竹添敦子のレビュー一覧

  • 山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ

    購入済み

    まだまだ続いてほしい

    正直もう少し続いてほしかったか、まぁ贅沢というものか。このシリーズ、ぜひとも他の作家でも企画して欲しい。

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    2021年07月02日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 4 結ぶ

    購入済み

    この風情たるや

    ときに説教臭いが読後の清涼感たるや、流石の一言である。良質の時間とは山本の作品を読むことだと思っている。

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    2021年07月02日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 2 惑う

    購入済み

    待望の電書

    何度も読み返した作品集。電書で読めるのは嬉しすぎる。味わいでは紙媒体に負けるが、どこでも作品を堪能できるのは魅力的である

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    2021年07月02日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 1 待つ

    購入済み

    これよ

    好きな作家はたくさんいるが何度も読みかえす作家は少ない。山本周五郎・池波正太郎・藤沢周平はまさにそんな作家である。

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    2021年07月02日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 3 想う

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    「松の花」
    古今のほまれ高き女性たちを録した伝記の編纂をしている佐藤藤右衛門。彼は息をひきとったばかりの妻の慎ましやかな生き方を知り、世にでないがほむべき女性について、序章で記していくべきだと考え直していく。

    「風鈴」
    結婚をし豊かな家に移った妹二人。姉・弥生は質素な暮らしをし、夫も出世をせず、淡々と暮らしていた。そんな姉に妹たちは、生活を変え、夫に対しても彼女らの夫から出世を勧められる。弥生は思いが揺らぐ。そんな時に夫とその上役との会話を聞く。夫は「たいせつなのは身分の高下や貧富の差ではない、人間と生まれてきて、生きたことが、自分にとってむだでなかった、世の中のためにも少しは役立ち、

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    2017年12月23日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 2 惑う

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    「泥棒と若殿」
    子供の頃から苦労をし、初めて泥棒に入った古屋敷には、三日も食わずで死のうとしていた若殿がいた。泥棒・伝九郎は、若殿・成信に飯の支度をし、そのための銭もかせぎ、一緒に暮らし始めた・・・。
    伝九郎、良い人過ぎるよ。

    「おたふく」
    おしずは、長く貞二郎(彫金師)を思っていた。妹が嫁ぎ両親も亡くなり、しばらく一人で暮らして、三十二になった。思いもかけず、貞二郎と結婚することとなる。長く思い続けていた間、貞二郎の彫金の作品を集め、男物の高価な着物を買い、着ている姿を思っていた。その高価な品物を見た貞二郎は他の男がいるのだと、思い込んでしまう。酒に溺れる貞二郎と、そんなことは思い

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    2017年12月23日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 1 待つ

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    石榴
    その時はそれほどの想いはなかった。だが、最期に人生を思い返し、失踪した夫に最後に会える感慨は・・・。

    山茶花帖
    身分違いの恋。周りの取り計らいで添い遂げられる二人。

    柳橋物語
    待っていてくれと言い上方へ行った庄吉。その間に最後の身寄りである祖父を亡くし、江戸の火事にあうおせん。そのそばにはいつも幸太がいたが、最後にはおせんを守りその幸太も死んだ。待っていた庄吉が帰ってくるが、幸太とのことを勘違いし、他の娘と結婚してしまう。袖にし続けても近くで力になってくれた幸太を想い生きていくおせん。

    つばくろ(燕)
    人の一生は重荷を負うて遠き道をゆくが如し、いそぐべからず。
    家康

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    2017年12月23日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 2 惑う

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    「惑う」・・・現代に生きる我々がこの言葉を使う時は、どんな時だろう?
    この小説の「惑う」は、現代が忘れた「惑う」です。

    鉄平さん、志村屋さん同様に、
    「おたふく」「妹の縁談」「湯治」の三部作(?)が絶品だと思います。

    江戸って、いい時代だなあ。
    いやいや、この「清貧」の心、今だって持って生きることは可能なはずです。
    何を読もうか迷ってる御仁、惑わずこれを召し上がれ!

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    2009年10月04日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 1 待つ

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    自称「活字中毒患者」を名乗りながらも、
    実は、山本周五郎にたどり着いたのは、ごく最近なんです。
    読後の一言「ここにたどり着くために、今までの本読み人生があった」
    ホント!いいです。
    あらためて「清貧」の素晴らしさを覚えました。
    「内蔵允留守」・・・人間、こうありたい。
    「柳橋物語」・・・今、こんな人間探せない。
    「女は同じ物語」・・・参りました。
    「こんち午の日」・・・一所懸命生きます。

    この本に出合えたことは、至極の幸せでした。

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    2009年10月04日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ

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    「雨あがる」
    同名のあの映画が山本周五郎の原作だったのか。「・・・他人を押徐けず他人の席を奪わず、貧しいけれど真実な方に混じって、機械さえあればみんなに喜びや望みをお与えなさる、・・・」

    「扇野」
    おけいさん、尊敬します!

    「鵜」
    いつも喧嘩ばかりし、江戸から国許へ謹慎となった布施半三郎。謹慎となった身で、毎日川へ釣りに行ってしまう。ある日その川の上流から、女がなにも身にまとわず流れてくる。その日から、ひっそりと二人は会い始める・・・。

    山本周五郎は雑誌の記事で知り、この選集で初めて読みました。江戸時代の町衆の人情や、侍や殿様として生きる姿、様々な階級の女の生活、そして恋情。

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    2017年12月23日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 2 惑う

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    他の短編集で「おたふく」を読んで気にいっていたのだが、3部作のうちの一つだったんだ。
    おしずさんにそんな悲しい境遇だったなんて知らなかった、幸せになってよかった。
    私もおしずさんのように、不幸を明るく笑いとばせる人間になりたいなぁ。

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    2013年11月13日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ

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    『野分』『契りきぬ』『はたし状』★『雨あがる』『よじょう』『扇野』『三十ふり袖』『鵜』『水たたき』『将監さまの細みち』『枡落とし』

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    2010年03月20日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 1 待つ

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    、『内蔵允留守』『柘榴』『山茶花帖』『柳橋物語』『つばくろ(燕)』『追いついた夢』『ぼろと釵』『女は同じ物語』『裏の木戸はあいている』『こんち午の日』『ひとでなし』

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    2010年03月20日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 5 発つ

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    ハッピーエンドではない旅立ちが多く,切ない。人は何かを犠牲にして次の道を選ばないといけないことが確かにある。「将監さまの細みち」が心に残った。

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    2009年10月04日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 4 結ぶ

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    「むかしも今も」「おさん」「ひとごろし」が印象に残っているかな?ひとごろしはなんかホッとする作品だった。

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    2009年10月04日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 3 想う

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    『壺』『松の花』『春三たび』『藪の陰』『おもかげ』『萱笠』『墨丸』『風鈴』『彩虹』『七日七夜』『ほたる放生』『ちいさこべ』『あだこ』『ちゃん』『その木戸を通って』

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    2010年03月20日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 2 惑う

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    、『晩秋』『金五十両』『泥棒と若殿』『おたふく』『妹の縁談』『湯治』『しじみ河岸』『釣忍』『なんの花か薫る』『あんちゃん』『深川安楽亭』『落葉の隣り』の12作品。

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    2010年03月20日
  • 山本周五郎中短篇秀作選集 4 結ぶ

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    なんだかんだと行事が重なり、読むのに2週間もかかってしまいました。
    第1週「待つ」第2集「惑う」と比べると、
    個人的には、ちょっと感動が少ない感じ。

    「かあちゃん」は、落語の人情話みたいで、
    なかなかぐっと来るものがありました。
    「4日のあやめ」「ひとごろし」も悪くはないけど・・・

    勇気を持って星三つと辛い採点にしてみました。

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    2009年10月04日