佐々木愛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カバーの写真とも相まってそう思っているだけかもしれないが、どの話も小さな劇場でやっている荒削りでしかし唯一無二な尖った映画みたいだった。
話の中に翳りのある心理描写がそこそこの数あるのだけど、どれも夏に大きな雲が通過した時のようなさっぱりしたもので読んでいて親近感はあるのにウウウ……とはならなくて読みやすい。
最後に収録された不倫の話なんかは特に「うわ、そういうの苦手なんだよな」と思いつつあまり不快にならなかったのは不思議だった。
どの話も巨大な不穏さがだんだん大きくなっていくけど見事に腐ってどうにもならなくなった部分を「はい、ここでお終いにします」と主人公がすっぱり切っていくので読後感が良い。
完全に余談だが著者のバックボーンを知りたくて色々調べてみようと思ったが結構ありふれた名前過ぎて全く素性が知れなくてそこも魔法みたいでいいなあと思った。いい意味で立つ鳥跡を濁さずという印象だった。
この小説を手放したらきっとこれらのお話の主人公のその後のように「なんだっけあれ。あんまり良くない思い出だったけど確かに大切なものがあったな」くらいにしか思い出せなくなるだろうしそうするのが一番読後体験として美しいと思う。けれどもわたしはまだこの小説の主人公たちのように気丈ではないのでしばらくはウジウジと手放せずにいるだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
2022/03/05
帯のタイトルを見て新刊コーナーで遭遇して気になったので購入。
全4話からなる短編で構成されていて読みやすいです。
ひとつ目の話は、高校生同士の恋に落ちていく過程が描かれていて、そこに至るまでの経過が「高校生っぽさが前面に出てるなー」と思えるものでした。
ふたつ目の話は何だか世にも奇妙な物語とかで扱われそうな話だなーと思いました。赤坂さんと青山さんと言う人が出てきて、都会に憧れ、自分達の苗字にかけて色々と話が展開していくのですが…。
みっつ目の話は桑田佳祐さんが楽譜を読めないということに端を発する学校での男女の話。同級生の観察日記をつけようとする女の子とそれに協力する主人公の女の子。同学年で学年でも注目を集める男子グループを観察する中で聞いたシークレットライブの情報を手に入れて聴きに行ってところからさらに話が展開して面白い方向へ。
よっつ目は不倫の話。新幹線で隣の席になったサラリーマンからみかんをもらった不思議な出会いをした女子大生の目線から色々と語られているのですが、人の感情の機微は不思議だなあと思える内容です。
総じてどの話も読みやすくて程よいなーと思いました。 -
Posted by ブクログ
街のカラオケ店に集う人々が起こす何気ないドラマ。
カラオケのイメージ映像に出ていそうな女、と言われてしまった池田さん、何処にでもいるけど、印象に残らない、そしてダサい、と言う事だと思って傷ついてしまう。
東京へ出て来て、馴染もうとするがなんとなく空回りしている。だからこの言葉は余計に気になる。田舎から出て来た人間にはよく分かる感情。
オレンジジュースの話もよく分かる。田舎と都会は違っていてほしいのだ。
これまたミュージックビデオにほんのちょっと出ていた、夢を諦めた中年男性の佐藤待男、何十年も経ってまたブレイクして娘との距離も縮まる。
どの話も面白かった。
しかし、お客が何を歌っていたかチェックしているおじいさん店員にはちょっと引いてしまう。個人情報だろう、って思うんだけど。話としては成り立っているけど、こんな事しているお店には行きたくないなぁ。 -
Posted by ブクログ
みんみんの本棚から
うん、よく分からんかった
わいが読み取れてないだけなんだけど、タイトルの意味もよく分からんかった
何に対して「じゃないほう」なん?
「普通じゃないほう」ってことか?
だとしたら普通のほうの歌いかたってどないやねん
そもそも歌ってない人いたし
いや「歌う」って何かのメタファーなんか?
そうか!
「歌う」ってきっと「恋する」ってことだ!
「歌う」ってきっと「応援する」ってことだ!
「歌う」ってきっと「頑張る」ってことだ!
「歌う」ってきっと「認める」ってことだ!
「歌う」ってきっと「もがく」ってことだ!
「歌う」ってきっと「生きる」ってことなんだ!!
「じゃないほうの生きかた」だって間違いじゃない!って言いたかったのかな〜