坂本敏夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教誨師からの死刑は『教誨師』で読んだので、今度は刑務官からの死刑についての本が読みたいなと思ったらこの本がヒットしたので読んでみた。
途中でいきなり物語(小説)が始まり、「?私は一体なにを読まされているんだ??」と混乱したが、小説自体は面白かった。改めてページを戻してこの小説の説明を読んだらドキュメントノベルであると書いてあり嘘でしょ!?と驚く。幹部(偉い人)がしょうもないとすべてがボロボロになっていくのがよくわかる。
刑務官という仕事の複雑さ(カウンセラーや教師的な役割と警備や執行者という相反する仕事を同時にこなす)や激務はもう少し改善されるようになればいいのにと思う。正直こんなに苦悩を抱えて仕事をしているなんて想像もしていなかった。
清濁併せ吞むような、心身削って仕事してる人から見れば、そりゃ人権派団体はうざいだろうなと思った。
死刑というのは関わる人に凄まじい負担と傷を負わせて行われているのだな。
加害者と被害者の視点ばかりがクローズアップされがちだけど、関わる第三者(刑務官や教誨師など)の視点も忘れてはいけないなと思った。 -
Posted by ブクログ
刑務所への関心
幸いにして、刑務所で過ごしたことはない。
行ったことはある。(ふふふ)
一般には縁遠いはずの刑務所だが、刑務官の話というのはなかなか聞く機会がない。
怪談話というより、刑務所のなかの姿を知るという意味では有意義ではないだろうか。
印象的なものがいくつかある。
若い人は永山事件など知らないだろうが、と著者は言う。
一般的にはそうかもしれない。
いやいや、法律を勉強していれば絶対にこの事件は知っているはずだ。
知らなければモグリだと教授は言っていたっけ。
この死刑囚と著者は会話をしていたというのが驚きだ。
これを機に死刑の基準が設定されたといわれているわけだが、なかなか、「事件、判例」としてしか認識できないので、生の声を聞いたというと俄然興味がわくのだ。
消印のない葉書という話はたいそう不思議な話だ。
誰が知らせたのか、一体どうして。
単純に考えれば誰か刑務官が知らせたというのが一番現実的だが、そんな野暮なことはひとまずおいておいて。
立ち直るきっかけとなれば、まあいいじゃないかと思ってしまうのは、甘い考えだろうか。
本書に書かれたことがまるまる本当だと思っているわけではない。
不思議なことと言っても、多くは人の手が介在している場合が多いからだ。
しかし、著者が出会った受刑者の記憶というものはその通りであろうと思われるし、著者が感じた恐怖や感動も日常とは異なる世界の出来事として、受け止める必要はあるだろう。
抑圧された欲望や、無理解が起こした悲劇など、刑務所に集まる人々は多種多様だ。
現在は高齢化が進んでいるという。
また、生活できず、再び舞い戻るものもいるという。
そういた現実を踏まえながら、刑務所という世界に関心をもつためのスタートとして読んでみるのも良い。 -
Posted by ブクログ
ビバ!少年院!!
って感じの本でした。
少年院紹介のページはまるで学校紹介だった。
各院ごとにけっこう違いがあるみたいです。
あと、少年刑務所に少年はいない!といったあたりは知らなかったなぁ。
筆者はわりと少年の更生を信じて社会の偏見などを否定する論調のようなのだが、一方で被害者感情を代弁するように処罰の甘さを批判していることとのバランスはどのように考えているのだろう?
まあ、その辺の見解を主張する本ではなくて、単純に逮捕(補導)された少年がどのような手続きを経て少年院及び少年刑務所に送られ、そこでどのような生活をするのかが分かりやすくフィクションのストーリーにのって書いてある本。
読みやすい。分かりやすい。