上村五十鈴のレビュー一覧
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購入済み
ほんわりとした余韻
自分の歩いている道に迷ったとき、ふと立ち止まりたくなったとき、星を眺め自身と重ねてそれを糧にしていく人たちの話がたくさん詰まった作品です。
読了後の温かな余韻が心地よくて読みきってしまいました。
実家の本棚に並べたいくらい大好きな作品です。
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Posted by ブクログ
涙が止まらん、あんまりにも、ストーリーが美しすぎて
文句なし、満場一致で、この『星の案内人』を私の本棚の、「殿堂入り」の段に移したい
星は常に人を見守り、人は星に願ってきた。見上げれば、そこにあるもの、それが星々
星に夢を見て、神話を紡ぎ、語り継いできた、人たちは
人間の歴史とは継承、バトンを後世の人らに渡し続けるコト。星に宿る「何か」は、ずっと、それを見続けてきたんだろう
誰か、何かに自分が見守られている、その安心感は人を成長させ、変化させていく
ストーリーのメインは、迷いやすい多感なお年頃のトキオくんだったけど、主人公は全ての登場人物だったんだな、と思える最終巻だった
トキオくんは、いきな -
Posted by ブクログ
あーーーー良かった!!
ほんとじーちゃんの勢い好き!!
星にまつわる話や神話はじーちゃんが作ったものではなく広く普遍にあるものなのに、
じーちゃんの中を通って血を通わすみたいな
そんな強い力を持っていたなぁと
人は互いに自分を相手に分けていってるんだという話が良かった
別に意図して相手の中に残ろうとしてのことじゃないけど、それはいつかにくる別れの日にきっと
その人を守るバリアになる
ずっと思っていた、人は大切な人との別れで心が壊れてしまわないように
たくさんの思い出で心をコーティングして守るんだなと
そのイメージに添うようでなんだかホッとした
もうちょっとページ数があれば良かったなぁと -
Posted by ブクログ
感想を書く前に、気になる事を一つ聞きたい
この作品、この3巻で完結じゃないですよね?
こっから、もっと面白くなりそうな、ストーリーの深みが増しそうな予感がするのに、あとがきを読むと、何だか、幕引きの言葉を上村先生は仰っているようだ
まだまだ、時央が少年としても人間としても大きく成長していく過程も見たかった、おじいさんのプラネタリウムで星の逸話に絡めた、含蓄のある人生の指針となりそうな話を聞きたかった
こんな面白イイ青年漫画が終わってしまうのは、実にショックだ
ただ、少し落ち着きを取り戻してから、完結巻である事を受け入れて、3巻を読み直すと、改めて、この『星の案内人』の良さをじっくりと感じられる -
Posted by ブクログ
笑えるでなく、心に強く鮮やかに残るって意味で「面白い」と言い切りたい青年漫画
捉え方、言い方、それが正しいのか、そこの自信はグラつくが、上村先生の組むストーリー、これが1巻目より奥行きが増した気がする。味にも複雑さが感じられるようになったからか、各々の読み手の解釈もまた、変化しただろう
どんな人生を歩んでいても、誰だって一度は夜空を見上げ、瞬く星に力を貰った事があるはずだ、きっと
星座ってのは、大きい意味で言えば、芸術作品だろうか。誰かと一緒に星を見上げた人が、果てない想像力を働かせ、点と点を線で繋ぎ、形を作り、そこから物語を生み、なおかつ、それを多くの人に伝え続けたのだから
星に関わる神話は -
Posted by ブクログ
ファンタジー感が滲む絵柄ではあるが、そのストーリーには浮ついた感がない一方で、気が滅入るようなリアリティさもない
ベタな言い方だが、手は届きにくい、けど、視線を自分の意志で変えてみれば確かにそこに“あってくれる”星のような、優しく、さりげない、人の傍にいてくれるだけの温かみを芯に秘めている話を描く漫画家だな、と思える作品
星座の逸話を、人それぞれの悩みを解決する術に絡めてくる点が非常に好ましい
掴み所のない、矍鑠としたお爺さんの、色々な経験をしてきたと感じさせる話し方、身振り手振りの端々に、素直に尊敬したくなる人生の先輩としての浅くない器を感じる事が出来る
どの話も、心に染み入ってくるが、上村 -
ネタバレ 購入済み
ハートフル
積もり積もったものがいつの間にか
心を重くしちゃったりしていて
こんな心を溶かしてくれるお店なのかな。
エチゴ君が感情的になるのが新鮮でした。