森田まさのりのレビュー一覧
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ネタバレ太尊が、ここまでひとつずつ技を覚えて
着実に強くなってきているところが
普段出鱈目なことをやっていても信頼できて
応援できるキャラな要因のひとつだと思う。
見事な勝利だったし、お節介をして出過ぎることはないけれど
スポーツマン同士、男同士で勝負をつけて渡嘉敷もすっきりした顔になれたし
その分マサさんが大人としてしっかりやってくれるし良い終わり方。
佐藤くんはシンプルに良い人だったし。
中島くんは相変わらず気の毒だったけれど。
笠先生の話が、まさかの空手の達人な上
さらにまさかの奥さんはでていっただけという展開が
読み切りながら流石で面白い。
協栄のくだりは、太尊も島袋さんも赤城さんも三人と -
Posted by ブクログ
ネタバレ成吉も非常にストイック。通じ合うものがありつつまだ高校生の立場の太尊だから言える事もあるわけで、2人の絶妙な関係性も良い。
次はプロのリングで会うかも、と成吉が言うのが、如何に太尊を信じているか、認めているかが分かる。
ヒロトはおバカだけれど、勝ち取るという発想に辿り着くのは男らしい。
プロだから千秋をすぐに守れない成吉と、落とし前がつけられる太尊。
成吉の復帰戦の時に迷った挙句太尊が選んだのがこれなのだ。
何故後楽園を使用できだのだろう。前に読んだ時はあまり疑問に思っていなかったが、特に説明もなかったようだ。
流石の太尊もプロ相手では押されるが、4分過ぎてもまだ立っていられる打たれ強さは -
Posted by ブクログ
ネタバレ太尊と向き合って、お前は怖くないのか、と思う葛西の
揺らぎつつある心境
からの戦い、そして決着。
俺のほうが強いと笑う太尊と、嫌な野郎だと言う葛西。
おてて繋いでの友情とは違うけれど
戦って通い合うものはあった。
この名闘を読んで「葛西の方が強い」しか感想が言えないのはあまりに浅慮だと思う。
走っている時に太尊が煙草を落とし、敢えて拾わない描写も良い。
こういう描写も、丁寧にはっきり描写されないと理解できない昨今の読者層からすると
よくわからない描写なのだろうが
こういう描き方こそ至高だと自分は思う。
ズタボロになったプライド、荒れた気持ちを抱えた日々、
また買ってしまった煙草とともに落とさ -
Posted by ブクログ
ネタバレ用高の喧嘩のシーンで道頓堀に極東の人間を蹴り落としたら、
モブの台詞が「今年阪神何位や思てんねん」なのが正に大阪で非常に面白い。
辰吉が親父さんへの義理は通すと言っているの普通に恰好良い。
友達のお父さんが亡くなったと聞いてわざわざバスで大阪まで来てくれるなんて良い友達だ。
多勢に無勢でも太尊が無双してしまうのではなく、
逃げつつ地の利で勝つというリアリティのバランスの取り方がうまい。
病院での留守番を決めるのに、問答無用でヒロトにやらせるのではなくて
ちゃんとじゃんけんしてくれる勝嗣と米示も本当に良い先輩。
ヒロトはそういう役回りだから仕方ないのだろうが
あれだけ殿と慕っている癖によく話