ジェイコブ・ソールのレビュー一覧

  • 帳簿の世界史

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    ネタバレ

    <目次>
    序章ルイ16世はなぜ断頭台へ送られたか
    第1章帳簿はいかにして生まれたのか
    第2章イタリア商人の富と罰
    第3章新プラトン主義に敗れたメディチ家
    第4章太陽の沈まぬ国が沈むとき
    第5章オランダ黄金時代をつくった複式簿記
    第6章ブルボン朝最盛期を築いた冷酷な会計顧問
    第7章英国首相ウオルポールの裏金工作
    第8章名門ウエッジウッドを生んだ帳簿分析
    第9章フランス絶対王政を丸裸にした財務長官
    第10章会計の力を駆使したアメリカ建国の父たち
    第11章鉄道が生んだ公認会計士
    第12章クリスマス・キャロルに描かれた会計の2面性
    第13章大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか
    終章経済

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    2025年04月16日
  • 帳簿の世界史

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    読書習慣や家計簿アプリの習慣などポジティブな影響を非常に受けたので星5
    帳簿って…つけられるんだ…! という気づきを得た当時の民衆の気持ちになって収支を記録してるしちいかわの読書ノートも書いてる

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    2024年08月22日
  • 帳簿の世界史

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    開始: 2024/7/17
    終了: 2024/8/23

    感想
    誰にでも訪れる清算の日。その時に負債超過に驚かなくても済むように。毎日帳簿を作成することは人生を救う。自分の成績と成果を見ておく。

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    2024年08月23日
  • 帳簿の世界史

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    帳簿というか会計を締めて現状を把握しないと複雑な世の中を把握する事は無理だし、実態を把握しないと適確な施策を打つのは不可能だと思う。特に今の世の中は本当に複雑になっているから。そうした会計の重要な役割がどう認知されて、発展してきたのかを説明してくれるが、正直現在でも上手く回っていないというのが著者の意見。だからエンロン事件もリーマンショックも起きたのだし。フイレンツェで近代の複式簿記が発達して中でアラビア数字の果たした役割は大きかった。でも王室は自分たちの財布の中身を公にする事を好まなかった。今でも多くの企業はそこまで大ぴらに自分自身の会計を丸裸にしたくない。競争と投資家への開示の間にいる。難

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    2021年04月15日
  • 帳簿の世界史

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    営業時代は監査を受ける側、内部統制時代は監査をする側。両方の経験があるので他の人よりも興味深く読むことができたと思う。
    本書はお金の流れを人々がどのように管理しようかと考えた中で試行錯誤の中で生まれた複式簿記の歴史を中心に進む。
    そしてお金の流れを管理するための簿記と監査は歴史的な成り立ちからも表裏一体なのだと理解できた。
    国の経営を捉えると、国王は国の収支を知ることができるが、同時に豪華な宮殿建設が国の財政を圧迫している事など、都合の悪い事実も暴かれてしまう。
    国王でもなくても。都合の悪い事実を知る事を拒否したい。それはわかるが良いことも悪いことも含めて事実をしっかり見て把握することは非常に

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    2018年12月24日
  • 帳簿の世界史

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    歴史学者 磯田道史氏が、オススメし帯を書き、
    公認会計士 山田真哉氏が解説(文庫版)を書いている本が面白くないわけないと購入。

    確かにタイトル通り、気軽に読めるような内容ではなく、読み進めるのに時間はかかったけど、歴史を会計という観点で読み解くと、こんなに面白いものなのかと。
    今の世の中の流れとかもすごくしっくりきた本。

    とりあえず文庫版の解説(山田真哉氏)だけでも読むといいかもしれません。

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    2018年07月28日
  • 帳簿の世界史

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     会計学の視点での世界史。中々に堅苦しさがある本だったが、集中を切らさずに読めた。訳が良いのだろう。
     複式簿記がこれほどの大発明だったとは知らず、その影響力の大きさに驚いた。少し学習した方が良いと思い、簡単に簿記の勉強を始めた。少し知識が増えた上で、あらためて本書の内容をトレースするとより良いだろう。

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    2018年06月10日
  • 帳簿の世界史

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    会計部門に関わっている身として読むべきかと思い読み始めたけれども、帳簿や簿記会計の話というよりもそれらを切り口にした世界史の話として楽しめました。

    とはいうものの世界史の基礎知識を知らない、あるいは忘れすぎていてそれらを知っている人と比べるると本書を楽しめていないだろうなという自覚もあります。

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    2025年09月15日
  • 帳簿の世界史

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    権力とは財布の紐を握っていること。
    この言葉を丁寧に歴史的な裏付けを持って解説してくれている本
    とても面白く参考になった

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    2025年08月13日
  • 帳簿の世界史

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    帳簿から見る歴史という切り口に興味を持って読み始めた。帳簿とはお金の流れであり、即ちあらゆる活動の記録であることから、帳簿がきちんと付けられていない=対象の全体像が把握できていないということだというのが学び。
    プロジェクト管理のように、帳簿による管理ができる組織とできない組織にどのような違いが発生するのか、それ以上に、その違いが生まれる理由の読み解きが一層興味深い。

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    2023年09月18日
  • 帳簿の世界史

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    これを読んだから会計ができるようになるとか、ではないのだが、「教養本」として楽しく読めた。

    ニュートンが南海株に結構な額を投資していたとか、ウェッジウッドが帳簿分析に長けていたとか、簿記・会計をめぐる小ネタも満載である。

    さまざまな事件を経て、会計の技術やルールが進化してきたことはよくわかったのだが、どんなに精緻な仕組みを作っても、不正がなくなることはおそらくない。

    これからも大きな事件のたびにルールを変えていくのだろう。本書が指摘するように、きちんと監査するのが不可能なくらい企業が大型化、取引が複雑化しているから、将来はAIに頼らざるを得ないはずだ。

    巻末におまけのようについている、

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    2020年12月14日
  • 帳簿の世界史

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    単式簿記と複式簿記の歴史から経済の発展、政治史を眺めていく本。

    帳簿を記すことで、国家や社会、会社が強くなること。複式簿記の考え方は一つの哲学として語ることができることが書いてあって面白かった。「目には目を、歯には歯を」も複式簿記の考え方であることなど。

    自分でも複式簿記の勉強をしたくなり、テキストを買ってみた。

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    2025年05月24日
  • 帳簿の世界史

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    少し前に読み終わった本。『会計の世界史』を読んでいたら思い出したので、ついでにレビューする。

    一言でいうと、『美味しんぼ』の帳簿バージョン。美味しんぼが、あらゆる問題を料理で解決するように、この本の作者にとっては、世界のあらゆる事件はすべて、帳簿に端を発し、帳簿によって解決される。

    会計の知識を深める目的で読み始めたんだけど、上記の事実に気が付いてからは、帳簿が難事件を解決するエンターテイメントとして楽しみながら読めた。良書だと思う。

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    2019年02月04日
  • 帳簿の世界史

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    都合が悪くなると数字を見なくなる、自分の利益のために改竄を行う、集計手間がかかるため反対され頓挫する…今日では財務会計は細かく制度化されているのものの、制度化されていないものを扱うデータ分析の世界では、いまでも似たようなことは起きていると感じます。
    歴史を学ぶことで会計と監査がなぜいまの形になったのか、そしてその意義を知ることができ面白かったです。

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    2019年01月09日
  • 帳簿の世界史

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    中世イタリアで複式簿記が生まれたことから、リーマンショックまで、会計と監査の重要性を時系列でおった作品。
    なぜ会計が広く用いられるようになるまで時間を要したのかをうまく説明できていると感じた。
    特に、ルネサンス期の人文主義に偏重した考え方や、絶対王政における秘密主義的な考え方が会計・監査の広まりを妨げた一方で、
    プロテスタント的な職業倫理が浸透していたイギリスやオランダでは円滑に運用されるに至った。
    17世紀初頭には世界初の株式会社(東インド会社)が設立されたこと、
    18世紀の南海泡沫事件において首相ウォルポールが最小限の混乱に食い止めたことなども具体例としてあげられ、読み物として興味深い。

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    2018年12月11日
  • 帳簿の世界史

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    ネタバレ

    表紙買いして大正解よ!
    最近は、物流がらみを続けて読んでいたので、その背後にある「帳簿(会計技術)」の歴史ってのも関連してるしね。

    メディチ家の繁栄とあっという間の衰退、コジマの「帳簿(会計技術)」で栄え、栄えた果実としてのギリシャ文化かぶれが、以後の党首の「帳簿(会計技術)」離れを招き、あっという間の衰退につながったとか、もう道徳の教科書に載せるレベルだよね。

    ほかにも、フランス革命への道(ネッケルの奮闘と挫折とその予期せぬ影響の果て)とか、今まで読んできたものの裏側に「帳簿(会計技術)」の進化があったんだなあと、改めて。

    そして、日本語版解説にざっくりと書いてある「日本における帳簿(

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    2018年10月14日
  • 帳簿の世界史

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    時代背景は古代から始まり、歴史的な出来事も絡みます。フランスの負債について、そしてリーマンショックなんかはふむふむと思いますよ。

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    2018年08月12日
  • 帳簿の世界史

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    あの陶器で有名なウェッジウッドは、最終監査役は自分であり、リアルタイムで監査を行う「毎週月曜日に帳簿を見られるように、これを永久運動のように継続して欲しい」と私設会計士に依頼した話。経営者にとって会計とこれを永久運動のようにする事が期待されてるって、自分も外資系企業の営業一員として動いてると今も同じかと…

    この本は、なんで会計なんてやらないと行けないんだ?と素朴に疑問に思っている人に、歴史的な事象をストーリー仕立てで必要性を感じることが出来るんじゃないかな。そして、ウェッジウッドの言葉にある、リアルタイムで監査ができ、「永久運動」と言うという言葉に愕然としたりして…

    本書では、帳簿が発生し

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    2018年07月30日
  • 帳簿の世界史

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    高度な数学を駆使する経済学の他にも、入と出を計量・記録する、現在のストックをきちんと把握して、自分たちが前進しているのか後退しているのかを認識するための「会計」という知的インフラが、社会を形作ってくることに貢献してきた。
    東インド会社については、高校世界史で覚えた記号的知識しかないので、もう少し知りたいな。

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    2018年10月20日
  • 帳簿の世界史

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    会計が成立・定着した中世から近現代史。
    目から鱗。

    国家や企業の栄枯盛衰の要因に、実態を正確に捉えるツールとしての会計があると説き、全ての国家の歴史を網羅してはいないが、ポイントを絞った説得力が尋常じゃない。
    雰囲気ではなく、現実の数値を愚直に記録し、その記録を見て評価することの重要性を教えてくれる傑作。

    これから会計や簿記を学ぶ人や、不本意ながら経理業務に配属された人に、おすすめいたします。

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    2018年05月18日