佐々木愛のレビュー一覧
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ネタバレ積読チャンネルで知って、バリューブックスで購入した。
『池田の走馬灯はださい』の「なんでわかりやすく前向きな単語が豊富にちりばめられた曲を歌うのか」という問いに「そりゃあ、元気になりたいからだよ」と返すシーン。
そのシーンを積読チャンネルで知ったとき、この本を買うことを決めた。
だって私もウルフルズを、嵐を、ファンモンを、アクアタイムズを、スピッツを、ミセスを、そういう気持ちで聴いてきたから。
J-POPはダサい、洋楽はかっこいい、みたいな論争が昔はあった。もしかしたら今もあるのかもしれない。とにかくJ-POPはダサいと言われていた。でも、みんなを元気にする曲が多いのだ。元気になってほしいと作られた曲が多いのだ。
しんどいときに敢えて明るい曲を聴いて全力で歌うことがある。元気な歌詞を声に出すことで脳を騙す。錯覚させる。そうすることで乗り越えてきた夜がたくさんあった。
愛、勇気、夢、仲間、希望、未来とかいて私。
元気になりたかった。元気にしてもらってきた。そして元気にしてもらうだろう、これからも。
でも一番刺さったのは『加賀はとっても頭がいい』だった。
温度を、好きな人の体温に設定して浸かる湯船。
しかもその好きな人とはそこまで関係があるわけじゃない。
加賀とたくさんの時間を共有することで、今の自分にとって本当に大切な人が誰なのかが分かっていく。
35.8度。風邪をひいてしまいそうなその温度の、湯船の中で。
ずびずび泣きながら読んだ。何度も鼻をかんだ。
綿矢りさの「勝手にふるえてろ」もそうだけど、私は本当にこういう感じの恋が好きだな。
ていうか作者の佐々木愛さんって「料理なんて愛なんて」の人なのか!!!そっちずっと気になって結局まだ買ってなかったんだけど、買います!!!すごい!!嬉しい!!! -
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カラオケ店BIG NECOとスタッフアルバイトの小野くんを通した短編集。
第1話 母にダサいの呪いをかけられた池田さん。東京に行きさえすれば、今の生きにくさから逃れられると思っていたのに、そううまくはいかない。
第2話 染井に片想いしているサナと加賀。毎日送られてくる染井の体温と同じ温度のお風呂に浸かることにする。
第3話 佐藤は俳優だった時代を経て20年。今はホームセンターの店員になっていて、子供までいる。昔、ミュージック・ビデオに出演した作品が、またヒットしたのだった。
第4話 BIG NECOの店員の石崎さん。おじいさんである。片付けは遅いし、なんかいろいろ的外れ。その石崎さんが、タッキー&翼ばかり歌うお客さんに注目した。
第5話 染井さんは作家である。寡作。というか文章が出てこない。 -
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ネタバレ
『じゃないほうの歌いかた』
こちらは みんみんさん の本棚から♪
ひま師匠 も読まれてましたね♪♪
佐々木愛さん はじめまして⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
とっても おもしろかった です♡♥♡
お話は 連作短編で 次のようなリスト♪
「池田の走馬灯はださい」
「加賀はとっても頭がいい」
「君の知らないあの佐藤」
「石崎 IS NOT DEAD」
「矢沢じゃなくても」
「エピローグ」
一話目の「池田の走馬灯はださい」
を読んでいて ひよっとして重い内容?
なんて 危惧していたんです
フフフッ♪
安心してください( •̀ᴗ•́ )و ̑̑
素敵すぎて…
もう、スーーを差し上げます♡♡
お話の共通点は カラオケ です♥
チェーン店の それとは違う "こじんまり"
としたカラオケ店……
【カラオケ BIG NEKO】
チェーン店みたいでしょう? フフッ
この カラオケ店が……
お話の中で いい具合に絡んでくるの♪
どのお話も ちょっぴり
ノスタルジックな気持ちになっちゃったり…
そうかと思えば クスッと しちゃったり
一見バラバラに感じていたお話が最後に
きちんと まとまる というのは 圧巻でした☆
それぞれが【じわる】 のよ (*´艸`)フフフッ♡
どのお話も ジーーンッて くるしね!
そしてそして…
どのお話にも えっ?って人が出てくるの
「池田の走馬灯はださい」 では
十月五日 スティーブ・ジョブズの命日 を
【ジョブズ忌】って呼んでいる 昭一さん⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
昭一さんったら…矢沢永吉のことも
「えいきっちゃん」 って 呼ぶの ♪
「永ちゃん」じゃなくって「えいきっちゃん」
もう…愛おしくって(*´艸`)フフフッ♡
「石崎 IS NOT DEAD」 からは
70歳を超えちゃってる アルバイトの
石崎さん と 大学生の 小野くん も素敵
石崎さんの推理……最高です♥
わたしはてっきり…
タイトルの 【石崎 IS NOT DEAD】と見て
サンボマスター だと 思っていたの( ・᷄ᯅ・᷅ )
「ロックンロール イズ ノット デッド」 ね!
カスリ もしなかったことにSHOCKよ!
名探偵コナン君 になれるかもってね
鼻の穴 膨らましてたのに……( ๐_๐)
『わたしまけましたわ』
そんな気分♪
本当に素晴らしい作品でした ♡♥♡
気になる方は是非 読んでみてね!
みんみんさん♪ 素敵な作品
ありがとうございました!!
美味しく いただきました(*´艸`)フフフッ♡ -
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まず目を引くこのタイトル!
知らない作家さんだけど?
当たり本の予感…
キタ〜!!発掘:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎
☆8くらいあげたい♡
連作短編は結構読んだことあるけど
笑ってホッコリしてこれほど気持ちよく繋がった連作は初めてかもしれない!
なんて短編の完成度でしょうか!!
ちょっとレトロなチェーン店じゃないカラオケ店
が話の舞台です。
《登場人物》
カラオケのイメージ映像に出ていそうな女・池田
音が出せないトランペッター・加賀
その恋敵・サナ
反抗期の娘と暮らす元俳優・佐藤待男
74歳にしてカラオケ店でアルバイトする謎の老人・石崎さんと石崎さんを心配する指導役アルバイター・小野
E.YAZAWAのステッカーを集め続ける売れない作家・染井暖
この登場人物達とカラオケ店で選曲される楽曲がもう最高╰(*´︶`*)╯♡
筋肉少女帯の「香菜、頭をよくしてあげよう」なんて知らないからYouTubeで観ちゃったし笑
74歳のアルバイト石崎さんがとにかく笑える!
ラストでぐる〜っと繋がる快感を味わって欲しい!
あなたのカラオケ十八番は何ですか?
みなさんに聞いてみたいです(●︎´艸`)
高得点狙うなら…タッチですかね
酔いしれるなら…天城越え笑笑
この作品はブク友・ゆーき本さんに読んで欲しい笑
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Posted by ブクログ
「料理が嫌い、でも好きになりたい。」こんな帯に釣られてこの本を手に取った。そんな私は外食はほぼしない、お惣菜もほぼ買わない、一人暮らしの独身。
料理が好きと思ってないけど、どちらかといえば料理好きと思われていることが多い私からしたら、逆に料理が嫌いな人の物語ってちょっと新鮮で興味が湧いた。
でも、逆じゃなかった。全然逆じゃなかった。出来合いのものに食べないものがない、お金がもったいないから料理をする、でも家庭的は褒められることで、美味しそう美味しいって言ってもらえることが嬉しくて、何より正しくて発信してた。
料理は愛情と私は思ってなくて、何より人に作ることなんてないし。でも、もし、誰か、好きな人に作るとしたら、3ヶ月で人間の細胞は入れ替わるっていうし、この人がこうして生命活動続けてるのは私の料理が作り上げたんだなあってほくそ笑むだけだと思う。
主人公拗れてんなあって思う場面は多々あったけど、私も負けてないし、別に隠すのが上手いだけできっとみんな拗れてる。
西の魔女はシロクマはハワイじゃなくて北極で生きることを選んでも誰も責めないなんて言ってたなあなんて、取り留めないことを思ったり、でも気持ちはスッキリしてて。取り止めのないことつらつら書いたけど。何が言いたいのかっていうと、私はこの本がすごく好きだなって思った。 -
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最初の話を読んだときに、X(旧ツイッター)に時々あがる実話系「ちょっといい話」みたいだなあ、とかしょうもない感想が浮かんだのですが、全部読んでも基本的には変わらない印象でした。読みやすい文章だし、最後はポジティブな終わり方をする話ばかりなので、素直に読めば「いいね」をつけやすい。
まあ、それが悪いというわけではなくて、今やプロの小説家はそういう無料でも読める物語とも対抗しなければならないのか、とか余計な心配をしただけなのですが。
短編集ではありますが、背景の世界は共通していて、特にあるカラオケ屋が毎回登場してきます。カラオケ屋だから、歌も一つのキーになってくるわけで、曲のタイトルを使ったメッセージみたいなのもあります。物語の基本線がそうであるように、作者は歌にもいいイメージを持っているようですね。
Xの投稿がない時代だったら、宮部みゆきの小説あたりと似た感触を持ったかもしれません。しがない市民が人生の途上で悩み、ささいな出来事から何とか前向きな一歩を踏み出すというのは作風に近いものを感じますね。老人に対する優しい目線なんかも似た空気を感じるし。
タイトルの「じゃないほう」に言葉を足すなら、「メインストリーム」じゃない方、とかだろうか、と想像しました。俳優を目指していた男性の話が分かりやすいですが、王道の文句をつけようがない成功した人生を歩めなかった人たちの話なので、そういうのとは違う傍流の生き方にもちゃんと意味がある、というのがこの本のメッセージだと思いますね。 -
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真島さんのことなんで好きなのか分かんない……
顔が綾野剛なのかな……??
だったらあの偏屈さも人への配慮のなさも好きになるかも……あ、だめ、やっぱりならないかも、真島さん、全然好きじゃなかった
でも夏のホッキョクグマだから好き、という気持ちは分かった
真島さんの「頑張れないと愛されない」みたいな気持ちも分かった
でももう、私は、愛されなくてもいいじゃん、と、思ってしまったからなぁ
私も料理は好きじゃない
でも生活のために料理はする
夏は常に揚げ浸しを常備するし、グリーンカレーも作るし、ラッシーも作る。餃子も包む。ステーキも焼く。揚げ物をするのも好き。
でも極力料理なんてしたくないし、自分で作ったものを食べても味の想像がつくから「おいしい」とは思わないし、かといって誰かの料理をレシピ通りに作るのはもっとしんどい。
揚げ物をするのが好きなのは「揚げる」という行為がおもしろいからだ。
料理はしたくない。
料理が愛情だとも思ってない。でも、料理ができる人は自己肯定感が高そうだな、とは思う。
だっておいしいものを生み出せるのだし。自信を持った方がいいよ。
おもしろかった!
でも真島さんとは離れた方がいいと思う。
顔が高橋一生なのかな……いや、それにしてもなぁ……。加瀬亮とか菅田将暉なら……いやしかし性格が真島さんだもんな……なぜあんなに好きなんだ……。 -
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ネタバレ積読チャンネルで紹介されていた本。個人経営のカラオケ店で繋がる連作短編集です。
理想とは違って人生がなんとなく上手くいっていない人たちの物語です。
『池田の走馬灯はださい』の池田は、ださい町から出て、東京の大学入学したものの、理想とは全く違い、孤独を感じる。
ああ、わかるなぁ、この感じ。と、同じく田舎出身の私としては身に染みるお話。
『君の知らないあの佐藤』の「令和、もっとポジティブすよ」「うん、なんか、ありがとうな」という会話に涙しそうになりました。
『石崎 IS NOT DEAD』の謎解きもと終わり方も良かった。
年齢の違う人を受け入れ、人に受け入れられ、ださい自分自身を受け入れていく素晴らしさを感じられました。 -
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憧れの東京に居て「東京」の曲を歌いまくる池田
ジョブズ忌ってワードw
「そりゃあ、元気になりたいからだよ」
オレンジジュースは、それ、濃縮だからだよ…って何回も心の中で言ってたw
染井さんがどっちなのかわからない書き方
体温と同じ温度のお風呂に入るとか一緒に老人ホームに入る姿を想像するとか一途すぎて泣ける泣かないけど
でもほんわかする
令和の若者たちいいねぇ
こっちが思うより全然バカにしたりしない
娘とのぎこちない感じがよかった
石崎さんの仕事っぷりが…実際いたらイライラしそうw
よく曲履歴からそんな言葉を割り出したよなぁ
そのお客さんはアピールしたかったのかなんなのか
あ…染井違いだったしカナはそういうワケだったのか
そして…石崎さん良い仕事したね!本来の仕事は滞ってそうだけどw
そしてあのステッカー!そうかそうか…そうだったのね~
じんわり染みてくる感じの短編集
事態がちょっと好転していく感じがいい -
Posted by ブクログ
ネタバレカラオケって子供〜大学生までの時の苦い感情が思い出さされる場所。でも大人になり始めたころ、自分で自分の人生の舵を取れるようになってきた頃にきょうだいで行って、そのイメージを上書きできた場所でもある。それでもやっぱり社交では行かないけど。
そんなカラオケ、令和を舞台にした小説。すごくまっすぐで、よかった。
〜読んでから数日経っても覚えてる言葉たち〜
愛 勇気 夢 仲間 ファミリー 命。
平畑くんのスマートフォンに保存された単語の並びを思い出し、聞いてみたくなった。
「昭一さんって、なんでああいう歌ばかり歌うんですか?」
「ああいう歌って?」
「こう、わかりやすく前向きな単語が豊富にちりばめられた曲です」
「そりゃあ、元気になりたいからだよ」
と、あっさり言った。そんな当たり前のことをなぜ質問するのだというような顔だった。
「元気になりたい・・・・・・」
昭一さんの言葉を繰り返してみた。
「そうそう。それ以外に何があるのさ」「元気に、なれますか?」
平畑くんも、昭一さんの顔を見つめながら問いかけた。
「なれるさ。だって元気になってほしくて作られてる曲でしょ。ああいう前向きな言葉をマイク使って大きい声で叫ぶと、ちゃんと前向きになれる気がするんだよ。俺は強くなりたいし、明るい気持ちになりたいし、とにかく元気になりたいよ。俺だっていろいろ、あるからさ」
単純で明快な論理だった。
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「未来と書いて、わたしいー!」
今わたしは元気になりたい、強くなりたい、元気になってほしくて作られたものから、ちゃんと素直に元気をもらえる人になりたい。小さなものから大きなものまで、恥ずかしがらずに勇気とか元気とか全部受け取って、未来と書いて「わたし」と読むくらいに強くなりたい。
そうか、カラオケはそのための場所でもあったんだ。
東京ドームや日本武道館に立つような一流の歌手じゃなくても、誰だってそれがかなう場所。恥ずかしい場所なんかじゃない。
捕まえてみると、ステッカーだった。あの、YAZAWAのだ。ファンが落としていったのだろうか。ちょうど片方の手のひらに収まるサイズで、土埃を落とすために表を撫で、ついでに裏側も撫でた。触れていると、これで車を飾り立てたくなる気持ちがわかるーとまではいかないが、確かに、なにかの力が伝わってくるような気がしないでもなかった。さっきまでYAZAWAと自分を比べて卑屈になっていたけれど、彼のような絶対的な存在から力をもらおうとする前向きさや、素直な憧れがこの一枚につまっているのかもしれない。
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今、近くにいる人を少しでも安心させることができるなら、幸せにすることができるなら、どんなに凡人でもいい。
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男はその真ん中から、残りのすべてのステッカーを街へばらまく。何十枚あるのだろう、嵐の夜の落ち葉みたいだ。遠くまで風で舞い上がる。見上げるたくさんの人のもとに、一枚一枚、ゆっくり下りていく。矢沢のライブが中止になって落ち込んでいる人のかばんに、一枚すべり込む。離れて歩くカップルの間に落ちた一枚に、ふたりは同時に手を伸ばす。停車中のタクシーから、運転手が出てきて拾う。初雪が降ったときのように、手のひらを上にして、浴びるように受け止めている小さな子どももいる。そうしてみんなが幸せになる。 -
Posted by ブクログ
個人経営のちょっと地味めなカラオケ店を舞台にした連作短編集。読み始めた時は正直、読んでいる自分がどんどん元気がなくなっていく感じがして、あれ?最後まで読み切れるかな?なんて思っていたのですが、これこそが本書の狙い!とことん冴えない人達の冴えない物語達なのです。
自己肯定感のすこぶる低い登場人物達のつぶやきにこっちのメンタルまでやられてしまいそうになるのですが、最後はなんだかポッと胸が暖かくなっている、そんな感じの物語達。
やっぱりこういうお話は短編に限るよなぁと思います。みんなそれぞれいろいろあるだろう、だけど全ては語らない。この先どうなるかも敢えてぼやかす。そして、あーもっとこの世界観の中にいたかったなぁと余韻に浸る。
みんなそれぞれいろいろ‥‥本書では島倉千代子さんの『人生いろいろ』がキーとして出てくるのですが、“いろいろ”という言葉の深さを再認識しました。
掘り出し物を見つけた気分。なかなかに面白かったです。