鈴木宗男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アメリカの映画監督、オリバー・ストーン氏がプーチン大統領にインタビューするテレビシリーズが書き起こされて書籍化されたもの。ストーン監督は3回モスクワに行き、何日にも渡ってあらゆるテーマでプーチンから本音・説明を聞き出そうとする。インタビューが行われたのは2018年ごろだから、コロナやウクライナ戦争の前である。
ストーン監督はそもそもかなりリベラルな考えを持っている。それでももちろん中立な立場を意識してインタビューしている。彼は自身がベトナム戦争に従軍した経験や、ロシアに亡命したスノーデン氏を題材にした映画を作っている。
本書を読んでつくづく自分は、西側視点のメディアに影響を受けていたことを実感した。入ってくる知識はアメリカ的正義に偏りがちで、確かにロシアの言い分を公平に伝える報道はほとんどない。
プーチン氏の受け答え(主張)は一貫していて論理的である。過去の国際関係の経緯を把握していて、アメリカやNATOのやり方の批判はするが、本当は周辺国と協力してやっていきたいという意図がはっきりとわかる。また、今後どうすべきかというアイデアが明快である。
現在もウクライナ戦争で双方言い分があるとは思うが、どうしてもロシアは悪、敵、ウクライナかわいそう、という世論に導かれがちである。もちろんロシアの主張を鵜呑みにすることはできないが、彼らの行動や思想の背景を理解するのにとても役立つ書籍だ。ちょっと難しいが、一読の価値はある。 -
Posted by ブクログ
「今まで得た資産のことは問わない。だから今後、政治には口を
出すな」とオリガルヒ(新興財閥)を集めた円卓会議で凄みを利かせ、
未払い賃金の支払いに同意する書類になかなかサインをしない
オリガルヒに「君のサインがまだのようだが?」と脅してサインさせ、
野党が提出した文書を目の前でビリビリにする。
かと思えば、楽しそうにワンコと戯れ、どこかぎこちないけどピアノを
弾いてみせ、テニスや乗馬や釣りをしている姿を公開し、バイカー・
ギャングを従えて大型バイクで夜の街を疾走する。
突然、ロシアのトップになってから色んな顔を見せて私を魅了する
プーチン大統領。本書は映画監督オリバー・ストーンが断続手に
ロシアを訪問してプーチン大統領にインタビューしたドキュメンタリー
の書籍版。
先日、BSで放送があったので録画して少し見た。毎年恒例の「プーチン
さんが国民の質問になんでも答えてくれるよ」(こんな名称ではない)
というテレビ放送でもそうなのだが、この人は本当にメモを見ずに
日付やら数字やらがスラスラと口から出て来るんだよな。
ドキュメンタリーは昨年アメリカで放送された後、「ロシアのプロパ
ガンダだ」との批判が多かったようだ。しかし、プーチンが語る内容
は同じ事象でもロシアの立場から見た分析になっているのだろう。
私はアメリカの行動がすべて正しいとは思わない。どちらかと言えば
アメリカには批判的だと思う。なので、ロシアの立場(プーチンの
思想?)から世界を見るとのオリバー・ストーンの手法は面白かった。
ソ連が崩壊し、何もかもがガタガタになったロシアを立て直したのは
プーチンの功績だと思うし、「強いロシア」を再建し国内に希望を
与えたのも彼だった。
それでも、本書でプーチンが語っているすべてを鵜呑みには出来ない。
誰だって自分を、自国を正当化したい。それはプーチンだって同じだ
ろうと感じた。
そして、彼はあまりにも長く権力の座に留まり過ぎてしまったのでは
ないかとも思う。
今月、ロシアでは大統領選挙が行われる。やっぱりプーチン続投と
なるのだろうな…って感じだ。
閣下、辞め時を見誤なってないだろうか。まぁ、表舞台からプーチン
閣下が姿を消したら、それはそれで寂しいのだが。
西側(アジアではない)の視点に偏りがちな日本だからこそ、本書は
違った視点で世界を見る参考になった。
尚、4月にはドキュメンタリーのDVDが発売される模様。クレムリン
内の映像とかあるんだよな。買うか…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ鈴木宗男。知っている方は知っていると思うが、この方同業者(政治家ね)の間では優秀な政治家と言うことで有名なのだ。あの小沢一郎さんが宗男先生のパーティーの時(だったかな)喜色満面で握手してらした。
今は何をしてるの?って方。どうも鈴木宗男先生は冤罪で実刑判決を受け、公民権停止処分(つまり選挙に立候補できない)ということで浪人中である。そして彼がボスの政党・新党大地は娘の鈴木貴子議員(民主党)が現在議席を持っている。
鈴木先生がどうしてそんなに有能なのかというと、所謂、偏差値秀才でない(拓殖大学出身)「地頭がいい」政治家でかつ実行力もあるからである。
彼はド田舎の北海道足寄町出身であり「地元を守れず、国が守れるか」と言い切るのにも関わらず、選挙では票に結びつかない、「外交(彼の場合、北方領土の返還)」に人生を掛けている政治家なのだ。
彼の言動から、多数の優秀さが見られる。まずメドベージェフさんが北方領土に来たときは、彼に「ようこそ日本の領土にこられましたね」と日本の首相が言うべきだった、と言い、今ではすっかり売れっ子作家になった、佐藤優さんの才能を見出して、北方領土問題をここまで進展させた、本当に国益の事を自他ともに考えた政治家である。
彼の北方領土返還計画はこうだ。「一億円貸しといて、即座に一億円返せというのは酷であるので二千万円、五千万円返せ、すなわち歯舞・色丹諸島、次いで国後・択捉島と返してもらうのが筋」だと主張する。
こんな宗男先生、真面目なのに何で捕まったの?という理由は別の著書に詳しく書いてあるが(「汚名 国家に人生を奪われた男の告白」・鈴木宗男著)、やり手すぎて(厚労省の村木厚子さんと同じパターンだよ)外務省内部から、あることないこと当局にリークさせられて訴追されたとのことだ。
そんな彼には佐藤優先生の他、地元足寄町が生んだ天才歌手・松山千春さんも彼の大ファンであり、松山さんは「鈴木の応援するならファンを止める」と言われても「じゃー止めろよ」というくらい心酔しており、2011年鈴木先生が収監中の新党大地の例会では、二人が参加者に土下座して回った、というくらいの人物である。鈴木宗男先生は。
そんな鈴木宗男先生いまロシアにこう提言したいという。「いま、貴国はクリミア問題で「覇権主義だ」「領土の拡大を狙っている」という批判を受けている。それを跳ね返すには、北方領土問題を進展させるべきだ」という正鵠を得ているものだ。
これ以上、内容を書くとネタ晴らし過ぎになるので書かないが、鈴木宗男先生は一刻も早く選挙に出られて、また以前のように頑張って頂きたい。
鈴木先生はこう述懐する。「収監、重病(鈴木先生は胃癌で手術を受け選挙に出られなかったことがある)、浪人」の3つを経験すると、恐いものなしになるという。鈴木宗男先生が選挙に立候補できるのは2017年4月。その時を国民全体で心待ちにしよう。大野が書いた拙いブログで、宗男先生の凄さが分からなかった人や、宗男先生ファンの方も是非本書を取って欲しい。よろしくお願いします。宗男先生、何だが私と同じ匂いがしますね! -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画監督のオリバー・ストーンが2015年から2017年にかけてロシアの大統領プーチンに対して20時間以上のインタビューをおこない、テレビで放映されたそうである。
この本はそのインタビューを活字化したものである。
ニュースで伝えられるプーチンの発言は断片的であり、独裁者であるとかタカ派であるとか、あるいはアメリカからみて敵国のボスという解り易い役割を割り当てられているようにみうけられる。事実、ウクライナへん侵攻ひとつとってみてもやっていることは悪役のそれである。悪役が悪をなすとき悪役は白昼堂々やるだろうか?悪行が万が一成功しても、後々糾弾されるのは目にみえているのではないだろうか?
プーチンが堂々としているのは悪役だと自分ではおもっていないからである。むしろCIAやFBI、ネオコンなどの勢力はひっそりと裏で過激派組織を結びつき、ウクライナを操り、暗躍する。
インタビューを読む限り、プーチンがアメリカの二枚舌外交に手を焼いている様子がよくわかる。
また毎日、柔道の稽古をし、体を鍛え、規則正しい生活をおくるプーチンは国民が望む強いロシアそのものなのかもしれない。ロリア側からみた世界観とウクライナからみた世界観、アメリカからみた世界館がみなちがうことをまずは知っておくべき必要がある。 -
Posted by ブクログ
オリバー・ストーンの質問に答える形で、ロシア大統領としてのプーチンが回答するインタビュー集。
プーチン自身のプライベートな内容はほぼ話はされず、外交と内政、経済について語られる。
メディアで目にしているロシアのイメージは、プーチン自身によると「アメリカの内政における駆け引きの材料としてのロシア」であって実際とは異なる、という主張を繰り返すプーチンは、意外と「外からどう見られているのか」を気にしているようにも感じる。
外交で行われていることで表に現れて報道されているのは1/6程度、となるとほとんど見えないということで、この見えないことが正しいことと捉えているのか誤っているので正す必要があると考えるのか、このあたりよくわからなかったのが残念。