赤坂英一のレビュー一覧

  • 最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生

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    毎度毎度赤坂英一さんの取材力と筆致には感服してしまう。田代、高木由一、ボイヤー氏が魅力的に描かれ名前しか知らなかった人物に少し触れられたのも大収穫。田代の苦悩や努力が報われてほしかった…。

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    2018年09月28日
  • 最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生

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    大洋ホエールズ最後の強打者にして、横浜ベイスターズの監督代行、湘南シーレックス(かつてのベイスターズの二軍)監督などを歴任した田代富雄。

    現役時代は滞空時間の長い美しい放物線を描くホームランを、幾度となくハマの夜空に打ち込んだ。

    朴訥で激しい自己主張をしない田代だったが、元大リーガーの名三塁手クリート・ボイヤーの懇切丁寧なアドバイスにより、その才能を開花させる。ボイヤー帰国後は、その後継者としてサードのレギュラーを勝ち取る。

    引退後は指導者として、今や球界を代表する強打者を何人も育て上げた。
    金城龍彦、内川聖一、村田修一、吉村裕基、下園辰哉、梶谷隆幸、そして、筒香嘉智。
    皆が異口同音に答

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    2016年12月30日
  • 失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち

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    1989年選抜高校野球の決勝戦、上宮(大阪)vs東邦(愛知)の衝撃的な結末をご記憶の方も多いと思います。2-1と上宮の1点リードで迎えた延長10回裏・東邦の2アウトランナーなしからの逆転サヨナラ優勝。実況のアナウンサーが「サヨナラ!あまりに可哀想!」と絶叫し、当時上宮キャプテンであった元木氏(元巨人)がひざまずいていてしまっていた姿が衝撃的でした。
    この試合に関わった上宮、東邦の両チームの選手や監督がどのような野球人生を辿ってこの試合に臨むことになったのかを丁寧に描きます。甲子園に出場できる球児の多くは小学校から全国レベルで活躍することが多く、小学校、中学校でのライバル関係のまま甲子園に至るま

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    2016年05月07日
  • プロ野球「第二の人生」 輝きは一瞬、栄光の時間は瞬く間に過ぎ去っていった

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    綿密な取材に裏打ちされた描写に、登場人物のその時その時の状況がありありと想像できる。それで、それで?と読み進めるのがあっという間だった。クロスオーバーの編集も見事。前田幸長や入来祐作の人柄に惚れるわ。

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    2016年01月04日
  • プロ野球「第二の人生」 輝きは一瞬、栄光の時間は瞬く間に過ぎ去っていった

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    2002年日本プロ野球、原辰徳監督のジャイアンツが日本一となる。この年のジャイアンツに在籍していた4人の選手は、やがてチームから戦力外を通告され、第2の人生をスタートさせる。

    入来祐作、前田幸長、福井敬治、小野剛。スターではない彼らは試行錯誤を続け、再び偶然に野球界で巡り合う。野球によって辛い仕打ちを受けながら、結局、野球を捨てて生きることができない。それがプロ野球選手としての本能なのだろう。

    元プロ野球選手の第2の人生として、小学生への野球指導に需要があるのが意外。

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    2015年10月23日
  • 最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生

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    田代さんが ドラムを演ったあと ギターに転向し 最初にマスターした曲は「ときには母のない子のように」( ´ ▽ ` )ノ

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    2013年09月05日
  • プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

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    プロ野球の二軍という、日の当たらない環境を著者が丹念に取材したストーリー。
    その中でも二軍監督を中心に、現代の若者への指導姿勢など、普段語られない状況が綴られている。

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    2013年01月26日
  • プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

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    水上善雄と中田翔のくだりを読んで、この二人が大好きになった。
    決してスポットライトのあたる立場ではないが、育成の場の責任者の役割を果たす監督の存在の大きさがよく理解できた。

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    2012年09月23日
  • プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

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    “著者謹呈”の一冊を再読。書かれていることのすべてが真実かどうかはノンフィクションには常につきまとうことなので記述を避けるとしても、こういう切り口で野球を語る方法には興味深さを感じます。著者と親交の深い川相氏が中心かと思いきや、尾崎で始まり尾崎で終わる、これは肩入れせざるを得ないでしょう。

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    2012年06月23日
  • キャッチャーという人生

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    プロ野球において、キャッチャーは陽に当たらないポジション。古田敦也や野村克也ほどの存在感を発揮するキャッチャーは一握り。

    そんな地味なポジションの中でさらに地味な選手たち、達川光男・山中潔・村田真一・大久保博元・谷繁元信・里崎智也へのインタビュー集。彼らのキャッチャーとしての挫折と栄光が浮かび上がる。

    改めてキャッチャーというポジションは苦労もケガも多く、おいしいところはピッチャーが持って行ってしまう損な役割だと思う。野球少年がこの本を読むと、キャッチャーだけはやりたくないって言うだろう。それでもキャッチャーにこだわった彼ら6人の人生は味わい深い。

    特に、山中潔氏。現役時代は正捕手になれ

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    2010年01月04日
  • 失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち

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    野球の本なら赤坂英一さんの著書が一番好き。こちらは89年上宮高の宮田投手という存じ上げぬ方がメインに書かれており、あまり好きでない元木や種田の話がちらほらと、そこまで読書欲をかられたわけではないが開いてみたら知らぬ方の話でもなんと興味深いことか。
    当時の高校野球の指導のあり方が完全に前世代のそれで驚いた。宮田投手、不遇が重なりなんともいえないが高校当時の不遜な態度など讃えられないとこもあるが野球が好きで自らダイエー球団に手紙を書くなど気になってしまうではないか。

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    2024年01月08日
  • プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

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    面白くて一気読みしてしまった。
    一軍で使える選手を育てるという任務を遂行する上での努力や苦悩がよく理解できた。
    上司が部下を育てるという構図は一般のサラリーマンでも同じなので、読みながら自己投影できる人も多いのではなかろうか(特に、部下を育てる立場のマネジメント層の方とか)。
    自分はどちらかというと現役選手に近い年齢なので、上司世代の方々の期待に応えないとなあという気持ちになりました。

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    2023年11月28日
  • プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

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    スポーツで練習が大切な意味がよく分かった。

    打ち方の理論があって、それに向けて努力をする。
    ただスポーツだから本能レベルの感覚にするには、練習しかない。
    ただその量が半端じゃない。
    やっぱり一部の選手、チームやコーチに徹底出来る人は一握りだと思いました。
    広島やヤクルト、西武からどんどん若い良い選手が出てくる理由がよく分かりました!

    僕も基礎練習をする習慣を身につけて、
    本能レベルでプレイ出来ることがあるべき姿だと思い、頑張ろうと感じましたー

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    2022年10月06日
  • 最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生

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    地味な選手という印象しかなかったが、なぜか気になる打者だった。
    2軍監督から1軍監督代行になったあたりの苦悩はマネジメントの立場で共感できた。
    上に支える身は優れた打者も同じなんだな、と。

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    2016年08月22日
  • キャッチャーという人生

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    野球が好きで、高校までは見るだけじゃなくやる側にも身を置いていた僕にはたまらない一冊だった。自分は主に外野だったし、現役当時はそれほど熱心じゃなかったから何とも思ってなかったけど、客観的に野球を観るようになってから「色々と頭を使うキャッチャーが一番面白いよな」とは常々感じていたので、名選手たちの逸話や体験談を交えて語られる捕手としての生き様は読み応えがあった。
    ちなみに横浜ファンなので、「今日は遅いからここまで読んだら寝よう」って思ってたところで谷繁が出てきて困った。当然のように夜更かしした。

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    2016年02月08日
  • プロ野球 二軍監督--男たちの誇り

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    プロ野球の二軍監督にスポットライトをあてた一冊。
    出てくるのは水上、片平、山崎立翔、川相昌弘、高橋慶彦ら。

    アメリカのファームみたいに主に結果のみという世界とは異なり、日本の二軍監督は選手育成と人間形成の両面を担わないといけない分、大変だろうとは感じていたけど、実際想像以上だった。

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    2015年04月22日
  • キャッチャーという人生

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    文字通り、プロ野球のキャッチャーにスポットライトをあてた一冊。

    野村、古田は割と語りつくされてる感があるけれど、ここで出てくるのは達川、山中、村田真、大久保、谷繁、里崎。
    自分がプロ野球をよく見てた頃の選手なので、どれも面白かった。
    一番印象に残ったのは何球団も渡り歩いた控え捕手で、指導者としては里崎を育てた山中。

    意外だったのは、90年代にレギュラーを争っていた村田真と大久保が、単なるライバルを超えた盟友であったということ。
    巨人が常勝を宿命付けられたチームで情報交換が必要という面もあったみたいですが、それ以上に彼らの人間性によるところが大きいのかと思った。

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    2015年04月22日
  • 最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生

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    オバQ、大洋。何もかも懐かしい。◆それにしても愛のない親会社は…◆松原のホエールズで優勝したかったというのは名言。

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    2020年07月27日
  • キャッチャーという人生

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    正直、このライター自身の視線や目線が癇に障ることもあった。一流とは思えない文章、語りだと思ったが、広島の人脈なのか、当事者から話を引き出すのはさすが元記者。ライターの人脈によって書くことができた話なので貴重な話で興味深かった。個人に寄った視線の方がこのライターさんの場合はいいのではないかと、勝手に上から目線w
    (敬称略)シゲや村田の当たらなかった所に光を当ててくれて読み応えあり。

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    2014年03月25日
  • 最後のクジラ――大洋ホエールズ・田代富雄の野球人生

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    田代富雄。大洋ホエールズに入団し、ホームラン打者として活躍。ゴツイ顔と「オバQ」というニックネームで人気を集める。現役引退後もコーチとして大洋、横浜球団に在籍する。

    はっきり言って、単行本1冊で紹介するほどの実績や人気を持ったスーパースターではないし、遠慮がちで地味な性格。なぜ、この人を取り上げたのか不思議だ。しかし、読んでいるうちに、だんだんとわかってきた。

    田代選手の引退後の経歴を追うことで、現在の横浜ベイスターズという球団がいかにずさんな経営で、監督だけを変えればなんとかなるという安易な考えしか持っていなかったことがよくわかる。

    シーズン中、球団は監督をクビにして、二軍監督だった田

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    2014年03月14日