KPMG FASのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
完成原稿
ROICという合理的な「数値のモノサシ」と、泥臭い「経営の現場」の断絶を浮き彫りにする一冊。
単なる「選択と集中」の掛け声に終わらず、事業ポートフォリオをどう組み替えるかという実戦的な論理構成は、迷える経営層への強力な補助線となる。特に、利益重視へのシフトやEVAの導入など、ボリューム至上主義からの脱却を説く理論の美しさは、コンサルティングの真骨頂と言える。
しかし、理論が精緻であればあるほど、現場に漂う「踊らされている感」は拭えない。ESG評価や見積もりの恣意性といった数値の不確かさを抱えたまま、最後は誰が「ケツを拭く」のか。ゲームの盤面を眺めるだけでは到達できない、事業の当事者としての覚悟を問われる読後感。
理論を盲信するのではなく、その限界を知った上で、自社の価値を再定義するための「冷徹な道具」として使い倒す。そんな実務家としての矜持と、批判的視点を維持しながら読み解くべき、硬派な実践書。 -
Posted by ブクログ
最近社内でもROICという言葉が行き交い始めたので、勉強のために購入。
【ざっと内容】
タイトル通り、ROIC経営を進める上で知っておくべき初歩的な内容から勝つよのメリット・デメリット、実際の活用方法まで網羅的に説明。
【こんな人にオススメ】
・ROICって何?って人
・経営者及び経営に近い立場にいる人
【感想】
全体的に分かりやすかった。真面目に初歩的なところから、図を使って解説してある。ROICのみならずROEやフロー指標のプロコンも綺麗にまとまっていた。ROICについてこれから勉強する人にはオススメ。
一方でビジネス書として面白み自体はあまりなく、淡々と読み進める感じ。 -
Posted by ブクログ
CVCについてサラッと勉強するのに丁度いい。
CVCとは、不確実性の高い事業(イノベーションの源泉)を複数管理することで、地の探索と知の深化を両立させ、イノベーションを創発する仕組み
◯投資タイミング
・シード: シリアルアントレプレナーが好まれる、技術の目利きができれば可能
・アーリー: プロトタイプ完成、量産化への資金ニーズ。大企業へ技術を提供し、ライセンスフィー・ロイヤルティを払う。
・ミドル: 運転資金、追加設備需要。大企業は事業リソース提供や協業。
・レイター: フリーcash flowプラス、いつIPOしようか。大企業は財務リターンを狙う。
◯リターン
・戦略: 技術、情報といった経営資源のの獲得
・財務: キャピタルゲイン
・戦略リターンを追求し、結果的に財務リターンを得る
◯投資領域
1. 補完性: 自社製品への需要、または供給力が上がる
2. 代替性: 競争関係にあり、成功するとこちらが食われる
3. ディスラプティブ: 将来的に競争力が上がるかもしれない、でも読めない領域
・集中すべきは3
・一番は技術
◯ポートフォリオ
・M&AのようなIRR等の投資基準は合わない。
・分散投資し、ポートフォリオ全体での投資回収倍率を見るべし