宮野公樹のレビュー一覧
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目に見えるものを重視する今を生きる私に取って、(幼い頃の方がよくわかっていたし大切にできていた)目に見えないものを思い出すきっかけになりました。
問いについての書籍ですが、考えるということについての書籍、と捉えた方がしっくりきます。
「クライアントのことをクライアント以上に考え抜きなさい」という上司の言葉が、本居宣長の「考えるとは交わるということ」という言葉に重なりました。対象と自分との区別がつかなくなるくらい考える、ということを私も日々やってみたい。やってみたらどんな地平が開けるんだろう、と思います。
「交わる」というキーワードに、先日開催したワークショップのワンシーンをふと思い出しま -
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プレゼン指導もやってる研究者の方で、科学とは何か、科学との付き合い方、より良い研究者になる為にどうすればいいかが書かれた本。異分野から学ぶ事は大事だと言ってる。
宮野公樹
1973年生まれ。博士(工学)。京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。2011~2014年には総長学事補佐、および2010~2014年には文部科学省研究振興局基礎基盤研究課ナノテクノロジー・材料開発推進室学術調査官を兼任。専門領域は、異分野融合についての学問論、大学論、および政策科学。南部陽一郎研究奨励賞、日本金属学会論文賞他多数
それは、本質(または真理とおきかえてもいい)を得るためには、「こ -
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「いい問いとは何か」について哲学的な要素を含みながら丁寧に論じている。
ビジネス書のように、問い方のフレームワークを示しているわけではないことには留意して手に取るべし。
問いとは本質的には何なのか、学術寄りの論理構成になっていてることに加え、図示されていることも非常に参考になった。また、哲学の概念が散りばめられていることから哲学への道の取っ掛かりにもなる人もいるかもしれない。
「問いを問う問い」を軸に、その問いを持ったきっかけは何か?その問いは自分にとって本物か?その問いをしてどうなりたいか?過去現在未来にかけた問いに対する問い。
「いい問いは何か」
「汝自身を知れ」(ソクラテスからの -
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Before
修論発表スライド作製の参考にするため
Contents
●簡潔に分かりやすく,が重要
・①外的要因:伝えたいことが目立つ
②中身的要因:内容が理解できる
情報認識に要する時間は短く.1スライド1メッセージ.情報詰め込みすぎない.文章は短く単純に.口頭説明なしでも伝わるように.
・プレゼンの目的は,結論を伝えること
・①原因結果は自然に受け入れられる?②みんな理解できる言葉?③複数の解釈が存在しない?
●テクニック一覧
①コントラスト:色付け,太字.強調はスライドの1割
②グルーピング:箇条書きの行間あける.コンテンツ間に隙間.同じ要素の方向揃える
③イラストレーション:文章を -
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問いを問う、と言うのは良い考え方だ。なぜその問いなのか、その根拠を考える。
問いとは考えることそのものだ。
根本的な問いを考える。その問いがどこから発生したのか考える。これは非常に有益な示唆に飛んでいる。自分がなぜその問いを発しているのか、個別、歴史的な背景を考える。他人ではなく自分がなぜその問いをはしたのか。
問いを思いついたら、どこからその問いが来たのか考える。時代的背景社会的背景。とにかくその問いについて掘り下げていく。なぜこの問いを考えるのか。
問いは結局のところ自分の中にあり、なにかを感じたり、疑問を感じた際にはそれがどこからきたのか、多角的に考える必要がある。 -
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この本を読み、私が何を求めているのかが分かり始めた。
「頭でっかち」だと思われたくない。
言葉遊びのようにこねくり回してばかりで、実際には、実践には、役立ってないじゃないかと指摘されたくない。
「それ何の役に立つの?」「仕事に結びつくの?」と突っ込まれると辛い。
だけど、考えずにはいられない。
定義したくてうずうずする。結局は定義できないんだけど、それを議論したくてたまらなくなる。
「幸せ」って何?「愛する」ってどんな感情でどんな行動が伴うの?「生きている」ってどういうこと?
何のために「食べ」て、どんなことが「美しい」の?
「正しい」とは?「赦す」とは?
人が生きている限り逃れられな