リンジー・フェイのレビュー一覧

  • 7は秘密
    「ニューヨーク最初の警官」の第2弾。
    「ゴッサムの神々」の続編です。
    1作目の勢いと熱気は健在。

    ティム・ワイルドは、小柄ながら頭の切れる元バーテンダー。
    兄のヴァルは大柄で町の顔役的な男。創設されたばかりの警察の分署長となっています。
    そのヴァルに強引に警察に入れられ、腕を証明したティムは、殺人...続きを読む
  • ゴッサムの神々 下
     面白かった!
     ティムとヴァルの確執(というか、一方的にティムがヴァルを憎んでいた)は、成る程、そういう事だったのか。
     そしてその、真相が判った後のティムの心境の変化、これは上手いなぁ。

     これを書いたのが男性作家だったら、とてもとても嬉しかったろうと思う。
     女性の性に対して、この話のような...続きを読む
  • ゴッサムの神々 上
     主人公・ティモシーの一人称で語られているが、それがこの物語には確かに一番の方法だと思わせる人物描写。
     マーシーがどうにも捉えどころのない人物に思えるけど、それはティムの目線で彼女を見ているからなんだろうな。
     また兄のヴァレンタインに対する気持ちもとても面白い。ティムはとても公平な人間で好感が持...続きを読む
  • ゴッサムの神々 下
    19世紀半ばのニューヨーク。
    創設されたばかりの警察で働く新米警官の奮闘を描きます。

    ティム・ワイルドは、殺人事件の捜査に当たりつつ、逃げてきた少女バードを下宿にかくまっている。
    下宿の女主人もバードを可愛がっていたが、その身に危険が迫る‥?!

    移民が殺到し、治安が悪化するニューヨーク。
    移民排...続きを読む
  • ゴッサムの神々 上
    ニューヨークの黎明期。
    創設まもないNY市警察の警官となったなったティムの遭遇した血まみれの少女。
    映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』の時代をシャーロキアンな女流作家が描く兄弟萌えミステリー。
    まぁ、あれですよ。
    序盤は序盤なんで煽るだけ煽りますね。
    スラングでの言い回しはスゴクカッコイイです。
  • ゴッサムの神々 上
    ゴッサムとはニューヨークのことで、19世紀に始まったあだ名。
    迫力ある歴史ミステリで、面白かったです。

    1845年、ニューヨークでバーテンダーをしていたティム・ワイルドは27歳。
    中背だがすばしこく、観察力に富んでいた。
    地道に金をためていたが、大火事で仕事も財産も失い、兄のヴァルに創設されたばか...続きを読む
  • ゴッサムの神々 下
    バードが健気でかわいいのとミセス・ベームとのやりとりが微笑ましい。
    壮大な兄弟萌えなはなしなんじゃないかと途中思うが、結果としてお兄ちゃんは弟がとても心配、弟はお兄ちゃんにコンプレックス。
    やっぱ兄妹も萌えじゃないか。

    あぁ、ヒロインはどうでもいいですね。
    このまま寅さん路線で毎回ヒロインにフラれ...続きを読む
  • 7は秘密
    歴史の重さ、共感させる主人公、読ませる物語。全てを差し置いて、キレ者でいかれてて歪んだ愛情を弟に注ぐ兄は大好物です!
    ヴァレンタインとジェレミーは翻訳ミステリ界の「兄」の双璧だと思うの。大好き。
  • ゴッサムの神々 下
    宗教対立、アイルランド系移民排斥などに揺れる19世紀半ばのNYで、創設間もない市警察の警官となったティム。
    血塗れのネグリジェ姿で売春宿から逃げてきた少女の証言から、大量の子供の遺体が埋められているのを発見するのだが…。

    ラスト40頁がとてつもなく面白い。
    そこに行き着くまでの事件も人間関係もNY...続きを読む
  • ゴッサムの神々 上
    激動のNYで、創設間もない市警察の警官になったティム。
    彼を警官に押し込み、自分はちゃっかり分署長に収まった兄への捻くれた愛情を微笑ましく思いながら下巻へ。