あらすじ
ある事件がきっかけとなり、学校にも家にも居場所がないと感じはじめていた、小学4年生の壮太。ある日、偶然テレビの特集で取り上げられていた「山村留学センター」に目がくぎづけになり、川遊びや祭りに歓声をあげる子どもたちの笑顔が忘れられなくなっていた。「――ぼくの居場所って、ここじゃないのか?」そう感じた壮太は、センターに行くことを決意。小学2年~6年生の13人が在籍するセンターでは、親元をはなれたメンバー自らが食材となる魚を釣ったり、地元の人と協力しながらお祭りを運営したりと、のびのびとした毎日が待っていた。家族関係や進路、学校での悩みをそれぞれ抱えながらも、大自然を舞台に成長していく小学生たちの物語。実際の山村留学センターを取材した著者が書き下ろした渾身の1冊。
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Posted by ブクログ
のびのびできる、本当の自分を晒し出せる居場所。
自然の中で学校や村の大人達とも触れ合って成長していく子供たち。
生きづらい世の中にいる子供たちへ、読んでもらいたい作品だと思います。
努力を見てもらいたい子供、一番になって欲しい(目立って欲しい)親のやり取りの部分。
子供の気持ちに感情移入して『どうして親って…本当、分かってない!』って思ってみたり。
実際、自分の息子には私ならどんな言葉を伝えただろうかと考えたりしました。
…まぁ、脇役でも悪役でも裏方であっても、否定はしないと思いますが。