橘川武郎のレビュー一覧
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160ページ程度なのに濃い内容である。
①再生可能エネルギーの主力電源化と諸課題について
②原子力発電においては、リプレースや使用済み核燃料問題に、政治家や官僚には2〜3年の目先の視野しかなく戦略も司令塔も不在という状況
③高効率な日本の火力発電技術の海外での運用
④水素やアンモニアの可能性など
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化学業界に今まで携わったことがない身としては、化学業界そのものや、ビジネスモデル、主要企業、業界がかかえる課題など知っておきたい情報が体系的に学べてよかった。
初心者の入門書としては非常にわかりやすくまとまっていた。Posted by ブクログ -
戦略的思考の上級編。
すごい人の、すごい理由を思考の観点から分析。
小倉氏の経営論を再度読み直しながら、課題発見の技術をパターン分類してくれる。
課題発見方法のパターン分類をここまで分かりやすく、かつ、その限界まで解説してくれる本に初めて会ったように感じる。(第2章部分)Posted by ブクログ -
日本の経営とエネルギー産業の専門家により、日本のエネルギー政策の問題点と提言をまとめたもの。世界中で脱炭素に向けて取り組む中、日本政府としての取り組みにはちぐはぐなところがあり、その問題点を論理的に述べている。わかりやすい。
「現在人類が直面する最大の危機は、今もって、貧困と飢餓である」p4
「S...続きを読むPosted by ブクログ -
意欲的に人生を送ってきたことがよく伝わってくる。安藤百福氏の話はともかく、本書の著者の百福氏のすごさを何とか伝えようとする「はしゃぎぶり」も読んでいて楽しい。論文や教科書とは違って、いわば「宣伝屋」と徹することへの苦心がうかがい知れる。Posted by ブクログ
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マーケティングと外部リソース、根本は理念。理念の表現が変わるケースが多い、と。まあ時代が激変するからね。Posted by ブクログ
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かなり前になりますが、野中教授が主催した社会人向けセミナーに参加したのですが、その事務局より送っていただいた本です。
本田宗一郎氏関係の本は「夢を力に」をはじめとして何冊か読んでいるのですが、やはり何度振り返っても刺激になりますね。 本書は、本田宗一郎氏の軌跡を辿ったうえで、知識創造理論の権威...続きを読むPosted by ブクログ -
グリコもなかなかに面白い。
明治らしい話でもあった。
しかし、戦前にも日本が世界進出していたとは思わなかった。
成功を主に取り上げてあるため、困難な時期の人間的な掘り下げも欲しかった。
中盤の経済学に寄せた考察は不要。Posted by ブクログ -
必読書、といっても過言ではない。
橘川さんといえば、エネルギーについてはもちろんですが
「電力会社」の研究においては他の追随をゆるさないくらい
かなり詳しく研究されている方。
経営史の編纂を行うほど
電力業界の現状をよく知る学者の一人。
かといって、御用学者ではなく、非常に客観的に業界を研究し...続きを読むPosted by ブクログ -
題名がやや衝撃的ですが、内容は東電に限らず日本の電力業界に関する考察です。歴史的、実証的な内容でフェアな内容で、読みやすい内容でした。新聞などで取上げられている事象がより理解しやすくなりました。Posted by ブクログ
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初心者には割と難し目の内容だった。ただ水素やCCUSが将来ゼロエミッションを達成するのに大事だと分かった。2050年に達成できるのかまだまだ分からないけど、自分達の世代でなんとか達成したいPosted by ブクログ
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第5次エネルギー基本計画を軸に、現在のエネルギー政策を概観しつつ、筆者の主張を展開。
再エネの課題に対する踏み込みが浅い分、原発、石炭火力への積年の思いが垣間見える。
石炭火力海外移転等は既に時代の大きな変化を感じるが、現在地点を知る上で有用。
◯第5次エネルギー基本計画2030年「原子力20-2...続きを読むPosted by ブクログ -
Phpから出ている、いわば、正伝。
そのためか、綺麗な面ばかり強調しすぎなきらいはある。
もう少し、人間身や苦悩にまで入り込んでも良いのではないか。
また、戦略の話は、自分の研究に寄せすぎ感はいなめない。しかし、なぜ事業部制なのか、は参考になった。
多角化すると、一人で見きれない。
そのため、事...続きを読むPosted by ブクログ -
「『想定外』とは、『想定を間違えていた』という意味であることを忘れてはならない」という言葉に非常に感銘を受けた。全くその通りである。その割には、意外と電力会社をフォローする立場であったことが残念。
ただし、米倉誠一郎との対談は面白かった。対談でここまで正反対の意見を言うことって久しぶりに見たという気...続きを読むPosted by ブクログ -
2011年9月の原発事故直後に上梓された電力経営史家による原発事故と対策を歴史的コンテクストを踏まえて述べた本。
発送電分離の問題点や日本電力会社の強みなど電力会社を是とするものは是とし、東電破綻も含めて非とすべき点は非と的確に整理されており参考になる。Posted by ブクログ