宮野公樹のレビュー一覧

  • 問いの立て方

    Posted by ブクログ

    目に見えるものを重視する今を生きる私に取って、(幼い頃の方がよくわかっていたし大切にできていた)目に見えないものを思い出すきっかけになりました。

    問いについての書籍ですが、考えるということについての書籍、と捉えた方がしっくりきます。

    「クライアントのことをクライアント以上に考え抜きなさい」という上司の言葉が、本居宣長の「考えるとは交わるということ」という言葉に重なりました。対象と自分との区別がつかなくなるくらい考える、ということを私も日々やってみたい。やってみたらどんな地平が開けるんだろう、と思います。

    「交わる」というキーワードに、先日開催したワークショップのワンシーンをふと思い出しま

    0
    2024年10月10日
  • 世界が広がる学問図鑑 「気になる」は君の個性だ!

    Posted by ブクログ

    職業調べをする前に、自分はどういうことに興味があるのか知るのも大切だ。
    いまや小中学生だけでなく、親世代も知らない学問分野が広がっている。

    この本は友達同士、親子で一緒にチャートをたどりながら様々な学問に触れることができる。
    こんな本が私の子ども時代にもあったらなぁ...
    自分の興味のある分野が必ずしも特異な科目と一致しないかもしれないが、まだまだ君たちに時間はたっぷりあるのだ。
    あせらずじっくり取り組めばいいのだよ。

    女子は文学部...あの時代にあってほしい本だった。

    0
    2024年08月27日
  • 研究を深める5つの問い 「科学」の転換期における研究者思考

    Posted by ブクログ

    880

    プレゼン指導もやってる研究者の方で、科学とは何か、科学との付き合い方、より良い研究者になる為にどうすればいいかが書かれた本。異分野から学ぶ事は大事だと言ってる。


    宮野公樹
    1973年生まれ。博士(工学)。京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。2011~2014年には総長学事補佐、および2010~2014年には文部科学省研究振興局基礎基盤研究課ナノテクノロジー・材料開発推進室学術調査官を兼任。専門領域は、異分野融合についての学問論、大学論、および政策科学。南部陽一郎研究奨励賞、日本金属学会論文賞他多数




     それは、本質(または真理とおきかえてもいい)を得るためには、「こ

    0
    2023年09月12日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    文句なし.
    本当に知りたかったことがすべてまとめてある.
    問題は,テクニックではなく思考やセンスといったところか.

    0
    2014年11月11日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    スライドを作る上で心がけるポイントについて書かれた指南書。
    悪い例と良い例が対比されて示されており、改善効果が一目瞭然。
    単なるテクニックだけでなく、ポリシーについてもしっかり書かれてあるので、こっちを理解しておくとグッとセンスが良くなりそう。

    0
    2013年10月31日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    自分でもこれまでスライド作りをする上で心がけてたことを整理する(そして一部補完する)のに良いだけでなく,新しく入って来た学生に読ませるのにも重宝すると思われる一冊でした.早速今年配属された学生さんに渡しました.
    良い本を世に出してくださり,ありがとうございました.

    0
    2013年06月10日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    1章:発表全体の構成を、結論から考え、全体を構造化する。
    2章:1ページに伝えたいことを一つ載せ、それを伝えるために工夫する。
    ここは、実践的なTipsが盛りだくさんで、図表も多く、何度も見返したいところだ。
    3章:常に全体を提示する

    キモは1章。これがきちんとできていれば、伝わるものになる。
    それを十分に活かしきるための2章と、迷子にならないための3章。

    まず手書きで構造化が終わったところで、再度パラパラと読み返すのがいいんじゃないかな、と思った。
    その点で、手元においておきたい本。

    0
    2013年06月06日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    タイトルの通り,発表に使うスライドの作り方についての本.

    自分に新しい情報がたくさん載っていた・・・という訳ではなかったけれど,普段自分がスライドを作る時に意識していたことが結構色々と書かれていて,改めて自分のやり方で大方は良いのだと自信を持てました(笑).
    ただ,「写真上の文字に文字枠を付けるな」というアドバイスはちゃんと取り入れようと思いました.今まで文字枠を付けていたので・・・(^^;).

    0
    2013年06月02日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    伝わる=ぱっと見ただけで何を言っているのか分かりやすいスライド作成について、実例を交えて非常に役立つtipsがまとめられている。
    また、スライドを作成してからチェック項目を参照して更なるbrush upを行うといった使い方もでき、コストパフォーマンスが非常に良い。

    0
    2013年05月24日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても実用的な本。
    仕事場では常に手元に置いておこう。
    --- 得心したこと ---
    ・スライド作成前に、まず全体を見渡すこと。
    ・1分1スライドとか、スライドの枚数にはこだわらないこと。
    ・一枚のスライドには一つのメッセージだけにすること。
    ・箇条書きはできるだけ使わないこと。
    ・文字列を読みやすくする工夫をすること。何をどう強調するかがポイント。
    ・聴衆の視線はスライドのどこに向けられるかをつかむこと。

    0
    2013年05月01日
  • 問いの立て方

    Posted by ブクログ

    ①自分と向き合うには知識、思考、決断力が無ければ限界があり学び続ける必要がある。

    ②漠然とした不安が生じる原因は、問いが漠然としているからであり、それはつまるところ現状の把握が出来ていないということである。

    ③「工学的すぎる」:数学的な思考は必ずしも正しさを示すわけではない。

    数学は数字やグラフ、表を用いることから客観性を有しているとされているが、客観は主観の集まりであること。今は客観性を有しているとされているが数学にとって代わる何かの出現も可能性としてあり得るわけで「盲信」することの危険性を説く。

    0
    2025年04月23日
  • 問いの立て方

    Posted by ブクログ

    「いい問いとは何か」について哲学的な要素を含みながら丁寧に論じている。

    ビジネス書のように、問い方のフレームワークを示しているわけではないことには留意して手に取るべし。
    問いとは本質的には何なのか、学術寄りの論理構成になっていてることに加え、図示されていることも非常に参考になった。また、哲学の概念が散りばめられていることから哲学への道の取っ掛かりにもなる人もいるかもしれない。

    「問いを問う問い」を軸に、その問いを持ったきっかけは何か?その問いは自分にとって本物か?その問いをしてどうなりたいか?過去現在未来にかけた問いに対する問い。

    「いい問いは何か」

    「汝自身を知れ」(ソクラテスからの

    0
    2025年02月23日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    Before
    修論発表スライド作製の参考にするため

    Contents
    ●簡潔に分かりやすく,が重要
    ・①外的要因:伝えたいことが目立つ
    ②中身的要因:内容が理解できる
    情報認識に要する時間は短く.1スライド1メッセージ.情報詰め込みすぎない.文章は短く単純に.口頭説明なしでも伝わるように.
    ・プレゼンの目的は,結論を伝えること
    ・①原因結果は自然に受け入れられる?②みんな理解できる言葉?③複数の解釈が存在しない?

    ●テクニック一覧
    ①コントラスト:色付け,太字.強調はスライドの1割
    ②グルーピング:箇条書きの行間あける.コンテンツ間に隙間.同じ要素の方向揃える
    ③イラストレーション:文章を

    0
    2024年04月07日
  • 問いの立て方

    Posted by ブクログ

    哲学的で難しい内容。ただ、問いの本質について考えるいいきっかけになった。
    なぜ?なぜ?と繰り返し深掘り続けることで本質に辿り着く、と聞いたことがあるがなぜそれが大切なのかが理解できる本

    0
    2023年08月11日
  • 世界が広がる学問図鑑 「気になる」は君の個性だ!

    Posted by ブクログ

    子どもと幅広い学問をつなごうとするコンセプトに共感する。このような本は他にあまり見当たらないので、コンセプトだけでも評価できる。かわいらしいイラストの表紙、総ルビの本文と、小学生の読者をイメージしているように思われるが、説明文は単語選定が難しめで小学生には厳しいと思う。きちんと読むなら中学生が妥当。個人的には、各学問の説明を短くして疑問のボリュームを上げたほうが想定読者にマッチするように思う。研究と勉強の違いにふれるとさらに良いのではないか。各学問に対応した子ども向けのおすすめ本リストがついていればさらに良い。

    0
    2023年07月07日
  • 研究発表のためのスライドデザイン 「わかりやすいスライド」作りのルール

    Posted by ブクログ

    基礎的な内容であったが、ついつい忘れてしまうような意識をコンパクトにまとめてくれているという印象。プレゼンが上手く行かなかった時などに立ち返るのに最適だと思う。
    自分としては箇条書きに頼る頻度を減らして、イラストレーションの練習を重ねていけたらなと思いました。

    0
    2022年07月25日
  • 問いの立て方

    Posted by ブクログ

    筆者の方も予め述べていらっしゃいますが、問いの立て方をハウツーで読みたい方にはあまりおすすめできません。問いの性質や本質が知りたい方は読むべきです。

    途中難しいなと感じることもありましたが、丁寧な考察で興味深く読むことができました。

    以下、読書メモです。

    ・「いい問い」とは、本質的な問いのこと。

    ・他者との会話は、異文化との対話であり、自らを認識する手段となる。

    ・「考える」とは生きること、生きていること。生きることを考えること、考えるを考えることが「考える」こと

    0
    2021年08月15日
  • 問いの立て方

    Posted by ブクログ

    問いを問う、と言うのは良い考え方だ。なぜその問いなのか、その根拠を考える。
    問いとは考えることそのものだ。

    根本的な問いを考える。その問いがどこから発生したのか考える。これは非常に有益な示唆に飛んでいる。自分がなぜその問いを発しているのか、個別、歴史的な背景を考える。他人ではなく自分がなぜその問いをはしたのか。

    問いを思いついたら、どこからその問いが来たのか考える。時代的背景社会的背景。とにかくその問いについて掘り下げていく。なぜこの問いを考えるのか。

    問いは結局のところ自分の中にあり、なにかを感じたり、疑問を感じた際にはそれがどこからきたのか、多角的に考える必要がある。

    0
    2021年04月11日
  • 学問からの手紙~時代に流されない思考~

    Posted by ブクログ

    この本を読み、私が何を求めているのかが分かり始めた。

    「頭でっかち」だと思われたくない。
    言葉遊びのようにこねくり回してばかりで、実際には、実践には、役立ってないじゃないかと指摘されたくない。
    「それ何の役に立つの?」「仕事に結びつくの?」と突っ込まれると辛い。

    だけど、考えずにはいられない。
    定義したくてうずうずする。結局は定義できないんだけど、それを議論したくてたまらなくなる。

    「幸せ」って何?「愛する」ってどんな感情でどんな行動が伴うの?「生きている」ってどういうこと?
    何のために「食べ」て、どんなことが「美しい」の?
    「正しい」とは?「赦す」とは?

    人が生きている限り逃れられな

    0
    2020年11月06日
  • 学問からの手紙~時代に流されない思考~

    Posted by ブクログ

     著者の立場は最近読んだと同じ位置にいるのだろう。

     大学が大学であるために何が必要であるのか真摯に考えられる関係者がもっともっと増えてもらいたい。

     今までとは違う概念による学問とは何かという議論

    0
    2019年04月15日