大橋崇行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
何かで紹介されていた本。
だけど、あまり読まれてないっぽい?
評価も、今んとこまあまあって感じ?
いやいや!めっちゃ面白かったですよー!
と、声を?文字を?大にして言ってみる。
主人公の小宮透は、かつて子役として朗読コンクールでも何度も優勝する才能の持ち主だった、のに。
今では、人前に出ることも億劫になっている。
そんな彼が、強引に高校の朗読部に勧誘されるのだけど……というお話。
確かに、小宮透や沢本遥の人物設定は、ややドラマ的すぎるし。ベタっちゃあ、ベタなんですよね。
反対に、他の朗読部メンバーがあんまりスポット当てられなくて、そういう意味では変化が薄い。
ただ、この小説の「朗読」に対する描写は、それだけで充分な魅力を持っていると思います。
発声、抑揚、リズム、間……そういう技巧的な部分をうまく描くことも難しいと思うのですが、前提となるテキストの読み込みがイイ!
解釈と演出が、ちゃんと物語になっていて、朗読部分を読むのが、とても楽しかったなー。
名作がバンバン登場するので、解釈する側も勇気いったと思うんですが……。
合唱系の漫画や小説は読んだことがあったのだけど、朗読もイイなー、やってみたいなーと思わされたのでした。 -
Posted by ブクログ
レーベルの目指すところはさておき、登場人物のキャラクター性をとても強く引き立たせた作品だと思いました(例えば主人公はいわゆる腐女子で変態です)。
ギャグのネタが既存の作品を用いたものだったり、ちょっとメタっぽかったりするところもありますが、物語はとても面白いです。
大正の年号が(おそらく)現代まで続いているという設定の下で、主人公あやねが巻き込まれた事件をきっかけにある魔法使いと知り合うことで物語が始まります。
最初は日常ものの作品のように穏やかなものですが、途中からシビアな表現も含まれ始め、厳しい世界観が露わになります。
そんな中で、主人公を巡るストーリーがとても素敵でした。登場人物のだいたいが女性で、主人公に好ましい印象を抱いているのが良かったです。 -
Posted by ブクログ
大変面白く読んだ。第一部は著者によるブックトーク。
ブックトークは、あるテーマのもとにつながりを持った本を集め、シナリオを組み立てて紹介するものだ。この本では「コーヒーを飲みながら読みたい本」「ピアノの音を表現する」「怪談の作られ方、楽しみ方」なものテーマに合わせ、小説、ラノベ、マンガ、ジュニア新書、などを自在に組み合わせ、シナリオを展開する。「読んでみたい」と引っかかる本が随所に出てくる。よくこれだけのエンタメ本を読んでるな…。
第二部は、ビブリオバトルやブックトークなどの読書を促進するイベントの紹介や、なぜブックトークがPISA型読解力や新しい指導要領に合致したものだと言えるかの考察。先生向けの内容かと思う。知りたいテーマに沿って読む、既知と未知を関連づけていくという知識の部分と、テキストを要約したり整理するなどの編集作業の部分。「面白かった」の一歩先に子どもたちを進めてやる実践と論理的な裏付けだった。 -
Posted by ブクログ
高校の朗読部を舞台にした青春小説。
主人公は、かつて天才子役と呼ばれていて、朗読コンクールでは○年連続優勝という輝かしい成績だったが、あることがきっかけで人前で声を発することができなくなった。
周りの仲間と関わりながら、朗読を通して、言葉の解釈、表現などを発信することで、自分たちがどう成長していくのか感動を誘ってくれます。
読んでいて思ったことは、暗い過去を背負っている主人公、元気なヒロイン、だけど・・・など、どことなく漫画の「四月は君の嘘」の要素に似ているなというのが正直ありました。でも、この作品は言葉を表現することで感動を与えてくれます。
朗読というと、地味で淡々と読んでいるというイメージが昔あったのですが、Eテレの「おはなしの国」や実際に体験してみると、とても奥深いなと思いました。
一つの文章でも色んな解釈が生まれ、それを自分を道具にして発信する。単純だけれども難しさが相当にあり、初めて朗読に触れ合う人もガラリと印象が変わるのではないかと思いました。
なかなか文章だけで朗読の良さを伝えることは難しいかなと思いましたが、それぞれの部員がどのように課題を解釈し、どう表現するのか、苦悩する姿が丁寧に描かれていて、青春してるなと感じました。
ぜひ音声も聴いてみたいなと思いました。
自分自身と戦い、自分自身で答えを見つけていく。朗読だけでなく、他の分野でも似たようなことと通じるのではないかと思います。青春小説だけでなく、バーンと背中を押してくれるような前向きにもなれましたし、感動もさせてくれました。