祭河ななをのレビュー一覧
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ネタバレ
強引さを受け入れる姿の良さ
同期ながら力関係が成立している二人というのもそそられましたが、それ以上に強気な夏目を組み敷いていく構成がすごく好きです。強気キャラというのは猫にしてなんぼですものね、興奮してしまいます。
そして、強気な子ほど、恐怖に敏感。痛みに鋭敏であり、周りに自分を強く見せていないと不安で仕方のない人が多いです。その特性も相成って、濡れ場をドキドキしながら読んでいました。
夏目の話を聞かず、強引に進める梶山にもっとやれと心の中で囁いていたのは秘密です。 -
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『くちびるに…』の続編。前作より評価が高いので珍しいなーと思ったのですが、読んで納得。こりゃ前作ファンはやられるわ。まさにファンのための続編なつくりです。ちょっとした嫉妬あり心の揺れあり、でも結局は前よりずっと近づいて…。成長した攻が安定感あってとってもいいです。もちろん最後にはイチャラブもあり。商業でもこんなサービスあふれた本、あるんですね!とにかく満足です。
最後にイラストレーターさんによるマンガもあり。ページ数も結構あるのでレーターさんのファンの方にも嬉しいかと。読者としてこういう感じの本、増えたらいいのにと思わずにはいられません。 -
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ネタバレ幸せと不安はいつだって背中合わせだ。
お互いの気持ちが通じ合い、やっと身も心も結ばれたカオルと〝うさぎちゃん〟こと秋広。
こんなに幸せなのに、心のどこかでそれが消えてしまう日を怖がる。
思えば、それは予感みたいなものだったのかもしれない。
突然現れた伯母のせいで、マスコミに過去を暴かれ一大スキャンダルに巻き込まれるカオル。
改めて自分はカオルのことを何ひとつ知らなかったことに、秋広は愕然とする。
取り巻くもの全てに嫌気がさして、カオルは姿を消してしまう。秋広すら置き去りにして。
カオルの過去は予想以上に暗かった。悪いこともたくさんしてきた。
そんな自分が秋広を汚してしまうかもしれないと恐れて、 -
Posted by ブクログ
前作、「くちびるに銀の弾丸」の続編です。あの沢村が水嶋にメロメロなあまり嫉妬のオーラでがんじがらめになってるのを見ると「ザマーミロー!」と思わず言いそうになってしまいます(←愛ゆえですのであしからず)仕事でもプライベートでもともにすごすうちに、水嶋という男の強さと、内に秘めた弱さの両方を見た沢村。水嶋と今まで以上に向き合い絆をいっそう深めるようになった過程が仕事や濃ゆいプライベートを通して丁寧に描かれているのがいいですね。昔の男の烏堂さんも中々にいい男で気になるところです。
余談ですが、挿絵の祭河さん相当絵柄が変わられました…?私的には全巻よりこちらの絵柄が好みです。