麻倉とわのレビュー一覧
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単体でも十分面白い
「囚われの薔薇姫と孤高の黒王子」の続編だそうですが、この作品だけでも十分面白かったです。読み終わった後、前作が気になり囚われの薔薇姫の方も購入してしまいました。とても面白かったです。夏休みの宿題に読書感想文が出ていたので、この作品にしたいと思います。
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これぞ背徳の塊!
個人的には一押しの作品でした。
婚約者を亡くし、修道院に通い詰めるレティシア……いっそシスターにしたらもっと好みでしたが、それでも信心深い彼女が侵され、そして喜びに堕ちていく様はとても背徳的で、ストーリーも謎が気になったため、一気に読み進めてしまいました。
神と亡き婚約者に対する後ろめたい感情、それでも気持ち良さを感じてしまう体……最高に盛り上がりました。もちろんその後の展開でそれは恋へと変わっていくわけですけどね。背徳的だけど綺麗なものが好き、そんな人にお勧めです。
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嫉妬の呪いを打ち破れ
面白かったです。『囚われの薔薇姫と孤高の黒王子』の続編ですが、これだけでも十分に楽しめる作品でした。歌姫ローレンはピアノがきっかけで王子アンドレアと愛し合っていましたが、そんな二人の仲をひきさく悪だくみが行われたのです。悪だくみとは、陰謀でも策略でもなく、魔法使いによる呪いでした。呪いを解く鍵は何? おとぎ話風のストーリー展開にエッチシーンが交わり、ハラハラドキドキします。
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本物の愛を手に入れて
亡くした婚約者を慕うあまり修道院に向かう伯爵令嬢レティシアは、仮面の男に拉致されて森の古城へ連れていかれます。そこには、女たらしで有名なクリフト王子が待っていたのです…。恋しい人のかわりにレティシアに淫らな喜びを教えるクリフトをレティシアは憎く思いますが、その心の奥に隠された秘密にやがて気が付きます。途中でそのクリフト王子の秘密が明かされるのですが、それがとても効果的に描かれています。浮気でも罪でもない、普通の恋ができるようになってよかったね、レティシア。
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王子の心を捉えたもの
ピアノが得意な歌姫ローレンが王宮での御前演奏を依頼され孤独な王子の興味をひきました。家庭的に心の傷を持つ王子の心を捉えたのは、ローレンの優しさと誠実さです。無理やりの関係からいつしか恋愛に変化する心の葛藤を、かわいいイラストとともに楽しめました。
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購入済み
マハラジャのお話はTLでは珍しいと思います。3Pでしたが、ヒロインはただ流されるだけではないし、二人のヒーローもすてきだったので、納得できました。
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艶めかしい絵と描写が良い!
話も一風変わっていて面白かったですが(細かい所はいくつか引っかかるところがありましたが)、特にイラストが好きでしたね。
濡れ場の挿絵、特に甘美な拷問の場面などはドキドキが止まりませんでした!
その時の描写も絵とマッチしていて魅入ってしまいましたね。
キャラクターも魅力的で、互いに惹かれ合う流れが好みでした。 -
キャラクターの魅力♪
始めは、薬で体の自由を奪ったり大切な形見を破ったりと凌辱というより残酷さが目立ちましたが、ゆっくりと事を進めていき、蕩けさせ、そして堕とす。その流れがとても納得できるもので「ああ、これは仕方ない」と思わせるものでした。恋に落ちる流れもこれまた自然で、嫌悪していた相手を好きになるという説得力がとてもありましたね。ヒロイン、ヒーロー、共に心の揺れ動きに惚れ惚れとしました。
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だめな男ほどほっとけない
女たらしなクリストフ。でもそんなダメなところも可愛くてほうっておけない。そんな性格になったのがあんな事件がきっかけなら、なおさら。
彼のことが大大大好きな私もダメ女なのかも。母性愛に訴えかける作品だと思いました。 -
濡れ場にそそられました
前作を知っていたため気になったので読んでみました。
前作がきれいなハッピーエンドで終わったため、今回はどう来るのかと思ってみたら、魔法使いによる呪い……前作はそういう世界観ではなかったので設定に少し違和感を覚えましたが、普段優しいアンドレアが夜になると凌辱してくる流れはそそられました!
続編とはいえ、前作を知っている必要は特になく、むしろ何も知らない方がのめり込めるような気がしますね。濡れ場が良いので、描写重視の方にお勧めです。
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恋に溺れるとはこのこと
恋愛経験の無さを埋めるためにアルと疑似恋愛をすることになる主人公。もちろん”疑似”では済まないわけで、とても背徳的で一種のスリルを感じました。現実逃避をするように恋にのめり込んでいく感じもとても官能的でしたね。ほどよいテンポと情報量のため非常に読みやすく、すらすらと読み進められました。
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ネタバレ
可憐でロマンチック
和平のためということで、人質のように隣国に嫁いだブランシュ。親のため、国のため、そのためだけに生きることに従順になってきた彼女からすれば、七日間与えられた自由というのは、本当に戸惑ってしまうものだと思います。
その中で、疑似恋愛。正体がバレてしまえば極刑もののように感じますが、まあそれも物語を読み進めていけばおのずとわかってしまうもの。
恋愛と、欲と。恋人同士がすることなんて紙一重で、ほとんど何も変わらないのかもしれない。でも、追い求めてしまうのは……何故なのか。ロマンチックな雰囲気を漂わせつつ、王女が淫らに舞い、美青年アルが彼女を導き、昇華させていく。甘々で、綺麗な物語。ごちそうさ -
ネタバレ
ロマンチックなお話で……
人は人の上に立てるようになると、優位性に支配されてしまうのでしょうか。
媚薬を盛ってまで女の身体を貪るアンドレアの性格は、ド畜生な気もしますが、それが王族ゆえということなのかもしれません。
ジブリの映画「かぐや姫の物語」でかぐやを娶りに来る帝がいましたが、彼も自分のところに嫁ぐと知って断る女はいないというようなことを口にしていました。地位が高ければ高いほどに、自分のステータスに絶対的な自信を持つ。これは男だけに限らず、女にも見られることではあるのですが。
閑話休題。
ただ、媚薬を注いだ時の過度な反応が容易に想像できる描写で興奮しましたし、嫌だと断りつつも、段々とアンドレアに触 -
ネタバレ 購入済み
うーん
年下ヒーローが上司という立場を利用して、昔から好きだったヒロインに、好き放題にアレコレするのがちょっとひいた…。いくら好き過ぎる故のこととはいえ、もっと正々堂々とアプローチして欲しかった。
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疑似恋愛って?
お互いに婚約者がいるので、結婚するときのために、疑似恋愛をしようとする王女ブランシュと青年アル。疑似恋愛とはいうものの、それはむずかしいでしょう…。いつしか疑似で無くなるだろうと、読者も予測できます。早くこの二人が晴れて結ばれてほしいと願って、めくるページが進みました。
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ネタバレ
ロマンチックなお話で……
中世の雰囲気漂う作りが好印象でした。表紙も華やかだし、なによりアンドレアとローレンの濡れ場は甘く、ロマンチック。少し上からなアンドレアの行為が、読者からすればドキッと来るものがあるし、またローレンが快楽に溺れていくさまはそそられてしまいます。
媚薬を使われたらどんな気分になってしまうのだろう……そう考えると、恐ろしい反面、嬉しさが沸き立つのは私が淫らなせいでしょうか……。 -
ネタバレ
ロマンチックさ
浮気でも、逃避行でも、その愛を貫き通すことができるのであれば、それが純愛となり得る。なんにしても、初恋の人を殺したかもしれない男に抱かれ、嫌悪するでもなく同情し惹かれていく姿はどうなのかなとは最初思いましたが。
クリストフの背景に隠された秘密を知ると、まあそれも致し方なしなのかなとも思えてきたし、悪くない展開でした。レティシアのかわいさは去ることながら、クリストフの力強さ、強引さには少しドキッとさせられちゃいましたね。 -
ネタバレ 購入済み
読みやすく、エロシーン多し
前作を読んでいたのと、あらすじに惹かれて購入しました。
文章は読みやすく、ラブシーンも多いので、軽めの話とエロを求めている人にはお勧めします。
ただ、前作もそうなのですが、あまりにあっさりとしているというか…σ(^_^;)
それがこの作者の個性なのかもしれませんが、人物描写が薄いので、せっかくの「呪い」という面白い設定が活かされてなくて、もったいないというか、物足りないというか…。
ネタバレになりますが、主人公カップルに呪いをかけた当の本人がほとんど登場しないため、彼女のアンドレアへの想いや、ローレンに対する憎しみが、まるで伝わってきません。
どうして、彼女を慕う従者を利用してまで呪う必要があ