囚人服のメロスたち 関東大震災と二十四時間の解放

囚人服のメロスたち 関東大震災と二十四時間の解放

759円 (税込)

3pt

4.0

1923年9月1日、巨大な地震が関東を襲った。横浜刑務所の典獄・椎名通蔵はそのとき、倒壊する建物に身を置く囚人たちの安全のため、世界初の完全開放処遇を決断した。条件は一つ、24時間以内に再び戻ってくること──。彼らの帰りを信じる看守とそれに応える柿色の服を纏う者たちの厚い信頼関係と、未曽有の災害に直面してなお人間らしさを貫いた人びとの姿を描く感動のノンフィクションノベル。

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囚人服のメロスたち 関東大震災と二十四時間の解放 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大正12年の関東大震災。甚大な被害を受けた横浜刑務所、火炎の迫る中、所長は囚人たちの安全のため、監獄法で定められた囚人の解放を命ずる。未曾有の大災害下、人の善が問われる感動作。

    筆者は元刑務官。囚人を解放したことが流言蜚語を招いたとし、本省から糾弾された所長、事件の真相を長年にわたり探究した結果が

    0
    2021年05月24日

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて古本屋で購入。間違ってなかった。

    関東大震災の折、横浜刑務所から24時間の時間指定を設け前代未聞の全囚人開放。これが大きなテーマなのだが、メロスは囚人の妹だった。この妹を軸に、えがかれているのは37歳の若き所長の生きざま。囚人に対し、ただ真摯に、更生を願いためにやっかみを買い果て

    0
    2023年03月01日

    Posted by ブクログ

    管理する人が素晴らしいから囚人たちの規範もあるのだろうけど、こんなことある?という思いが湧き上がるのを止められません。まるでファンタジー。悲しいけれど、性善説?はて?と首をかしげてしまうようなひねくれた世界にどっぷり浸りすぎなのでしょう。

    0
    2021年09月01日

    Posted by ブクログ

    坂本敏夫『囚人服のメロスたち 関東大震災と二十四時間の解放』集英社文庫。

    未曾有の大災害の中、究極の決断と人と人との信頼関係を描いたノンフィクション。

    こういう歴史の1ページがあったとは全く知らなかった。冒頭から関東大震災の迫真の描写が続く。当時の刑務所が煉瓦造りであったことを考えれば、如何に刑

    0
    2021年05月28日

    Posted by ブクログ

    1923.9.1 関東大震災時、横浜刑務所で囚人たちの安の為、完全解放処遇を決断した。

    囚人たちが、戻ってくると信じていなければできない決断であっただろうと思う。

    そして、彼らも24時間の解放の中、何を思い行動したのか…そのまま逃げるという選択もあったはず。

    災害に直面してなお、人間らしさを貫

    0
    2022年06月14日

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