【感想・ネタバレ】外交の大問題(小学館新書)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

鈴木宗男。知っている方は知っていると思うが、この方同業者(政治家ね)の間では優秀な政治家と言うことで有名なのだ。あの小沢一郎さんが宗男先生のパーティーの時(だったかな)喜色満面で握手してらした。

今は何をしてるの?って方。どうも鈴木宗男先生は冤罪で実刑判決を受け、公民権停止処分(つまり選挙に立候補できない)ということで浪人中である。そして彼がボスの政党・新党大地は娘の鈴木貴子議員(民主党)が現在議席を持っている。

鈴木先生がどうしてそんなに有能なのかというと、所謂、偏差値秀才でない(拓殖大学出身)「地頭がいい」政治家でかつ実行力もあるからである。

彼はド田舎の北海道足寄町出身であり「地元を守れず、国が守れるか」と言い切るのにも関わらず、選挙では票に結びつかない、「外交(彼の場合、北方領土の返還)」に人生を掛けている政治家なのだ。

彼の言動から、多数の優秀さが見られる。まずメドベージェフさんが北方領土に来たときは、彼に「ようこそ日本の領土にこられましたね」と日本の首相が言うべきだった、と言い、今ではすっかり売れっ子作家になった、佐藤優さんの才能を見出して、北方領土問題をここまで進展させた、本当に国益の事を自他ともに考えた政治家である。

彼の北方領土返還計画はこうだ。「一億円貸しといて、即座に一億円返せというのは酷であるので二千万円、五千万円返せ、すなわち歯舞・色丹諸島、次いで国後・択捉島と返してもらうのが筋」だと主張する。

こんな宗男先生、真面目なのに何で捕まったの?という理由は別の著書に詳しく書いてあるが(「汚名 国家に人生を奪われた男の告白」・鈴木宗男著)、やり手すぎて(厚労省の村木厚子さんと同じパターンだよ)外務省内部から、あることないこと当局にリークさせられて訴追されたとのことだ。

そんな彼には佐藤優先生の他、地元足寄町が生んだ天才歌手・松山千春さんも彼の大ファンであり、松山さんは「鈴木の応援するならファンを止める」と言われても「じゃー止めろよ」というくらい心酔しており、2011年鈴木先生が収監中の新党大地の例会では、二人が参加者に土下座して回った、というくらいの人物である。鈴木宗男先生は。

そんな鈴木宗男先生いまロシアにこう提言したいという。「いま、貴国はクリミア問題で「覇権主義だ」「領土の拡大を狙っている」という批判を受けている。それを跳ね返すには、北方領土問題を進展させるべきだ」という正鵠を得ているものだ。

これ以上、内容を書くとネタ晴らし過ぎになるので書かないが、鈴木宗男先生は一刻も早く選挙に出られて、また以前のように頑張って頂きたい。

鈴木先生はこう述懐する。「収監、重病(鈴木先生は胃癌で手術を受け選挙に出られなかったことがある)、浪人」の3つを経験すると、恐いものなしになるという。鈴木宗男先生が選挙に立候補できるのは2017年4月。その時を国民全体で心待ちにしよう。大野が書いた拙いブログで、宗男先生の凄さが分からなかった人や、宗男先生ファンの方も是非本書を取って欲しい。よろしくお願いします。宗男先生、何だが私と同じ匂いがしますね!

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2016年04月06日

Posted by ブクログ

鈴木宗男が現在ある外交問題に迫った一冊。

当然北方領土問題がメインになるものの、より深く知ることができた。
また、彼の生い立ちや過去の実績を知ることもできて良かった。

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2017年01月22日

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