途中でいきなり物語(小説)が始まり、「?私は一体なにを読まされているんだ??」と混乱したが、小説自体は面白かった。改めてページを戻してこの小説の説明を読んだらドキュメントノベルであると書いてあり嘘でしょ!?と驚く。幹部(偉い人)がしょうもないとすべてがボロボロになっていくのがよくわかる。
刑務官という仕事の複雑さ(カウンセラーや教師的な役割と警備や執行者という相反する仕事を同時にこなす)や激務はもう少し改善されるようになればいいのにと思う。正直こんなに苦悩を抱 -
Posted by ブクログ
刑務所への関心
幸いにして、刑務所で過ごしたことはない。
行ったことはある。(ふふふ)
一般には縁遠いはずの刑務所だが、刑務官の話というのはなかなか聞く機会がない。
怪談話というより、刑務所のなかの姿を知るという意味では有意義ではないだろうか。
印象的なものがいくつかある。
若い人は永山事件など知らないだろうが、と著者は言う。
一般的にはそうかもしれない。
いやいや、法律を勉強していれば絶対にこの事件は知っているはずだ。
知らなければモグリだと教授は言っていたっけ。
この死刑囚と著者は会話をしていたというのが驚きだ。
これを機に死刑の基準が設定されたといわれているわけだが、なかなか、「事件 -
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試し読み
Posted by ブクログ
ビバ!少年院!!
って感じの本でした。
少年院紹介のページはまるで学校紹介だった。
各院ごとにけっこう違いがあるみたいです。
あと、少年刑務所に少年はいない!といったあたりは知らなかったなぁ。
筆者はわりと少年の更生を信じて社会の偏見などを否定する論調のようなのだが、一方で被害者感情を代弁するように処罰の甘さを批判していることとのバランスはどのように考えているのだろう?
まあ、その辺の見解を主張する本ではなくて、単純に逮捕(補導)された少年がどのような手続きを経て少年院及び少年刑務所に送られ、そこでどのような生活をするのかが分かりやすくフィクションのストーリーにのって書いてある本。
読み