八束澄子のレビュー一覧

  • 団地のコトリ
    主人公は中学3年生の女の子。

    話の進む中で、主人公の正直な気持ちが差し込まれているところが良いなと思いました。
    バレー部で一番背が低い美月が背の高い後輩に対する嫉妬心、仲間外れにされた親友の気持ちが分かるのに声をかけられない迷いなどです。
    実際に自分がとる行動や発する言葉と、内心の正直な気持ちは同...続きを読む
  • 団地のコトリ
    じいさんが悪人だったらどうしようと思ったが杞憂だった
    出てくる人皆キリスト教的価値観を持っていたのは意外
  • 明日につづくリズム
    湊かなえ氏のエッセイで知った本書。湊かなえ氏と同じく因島出身の作家・八束澄子氏の作品。因島出身の音楽ユニット・ポルノグラフィティの歌詞や曲に刺激や勇気をもらいながら、悩みつつ成長する中学3年の女子2人が主人公。
    「青少年読書感想文全国コンクール 中学生の部」の課題図書でもある。
  • 明日のひこうき雲
    この本の主人公は「遊」という女の子で、「遊」の家族の話を知っていく上で、こんな家族もあるんだと気づいた。
    この本の登場人物は、どの子もとてもかわいくて、私が一番いいなと思ったのは「キンちゃん」という男の子だ。まっすぐなところとかがすごいいいなと思った。いろんなことが起こる中で、主人公の「遊」の気持ち...続きを読む
  • 明日につづくリズム
    久しぶりに素敵な読後感を味わえた。一言で「思春期」とまとめるのは簡単だけど、島に住む中学3年生ならではの悩みや葛藤、素敵な景色に彩られたキラキラ輝く瑞々しい日々がやわらかく綴られていて、とても良かった。いつか必ず訪れてみたいと思うような風景描写も好き。
    作中に出てくる二人に比べたら自分なんてファンで...続きを読む
  • わたしの、好きな人
    24歳差!!!!
    思い悩んでる乙女が可愛くってしょうがない。
    その後がものすごい気になる。
  • 団地のコトリ
    団地に住む中学生美月。
    バレーボール部ではあるが背が低く、ちょっと自信喪失気味、がんはいるんだけど。
    おばあちゃんから預かって飼っているインコのピーコがある日、外へ出てしまい探していると独り暮らしのはずの柴田さんの家に小学生ぐらいの女の子が居ることに気づく。
    その女の子と美月の物語が交互に出てくる。...続きを読む
  • 団地のコトリ
    たまたまだが、「満月の娘たち」にも美月ちゃんがいたが、この物語も主人公が美月ちゃん。
    団地に母親と住み小鳥を飼っていて日々、部活のバレーボールを頑張っている。

    ある日、開け放していた窓から小鳥が出てしまい、探していたところ下の階に住む柴田のおじいさんの家の窓枠にいたのを見つけた。
    ところが誰かの姿...続きを読む
  • 団地のコトリ
    団地に暮らす中学生の美月。
    父の過労死、部活、受験など様々な出来事に対する心情描写が良い。
    階下で起こった出来事など、社会問題の要素もあり、試験問題に選ばれそうな作品だと思った。
  • 団地のコトリ
    中学生の美月目線で描かれていて、自信がなかったり、気持ちが揺れたり、やりたいことで迷ったり。
    応援したい、優しい気持ちで読める本。
    ティーンエイジャー向けで、とても読みやすいです。
  • いのちのパレード
    全て読み終えて、
    改めて良いタイトルだと思った。

    人の悲しみはその人のものだけど、
    寄り添うことはできる。

    寄り添ってくれる人がいるから、
    人は悲しみから立ち直れる。

    主要人物たちが、
    皆、誰かを想っているのが良い。
  • 団地のコトリ
    小中かけもちしている先輩司書さんの選書。

    全体的に暗くならないけれど、現代社会の抱えるいろいろな問題を考えさせられます。

    最初の方でインコが死んでしまうのかと思ったけれどそうではなかったり、友達が仲間外れにされてたのもいつの間にか終わっていたようだったり、本筋ではないからいいのかもしれないけど、...続きを読む
  • 団地のコトリ
    "住所不明"の理由によっては、保険証がないから病院に行けなかったり、住民票がないせいで学校に行けなかったり。援助する と言っても、現実には縁者じゃないと難しい。
    学校については、DVから逃れてきた などの理由で住民票を移せない子供の学習機会を確保するために、個別対応で受け入れている所もある。PTAで...続きを読む
  • 団地のコトリ
    題名から、どんなストーリーなのか気になり購入。

    学生が主人公なので、青春な爽やかな描写が多いのかな?と思ったがいい意味で裏切られた。

    家族の愛、友情、人との繋がりが深い内容だった。
  • 団地のコトリ
    家族とは違う独特なつながりが団地なのかなぁ。私にはひなちゃんのお母さんはどうしようもない人に感じたけれど…。なかなか難しいお話だった。
  • 団地のコトリ
    不思議な感覚の物語。団地に住むバレーを頑張る母子家庭の美月、大家族で友達から浮き気味の愛梨、奥さんが亡くなり引きこもり気味の柴田さん。一人暮らしのはずの柴田さんちから聞こえた子供の声…。突拍子ない話かもしれない、児童書ならではの書き方、でも、なんだろう「良い本読んだな」と思う。インコも死ななくて良か...続きを読む
  • いのちのパレード
    性教育は大事だと改めて感じた。
    学校だけでなく家庭でも教育することで、我が子やいつか出会う相手の人も守れると思う。
  • 明日のひこうき雲
    初めての作家さん。
    青春の一コマの描き方がうまいな。
    主人公の中二の少女・遊が恋に落ちる10月から次の年の冬の間の短い期間の物語。冬の朝の情景が良いです。
    キラキラしてしたはずの中学生時代が懐かしい。
    ティーン真っ盛りの人よりは大人に読んで欲しいかも。
    ファンモンといって懐かしがるのは今の大人だろう...続きを読む
  • 明日のひこうき雲
    父親は単身赴任、母親はうつで部屋にこもっている。中二の遊は、不安といら立ちの中で過ごしていたが、何気なく見ていた窓の外にいた少年に心を奪われる。不器用な初恋が、遊の世界を少しずつ広げていき、生きづらさがやわらいで…。
    中学生のみずみずしさ、不器用さ、まっすぐな痛みが心に響く物語。
  • いのちのパレード
    中学生の万里は、親友のセナから妊娠したことを打ち明けられ、呆然とする。部活の仲間は早速中絶のためのカンパを始めるが、万里はどうすればいいのかわからない。助産師として必死で働いている母を見ているから…。万里、セナ、同級生の勇馬、臨月の勇馬の姉、万里の母、そしてセナの彼氏。それぞれが命と向き合う中で、心...続きを読む